goo blog サービス終了のお知らせ 

にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

入魂の

2011-06-07 23:31:41 | Weblog
昨日は新国立劇場で「蝶々さん」の本番初日でした。
コジ・ファン・トゥッテも公演中ですが昨日からは交互に公演が行われています。

指揮者はイヴ・アデルさん、カナダ出身のイケメンであります。
ですがそのイケメンぶりは姿だけではなく指揮ぶりにも遺憾なく発揮されていて実に清々しい。
また才能が憎い程あるのです、外見も内面も揃っている希有な存在でしょうか。

そんな指揮者の振るオペラですから悪くなりようが無い。
それどころか昨日は久々に蝶々さんで感動させられてしまった次第。
オケが持てる力を全て出し切りました。
今まで積み重ねてきたこのオペラに対する財産を惜しげもなく出し尽くしたのです。
この指揮者のやりたい事が全て解り合えた、そんな気持ちにもなった演奏でした。

近年、椿姫の演奏頻度が下がった代わりに、この蝶々さんの演奏頻度は急上昇。
でも演奏会数が増えてもなかなかこれぞ!という公演には出会えません。
今回の公演は一回一回がとても大事に思えます。
こんな指揮者に出会えた事がまず第一の収穫です。
あと4回、心を込めて。

何年ぶり?

2011-06-05 00:06:43 | Weblog
昨日は文京シビックセンター大ホールでコンサート。
でも出演した訳ではなくお客さんとして。

私の母校、明治学院大学のオーケストラの定期演奏会だったのです。
学校を卒業してから何年かは定期にも出て合宿にもお邪魔してと活動していましたが。
東フィルが忙しさを増してからというもの、現役のオーケストラの方には全く顔を出すことも無くなってしまいました。
かろうじてOBオケの方には出られる限り出演してきましたが、何故か現役オケは足が遠のくばかり。

昨日はちょうど休日だったこともあり実に久しぶりに定期演奏会を聞くことが出来ました。
指揮者の汐澤先生も総監督となられたトレーナーの岩熊先生も昔のまま。
実に懐かしい雰囲気の演奏会でありました。

学生たちは入れ替わり、人数もぐんと増えて技術的にも我々の頃とは雲泥の差が。
でもそこに流れている雰囲気と空気は変わっていない。
これが伝統という物なんでしょう。

終わってからはOBオケで一緒のメンバーとお酒などを飲みながら。
これといって中身のある話をする訳でもなく。
でも楽しく時間を過ごしてきました。

学生時代の先輩後輩は掛け替えのない大切なもの。
改めてその事を実感した夜でした。

耳に入る

2011-06-02 01:33:21 | Weblog
どうしても仕事柄、何をしていても音楽が流れてくるとそちらに耳が吸い寄せられるのです。
歯医者さんでも流れてくるBGMのピアノの音を拾ってしまうし。
弦楽四重奏でも聞こえてきたらもう大変。
全神経がそちらに集中してしまいます。

今日も買い物に行ったお店で流れるバロック音楽に聞き耳を。
バッハの無伴奏バイオリンの為のソナタとパルティータという、バイオリン弾きにとっては避けて通る事の出来ない、でもみんな大好きな超名曲がありますが。
今日のお店ではこの曲をピアノで弾いているバージョンやギターで弾いているバージョンも流れてまして。
これが調も違うしテンポも違う。
その楽器ならではの音楽に変貌しているわけでして、面白いなと思ったり変だぞと思ってみたり。
特にピアノで流れてきたパルティータ第1番。
バイオリンで演奏しようとするとひたすら続く重音に苦労するのですが。
ピアノだといとも簡単に全部の音がビシっと鳴る訳でして。
しかもバイオリンでは一度に4つの音までしか鳴らせませんが。
ピアノならば同じ和声の音ならばもっと音域を拡げることも出来るし音を増やすことも出来るわけで。
なんとも羨ましいものだとも思ってしまうのです。

まあそんな訳ですから、ドラマや映画を見ていても耳は台詞を通り越して音楽に吸い寄せられもするのです。
その場面にピッタリの音楽が流れてくれば感動も3倍4倍となるし。
聞こえてくる音楽がショボければどんなに良いシーンでも興ざめに。

先日テレビでハチ公の物語のハリウッド版をやってまして。
物語は泣かせるものでしたがどうにも音楽がいけません。
どんなシーンにも同じ音楽がずっと流れているのです。
ちょっと残念でしたねえ。

今日はあるテレビドラマを見ていて驚く音楽の使い方に出会いました。
借金の取り立て屋に返済を迫られた男性が自殺をして、それを取り立て屋が見つけるシーンでしたが。
流れてきた音楽のあまりの場違いさに驚くと共に感心もさせられました。
聞こえてきたのは昔懐かしいチンドン屋さんの調子の良い音楽。
しかしサックスとクラリネットが演奏しているのはワーグナーのワルキューレの騎行!
自殺を見て落ち込みながら歩く取り立て屋のまわりをチンドン屋がワルキューレを景気良くドンドンと演奏しながら行進していくのです。
凄いシーンでした。
どうやったらこのシーンにチンドン屋を登場させ、さらにワルキューレの騎行を演奏させるなんて考えつくんだろうか。
考えついた人物に会ってみたいものだと本当に思った次第。
世の中にはとんでもない事を考える人も居るものです。

さて明日はコジの2日目。
初日独特の緊張感も解けて歌手たちももっと走り回ってくれる事でしょう。

初日

2011-05-30 00:19:18 | Weblog
今日は「コジ・ファン・トゥッテ」初日。
大雨でしたが新国はいっぱいのお客様。
初日独特のソワソワとした雰囲気もたっぷり。
いいもんです、初日って。

今回の演出は斬新というか何というか。
まあコジというオペラの持つ独特の感覚からすれば時代をいつに設定してもいいのかも。
ストーリーがあるのかないのか、恋のかけひきが主題と言えばそうだし。
美しい音楽に乗ったたわいの無いドタバタ劇。
本当に歌手たちは走り回り、これをやりあれをやり、忙しそうにしながら歌っていく。
お客さんの反応もとても良かったのでやっていても楽しいオペラです。

初日、プレミアという事でカーテンコールに演出家も登場。
お決まりのブーもブラヴォーも交差して、これがオペラなんです。

さて明日は蝶々さんの歌合わせ。
コジと並行して蝶々さんも本番が始まります。
交互に本番が来るというのはオペラハウスならでは。
しかし全く楽器の鳴らし方からして違うので大変ではありますが。
これもまたオペラの楽しみです。


今日はまた年に一度のお祭り、モナコGPの決勝でした。
モナコの空はどこまでも青く、地中海もどこまでも青く。
石造りの建物の間を駆け抜けるマシンも美しい。
何度みてもここは別格の美しさ。
いつの日かここでレースを見てみたいものです。
かなわぬ夢かもしれませんが。

3D!

2011-05-26 00:40:40 | Weblog
今日は久々に映画鑑賞。
パイレーツ・オブ・カリビアン「命の泉」を横浜の映画館で。
しかも初体験となる3D映像で!

めがねを掛けなければいけないという制約もあって敬遠していたんですが。
今回はものは試しとも思い、見てまいりました。

結論から言うと「面白かった!」の一言。
3Dも目が疲れることもなく快適。
あれもこれも飛び出してくる、といった訳でもなく自然な感じでいいのです。
しかし字幕が浮かんで見えるのには驚きましたが。
これから技術がもっと進めばメガネもかけずに3Dなんて事も可能。
現にテレビではそんな3Dの技術がありますし。
そんな3D映画があったらいいですね。

相変わらずのジャック・スパローでした。
いきなりキース・リチャーズが登場したのには驚きましたが、これはうれしいサプライズ。
貫禄十分な老人ロックンローラーぶりで楽しかった。

日本の老人ロックンローラーは捕まっちゃいましたけどね。
幾つになってもヤンチャはヤンチャなんですね。

ウィルとエリザベスが出てこないパイレーツ・オブ・カリビアンでしたが他の人物も濃い連中ばかりで。
特にバルボッサは大活躍でした。
彼は英国王のスピーチでも活躍していましたっけ。
とにかく理屈抜きで楽しんできました。

それからもう一つ。
この映画の魅力はハンス・ジマーの音楽。
これまでもディズニー・オン・クラシックで何回か取り上げてきたこの音楽。
今年のDOCでももちろん演奏されます。
今日はその音楽がどんな感じなのかも探って来た訳です。
というのも秋のツアーで演奏する予定だから。

舞台はめぐる

2011-05-24 02:16:47 | Weblog
コジ・ファン・トゥッテのリハーサルが再開されています。
昨日からはピットに入って「B.O.」というものをやっている訳でして。
日本語に直すと「オーケストラ付き舞台稽古」だそうで。
昨日は1幕のみで今日は2幕を。

実際に舞台を見上げると驚きます。
新国のサイトなどでも発表されているので話してしまっても大丈夫だと思います。
現代のイタリアのキャンプ場がそのままステージに再現されています。
売店もある、キャンピングカーも止まっている、受け付けもある、バーベキューもできる、などなど。
そこへ今の若者たちが現れて繰り広げる恋の駆け引き。
そしてこのセットが回転して場面に沿った場所になる。
一つの場所を角度を変えて、裏からも横からも見ている感じかな。
それだけ見るだけでも価値が多いに有るかもしれません。
噂によればイタリアで制作して運んで来たとか。
実に見事なセットです。

歌手はそのセットを走り、寝転び、ブランコに乗り、水浴びをし、薪を割り、縦横無尽に動き回ります。
芝居も細かくて大変そう。
でも歌はいいですよ。

明日はB.O.も3日目。
全幕通してやる予定です。
先月のフィガロに続き体力勝負です。
モーツァルトの音楽はあまりに美しく。
でもその音楽を美しく演奏するのには自分たちの能力を出し切っても足りない。
持てる力を全て注ぎ込んで演奏しないとウソになるし。
なかなか大変です。

知ることから

2011-05-19 00:57:33 | Weblog
目に見えない恐怖が東日本を覆っています。
原発の事故を原因とする放射線による被曝です。

日常のテレビの報道やラジオでの報道、ネットで配信されるメディアのニュース。
様々なニュースが流れて来ます。
一方で個人が発信するツイッターなどSNSで流れてくる情報があります。
これらを比べてみると発信される情報の質と量とに大きな格差がある事に気づかされます。

ツイッターなどで発信される情報の方が圧倒的に量も多く、質も高いと言う事実です。
2ヶ月前の建家の爆発の時流れて来た「メルトダウン」しているはずだという情報も、そのときはデマ扱いされ大手のメディアは全く報道もしませんでしたが。
今になってみればそちらが正しかったのが明らかになってきています。

しかし多くの日本人は未だに情報取得の手段をテレビに頼っています。
テレビの言うことは正しい、と信じて疑わない人が何と多いことか。
特にニュースは間違っているはずは無いと。

しかし情報取得手段を他に持っていると、そうとばかりも言えなくなってくる。
自分たちの身の上に迫りくる危機を正しく知らされないまま、日常を送るはめになっている事に気付くのです。
そう気づいた我々がするべき事。
それは政府や東電からとにかく情報を引き出す事。
まず日本の皆さんに自分たちの置かれた状況を正しく知ってもらう事でしょう。
とにかくまずは知る事から始めないと。

そして次ぎに来るのが自分たちはどうすべきか。
自分たちで考えるのです。
自治体、政府のお達しがあるまでは、などと考えていたら手遅れになります。

残念な事に一番深刻な事態に陥っている福島県では情報が非常に乏しい環境に置かれているらしいのです。
一番危険な状況に追い込まれているはずの、彼らが何も知らされていない。
その事自体に気付いてもいない。
本当ならば一刻も早く子供たちを避難させなければいけないはずなのに。
まずはこの状況を打破すべく何かのアクションを起こさないといけません。
我々一人一人が何が出来るのか、考えて行きたいと思います。


関東地方の農作物にも高い濃度の放射線が検出されています。
私の生まれた南足柄市のお茶の葉からも検出され出荷自粛となりました。
悲しいとしか言いようがありません。
思い出していただきたいのは、今も放射性物質の放出が続いているという事です。
これからもっと深刻な事態になっていく可能性が高いという事です。
もしも関東地方も汚染が深刻となって、避難せざるを得ないとなったらどうしますか?
日本の人口の5分の一、2千万人が避難するとなったらどうなるでしょう。
どこへ行けば?

でも考えなくてはいけない問題でしょう。
あまりに途方もない事態なので想像も付きませんが。
政府機関が非常時の移転先を考え始めた、なんて情報もあるくらいですから。
あながち絵空事ではすまないかも。

とにかくまず知りましょう。
そこから始めませんか。

雄大

2011-05-14 18:03:56 | Weblog


昨日は仕事が早く終わった事もあって車を飛ばして山中湖へ。
夕暮れの富士山を静かに眺めていました。

昨日のうちにFacebookへ写真をアップ、そちらはiPhone4で撮影した写真ですがここに載せたのはデジカメで撮影したもの。
目で見た色彩に近いのはiPhone4で撮影したものですが、画像のきめ細かさはやはりデジカメには適わないですね。
凛とした空気の中、茜色に染まる雲と富士山の堂々たる姿は見事な美しさでした。

一昨日より新国のオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」のリハーサルに入りました。
先月のフィガロに続いてモーツァルトのダ・ポンテ三部作から。
こちらのコジはフィガロの更に上をいく音楽の美しさ。
特に終盤で聞こえてくる和音の進行は世紀を幾つも飛び越え、今現在を感じさせる程に新鮮。
話のたわい無さとは真逆の深い深い音楽があります。
凄い才能です、改めてその凄さを感じながらのリハーサルです。

この前このコジを演奏した時の指揮者は若杉先生。
場所は目黒パーシモン。

この曲を弾いていると、若杉先生の指揮姿が目に浮かんできます。
何だか切なくもなるリハーサルです。


今回のコジも指揮者やキャストが来日せず。
直前になっての交代ですが、代わりに来日してくださる指揮者はミゲル・ゴメス=マルティナスさん。
新国へは何度目かの登場となりますね。
ただし、一昨日からのリハーサルには来日が間に合わなくて。
週明けの歌合わせからの登場となります。
なかなか大変です。
あっちもこっちも。

変わる

2011-05-07 17:27:24 | Weblog
軽井沢での本番、3日と4日の2回をコバケンさんともの凄く濃密にもの凄く熱く。
ブラームスの4番と新世界とこれでもかと言わんばかりのコバケンワールド。
いささか疲れはしましたがお客さんには好評だったようです。

4日の演奏会は元々大賀会長が振る予定だった演奏会です。
何時もの大賀ホールとは違った空気が流れるかと思いきや。
ジメジメするのはやめましょうと言った指揮ぶりでグイグイと。
でもそれで良かったのかもしれませんね。
盛大に会長をお送りできたように思えました。

ちなみに私の隣で弾いた女性は会長のご親族。
これも何かの縁でしょうね。



さてこの写真は矢ケ崎公園の池越しに大賀ホールと離れ山、そして遠く浅間山を望む写真です。
撮ったのは3年前のちょうど今の時期。
そして次の写真は今年の写真。



何かが違うのですがお分かりでしょうか?


池の上に架かっていた橋が無くなっているのです。
この橋を渡ると楽屋にすぐにたどり着けて便利だったのですが。
今年公園に着いて橋を渡ろうとしたら、無い!
仕方なくぐるっと池の周囲を回って行きましたが。
ちょっと不便になっちゃいましたね。
この橋の上からの眺めも良かったのですけど。

そう言えば去年の秋口。
文化庁の演奏旅行で信州に行った帰りに大賀ホールの横を通った事がありました。
その時にこの橋が工事中だったのです。
傷んでいた部分もありましたからてっきり補強工事でもしているとばかり。
しかし取り壊しでいたんですね。
ちょっと寂しい光景にはなりましたが、でもすっきりしたかな。

咲き始めた桜と

2011-05-03 23:54:58 | Weblog
今日は軽井沢の大賀ホールでの演奏会。
この時期恒例となった軽井沢春の音楽祭のコンサートです。
今日の指揮者は炎のコバケン、言わずと知れた小林研一郎さん。

お得意のハンガリーに因んだ曲の前半とブラームスの交響曲第四番が後半。
燃えたぎるような前半も素敵でしたが今日はブラームスのスケールの大きさに驚きました。
ゆったりとしたテンポで雄大な音楽を強烈に表現する見事さ。
ともすればどんどんとエキサイトするばかりに速く演奏されがちなのですが。
今日は何処までもずっしりとしたテンポを貫き通した精神力。
とても充実した本番となりました。
自分の確固たるスタイルを貫き通す個性には脱帽です。

そして明日も大賀ホールでの演奏会。
本来は大賀会長御本人が指揮をするはずだった演奏会です。
こちらも急遽コバケンさんの指揮となりました。

先日亡くなられた大賀会長。
ホールのあちらこちらに会長の指揮姿の写真が飾られていました。
ホール正面入り口では一日中モーツァルトのレクイエムがスピーカーから聞こえていました。
そこかしこに会長の面影が見えます。
明日は様々な想いを込めて演奏したいと思います。

待っていました

2011-05-02 00:08:57 | Weblog
iPad2が華々しく発売された4月28日に待ち望んでいた物がひっそりと同時にAppleから発売になりました。
iPhone4 Whiteモデルが、やっとやっと10ヶ月待った「白」が出たのです。
であれば早速購入しない手はないので。
発売2日目の29日にゲットしてまいりました。

このまま出ない事も考えて次世代のiPhone5まで待とうかとも思っていたのです。
今まで使っていたiPhone3Gも少しばかりくたびれた感じになりまして。
反応が鈍くなってきたようにも思えてきたちょうどこの時に出たので。
と、同時にiPhone5の発売は秋以降という見通しも出てきて。
それならば買わない訳にはいきませんよね。
そうですよね。

使ってみれば先代3Gには悪いけど全く次元の違う使い心地。
早いのはもとより、アプリの切り替えもマルチタスクの恩恵で瞬時でし。
まあこれは去年の発売時に皆さんが感じたことなんでしょうが。
10ヶ月遅れで今実感しているところです。

3Gも白いモデルを使ってはいましたがそちらは背面が白いだけ。
それでも印象はずいぶん違いましたけど。
今度の4は前面も背面も白!
側面はシルバーでそれ意外の部分は白!
印象が全然違いますね。
明るいし軽快だし。

そんな訳でandroid君にはちょっと休んでいただいて今は白をメインに。
ご機嫌です。

android君もなかなかなんですよ。
そもそもその生い立ちが全く違いますから同じ見方で比べてはいけませんし。
使い道を分けて考えればいいのです。

さて今日でフィガロの結婚の全4公演が終了しました。
モーツァルトのこの上もなく美しく楽しい音楽に全身をひたす快感も終わりです。
しかし疲れ方も半端ではなかったですね。
マエストロのテンポが基本的に遅かった事もあり体への負担がいつもより強かった。
特に楽器を支える左首と左肩がきつくて。
痛みが出たり引っ込んだりの繰り返し。
ファイテンのチタンテープを貼りブレスレットをして。
何とかゲネプロからの連続6回を乗り切りました。

二期会と言えば昔はどんなオペラでも日本語で歌ってました。
今回の楽譜も二期会のもの、楽譜のあちこちに日本語の歌詞の書き込みが。
今回は原語であるイタリア語で歌ももちろんレシタティーヴォも。
聞いていて不自然さを感じることも無くスムーズなお芝居の流れでしたね。
楽しさを感じさせてくれる良い公演だったと思いました。

さて明日からは軽井沢の演奏会シリーズとなります。
2回の公演が行われます。
感慨深い演奏会になりそうですね。

上野駅

2011-04-27 01:53:03 | Weblog
今日からフィガロの結婚のゲネプロです。
会場は上野の東京文化会館。
半年ぶりくらいにお邪魔するこのホール。
節電モードになっていて地下の楽屋エリアも明るさは普段の半分以下。
しかしこれがまた何とも言えないいいムードを醸し出しています。

節電という事であちらこちらで照明の個数を減らしたり明るさを下げたり。
暗くて危険だとか不便だとか、そんな事よりも何となくヨーロッパの街並を思い起こさせるムード。
これはこれで有りだなと思うのです。
今は滅多やたらと暗くしていて商店やレストランなども看板の明かりがついてなかったりするのですが。
そんな節電モードの中でも必要最低限の明かりでキラッと存在感を出せばよい訳で。
この際設備の方向性を転換してしまえば良いと。
周りに負けずと銀ギラ銀に明るくするだけが能ではないと。
これからはそんな方向に世の中が向かうと良いなあと思う訳です。

しかし駅などでエスカレーターを止めているのには反対。
明かりを落とした分、エスカレーターは動かしていて欲しいなと思うのです。
今日も急な階段をやっとの足取りで下る高齢のご夫婦の姿を見ました。
エレベーターが無いホームはせめてエスカレーターを動かしてくれないものでしょうか。
もっと巧く暮らしやすい街へとシフトして行きましょうよ。

さてゲネプロの一回目。
レシタティーヴォもわりとのんびりと。
指揮者のテンポが通常のフィガロより数段遅いことも相まって。
ずいぶん時間が掛かりました。
休憩20分を含めて3時間半。
本番になればもう少し伸びることも予想されますので。
楽器を構える左肩は限界への挑戦となりそうです。
色々な手段を講じて備えようと思ってます。


上野駅のエキナカ。
大改装されてから初めての体験となりました。
今までの庶民の香り満載の雰囲気とはがらっと変わってました。
北関東や上越、それに東北や北海道と結ばれた上野駅という感じではなくなっていて。
寂しい事も半分、でも奇麗になって良かったなとも思うのが半分。
昭和の雰囲気はもう消えてしまいましたね。

ご冥福を

2011-04-23 23:45:45 | Weblog
先ほどショッキングなニュースが飛び込んできました。

東京フィルハーモニー交響楽団理事長の大賀典雄さんが亡くなられたというニュースです。
ソニーの社長から会長、そして相談役。
経営者としての激務の傍ら指揮者としての活動を還暦すぎてから始められて。
東フィルの指揮台にも何回も立たれて。
ソニーの退職金をそのままホール建設費に、軽井沢に大賀ホールを寄贈。
あの大指揮者カラヤンの最後の場に居合わせ、看取った人でもあります。
そのカラヤンと同じ81歳での旅立ち。

今はただ衝撃が大きすぎて言葉になりません。
ご冥福をお祈り申し上げるばかりです。

東フィルにとって無くてはならない人物であっただけに。
これからの我々の行く末もどうなるのか心も落ち着きません。


元キャンディーズで女優としても活躍していた田中好子さんが亡くなりました。
私にとってはスーちゃんという名前が強くて。
高校時代、それはキャンディーズの全盛期。
どっぷりその波に浸かっていたキャンディーズ世代でした。
3人のなかでも私はスーちゃんの大ファン。
それだけに今回の訃報も衝撃が大きすぎて。
どうにも、悲しみが止まりません。

フィガロ!

2011-04-21 02:16:53 | Weblog
昨日から二期会公演「フィガロの結婚」のリハーサルになりました。
昨日と今日の二日間、オケだけでじっくりとリハーサルです。

休みが続くばかりでどうにもこうにも閉塞感に苛まれていましたが。
昨日から本格的に仕事が再開となって気分も晴れてきました。
特にフィガロをやっている事は本当に嬉しい出来事で。
フィガロから再開なんて幸せです。

どこをどう切り取っても美しい音楽。
溌剌とした青春の音楽ですね。
弾いていても楽しくてしょうがありません。

今回のマエストロはデニス・ラッセル=デイヴィスさん。
大ベテランです、落ち着いた大人の音楽をやっています。
実にエレガントで柔らかいフィガロ。
そのかわりにテンポが遅いのですが。
今まで演奏してきたフィガロのどれよりも遅いのです。
昨日はどうもやりにくくも感じていたのですが、今日はもう大丈夫。
だいぶ馴れました。
これで歌が巧ければ文句なしですね。

仕事が本格的に再開なんて書きましたが、明日はお休みです。
もともとのスケジュールがそうなっていまして一日おいてフィガロの歌合わせとなります。
歌の出来はどうなんだろう。
期待して待っていましょう。

ハードな

2011-04-18 02:15:46 | Weblog
昨日は中央フィルの合宿で千葉県の岩井まで日帰りで。
往路の途中、館山道を走っている時に緊急地震速報がなり出しぎょっとしましたが。
走行中に揺れを感じる事はほとんど無くそのまま走り続けました。
宿に着いて聞いてみれば結構揺れたとの事。
走り続ける事は危険なんですね、本当は。

しかし走っていた区間は対面通行で路肩も止まれるほど広くはなく。
いったいこういう場合は何処にどう車を寄せて止めれば良いのか、きちんと緊急時に対応できる構造の道路にして欲しいものです。

練習の方は昼も夜もなかなかハードな物でした。
震災後しばらく集まっての練習が出来なかった事も影響しているようで。
練習量の不足が感じられる状況なのですが、でもきっと本番までには何とかなるのではないかと。
そんな期待を抱きつつの練習でした。

今回の指揮はまだ芸大の学生さん。
尾高忠明さんのお弟子さん。
本当に若い、私の息子よりも若い。
中央フィルの誰よりも若い。
残念ながら彼の指揮ぶりを見る事は出来ませんでしたが。
どんな音楽をしてどんな振り方をして、どう成長して行くのか。
見守って行きたい所です。

今から9年前、この中央フィルの指揮台に立ったのは山田和樹さんと三ツ橋敬子さんの二人。
その彼らは立派に成長して今年は東フィルの定期演奏会に登場します。
今年中央フィルの指揮台に立つ高橋さんもいつの日か東フィルの指揮台に立つ事を期待して。
もし時間が許すのなら彼の指揮ぶりを見て見たい物だと思います。

しかし今回は疲れたなあ。
今日は全然起きられなくて。