にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

集中する

2007-03-01 02:31:22 | オーケストラ
今日は千葉でオール・モーツァルトの本番。
この前も書きましたがとてもマニアックなプログラミングの演奏会。
「ニ長調」と「ニ短調」ですべて3楽章のみ。
そして「P」で始まる交響曲とPiano協奏曲。
これを選曲したのは誰なんだろう。
狙いを聞いてみたいものです。

今日はいつになくすんなりと曲の中へと入って行けた本番でした。
何も余計な事は考えず、ただただ音符と楽器の音とに集中した2時間。
不思議な感覚だったのです。
これから何を弾くのかあまり深く考えず。
弾き終わると、今何をどう弾いていたっけと思い返す。
もの凄く集中していたのかもしれません。
必死に弾いていたという感覚は残っています、でも細かいことは全然覚えていない。
自分の音とモーツァルトの音楽にひたっていたという感じはあるのですが、でも疲労感も無く爽快な気分だけがある。

本番前に食事をした韓国料理店で食べ過ぎていたのです。
ご飯を御代わりもしたしサービスで出してくれたお餅も全部食べてしまって苦しかった。
普段ならこんな満腹で上手く演奏は出来ないんですが、今日はなんだか特別でした。
こんな日もあるんですね。

昨日ブログを更新した後にテレビを見ていたらちょうどモーツァルトがテーマの番組が始まりました。
そして扱われていた曲が「プラハ」だったのです。
フィガロの結婚がプラハで大成功、それにちなんで開かれた演奏会で初演されたこの曲。
初演の会場となった「旧国民劇場」の美しい姿が印象的でした。
あの舞台にモーツァルトが立って指揮をしピアノを演奏した光景が目に浮かんでくるような錯覚を。
きっとあの時からモーツァルトの音楽の中に入り込んでしまったのかも。
瑞々しい春の風が吹き抜けるように、今日は演奏してきました。