にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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隣の芝生は

2005-06-29 23:13:33 | オーケストラ
今日も定期の練習を、場所はオペラシティーのリサイタルホール。
隣の大リハーサル室ではシティフィルがこれまた練習をしていました。テレビ朝日の題名の無い音楽会のリハーサルだそうで内容がとっても面白そうでした。「つんく♂指揮のモー娘ヒットメドレー」と「グランディーバ・バレエ団の白鳥の湖」の二本立て。それぞれゲストがいてモー娘OGや美勇伝、またまたKABAちゃんなどなど。もうこのラインアップを見ただけで楽しそうですよねえ。グランディーバとKABAちゃんの競演!なんてぜひ見たいなあ。それにモー娘OGの皆さんも見てみたいし。などと思いつつ惑星の練習をしていたのです。

そう言えばこの頃「題名の・・」の収録はやってないですね、何年か前はコンスタントに収録が有ったのですが、この頃は色々なオケがやっているようですね。この前見た時は新日がやっていたし神奈フィルも結構やっているようだし。そろそろやってみたいのですが先々の予定を見ても入ってないようでちょっとばかり寂しかったりしますね。

さて定期の方も練習は順調に終わりまして明日の本番を迎えるのみ、昨日は指揮者について色々と書きましたがなんだか今日は話が少なくてガンガン来ましたね。まるで昨日の書き込みを読んだかのようですが、こちらとしてはもっともっと全身でぶつかって来て欲しいな。若いからと言って遠慮はしなくて良いしやりたい事をもっとやりましょ。
明日の本番は大暴れで全然構わないです。ドンと行きましょ、体当たり!

心とテクニックと

2005-06-29 00:34:01 | Weblog
今日はエルガーのバイオリン協奏曲のみの練習でした。
こんな事は珍しいのですがプログラムのメインを練習せずに協奏曲だけ、しかしそれだけ難しい曲ではあるのです。
ソロが技巧的にも難しいのはもちろんの事、テンポが絶え間なく揺れ動くのでソロとオケとの調和がなかなか取れなくて。バランスもタイミングも大変です、滅多にやらないのにはそれなりの訳があるのですね。良い曲だと思うのですがエルガーといえばどうしてもチェロの方が先に来ますよね。惜しいなあ。

さて今回のマエストロ、若いです。色々な意味で若い。
年齢がというのはもちろんの事、音楽的にもまだまだ勉強すべき事が多いように見受けられます。
一番思う事は指揮のテクニックが無いと言う事、これは純粋に棒を振る時の振り方がまずいという意味です。自分の音楽をオケにきちんと伝えて思い描いた音を演奏してもらう為には、まず身ぶりできちんと相手に伝えるテクニックが必要ですね。どうもそこの所が出来ていない、と言うか彼の場合お話が好きなのかどうしても言葉に頼り過ぎる。テンポや強弱、長く短くといった基本的な事は両手で充分表現出来るはずです。喋りに頼ると時間ばかり掛かってしまうし音楽がどうしても説明口調になってしまいます。イメージでしか捉えられない物ってありますよね、それは言葉ではとても表現出来ない物です、それをオケに表現してもらう為には何かしら別の手段で伝えるしかない。顔の表情かもしれないし手のちょっとした仕草かもしれない。そう言った訓練が出来ていないなあ。もっともこれも持って生まれた才能のうちかな?
凄い指揮者って指揮台に立って見回しただけでその指揮者がやりたい音楽が鳴り出しますからねえ。
もっともっと勉強して壁に当たって乗り越えて大きくなって欲しいな。

例えば少し上の年代の日本人の指揮者、大野和士・広上淳一の指揮ぶり。何も言わなくたって彼等の音楽が自然と出てきます。自己表現の方法は違うけれど全部伝わって来るんですよねえ。見習って欲しい物です。

どうもいつもの事ながら若い指揮者が来ると辛口になりますね。まだまだこれからと言う点を割り引いて考えては見るのですがどうも彼等はそこに甘えているように思える事が多い。今がちょうど修行の時期と言う事を忘れずにいてほしい、仕事がどんどん来るからと言ってそこに甘えてしまってはこのまま終わってしまいます。いつまで経っても期待の若手じゃあ困ります!