長き滞在も終わり

３泊４日の足利での仕事も終了しました。なんだか変な所で疲れました。
同じ街、同じホールに４日間通うというのは東京以外ではほとんど無い事です。お世辞にも大きな街とは言えない足利に４日間もいると言う事もまた珍しい体験でした。
そうなるとそこで生活するという感覚になって来ます、いつもの我々の演奏旅行では一つの街に長くて２日ぐらいしか居ませんので生活というより移動の途中の休憩みたいな感覚でしょうか。ホテルに泊まると言ってもただ寝るだけ、移動して仕事をして寝ると言うのがいつものパターンです。しかし一つの街に４日も居ればホテルから出掛けてホテルに帰り食事をし眠りと家に居る時と同じ、日常生活がそこで営まれるのです。ですからホテルは自分の家ですね、そしてここが居心地が悪く安全でもないとしたらやはり生活が出来なくなりますよね。
今回はまさにその状態に陥りました。もっとよくよく調べて他のホテルを予約しておけば良かったのです、でもなかなか実物を見る事など出来ずまあ行ってみないと解らないというのがホテルってものです。しかしこれだけ外れたのも久しく無かったなあ。いつかの北海道のホテルに匹敵する凄みがありましたね、参りました。合わせ技一本！
たいていの場合は部屋がひどいかサービスがひどいかのどちらかなんです。しかし見事に両方が、いつもは笑ってやり過ごすのですがそれも出来ない程。なんだか現実の世界の出来事と思えない感じ、映画か何かの中のセットみたいでした。

今までで一番凄い部屋というと思い出すのが大分県のS市のホテル、大きなフロアーをベニヤ板で仕切ってベッドやユニットバスを置いただけの豪快さ。天井がやたらと高くベニヤ板では届かなかったのか仕切り板と天井の間50cm位は何にも無いのです。つまり全ての部屋は上で繋がっていたんです。昔の学校のトイレ、上に登れば隣が丸見えのあのトイレみたいな物です。この時はカミさんは居なくて私の一人旅でしたからビックリはしたけれど「スゲ～」とか言いながら面白がっていましたが。ここまで突き抜けてしまうと逆に親しみが湧くというか楽しめるものです。

民宿や旅館ともなればそれは豪快な部屋には事欠きませんね、ですが思い起こすと九州の旅館や民宿が多いなあ。何事に付け豪快なんだなきっと。

今日は帰りがけに関東地方では有名な佐野厄よけ大師に寄ってお参りをしてきました。年末になると必ず見るコマーシャル、あれを見ないとお正月が迎えられないという人も多いのでは？
金曜日の夕方でしたが人が全然居なくてゆったりとお参りしてきました。初詣は凄いひとなんだろうなあ。