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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

愛なき世界 -Loveless-

2025年08月16日 21時17分03秒 | 音楽ネタ
それにしても、今年の夏はどうなっているのだ? 猛暑かと思えば次は大雨。随分前からではあるが、日本の気候はおかしくなってるな。この先どうなってしまうのかと思うと心配だ。お前は先が見えているのだから、未来の事など気にならないだろ、なんて言われそうだが、気になるものは気になるのだ。仕方ない。

とにもかくにも、被害に遭われた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

閑話休題。

先月惜しまれつつ亡くなったオジー・オズボーンだが、アマゾンでオジーのページを見ると、旧作がよく売れてるようで、”過去1ヶ月で100枚以上出荷されました”などとコメントされてるのが多い。やはり、追悼の意を込めて購入する人が多いのだろう。気になったんで、6月に亡くなったブライアン・ウィルソンやスライ・ストーンも見てみると、オジーと同じような状況になってて、ビーチ・ボーイズなら『ベット・サウンズ』、スライなら『フレッシュ』『暴動』といった、いわば代表作が、”過去1ヶ月で100枚以上出荷されました”となってる。ま、当然でしょうね。改めて、故人を偲びつつその業績を振り返り、残された作品の素晴らしさを再認識するのは良いことだ。いい供養にもなるし。

で、そのオジーなんだけど、当ブログのコメント欄でかがみさんが教えてくれたのだが、オジーとエルトン・ジョンが共演してる曲があるそうで、僕も全然知らなくてお恥ずかしい^^; で、その曲がまた良い曲なのである。ご存知の方も多いと思うけど、ここに紹介させて頂きます。

Ordinary Man/Ozzy Osbourne ft. Elton John

結構ジーンときます(笑)
かがみさん、ありがとうございました。

という訳で、最近買ったCDから。



以前、90年代ロックからの流れで”シューゲイザー”をネタにしたが、そのシューゲイザーの代表的名盤と言われているのが本作である。今さらながら聴いてみたいと思っていたのだが、ようやく入手した。さすが名盤の誉れ高いだけに、中古も意外と高額だったのだが、色々探した結果、リーズナブルな価格で入手する事が出来た。ま、時間かかったけど(笑)

で、聴いてみると、ある程度予想はしていたが、それ以上だったとも言える。ノイジーなギターにポップなメロディ、というのがマイ・ブラッディ・バレンタインの特徴と聞いてたけど、確かにギターありきのサウンドではあるが、決してノイジーなだけではない。歪んだトーンやクリアなトーンを自在に使い分け、これギターなの?と思ってしまうような音も組み合わせながら、一種独特の世界が構築されている。ボーカルやドラムの音が引っ込み気味なのもあり、そのギターによる音世界がより強調されている感じ。個人的には初めて接する世界のような気がする。実際、家で聴いてたら、妻に「いつも聴いてるのとかなり違う」と言われてしまった(笑)

音世界は独特だけど、音楽性はオーソドックスと思う。表現の仕方が斬新なだけ。だから、ちょっと変わってるなぁなんて思いながら、最後まで聴けてしまうのだ。僕も、90年代半ば頃、主にイギリスのビート・バンドというかギター・バンドの類をいくつか聴いてみたけど、とても観念的な感じのが多くて馴染めなかった、という経験をしてるが、マイ・ブラッディ・バレンタインについては、そういうのはない。つまり、音楽性も奇を衒ってないし、ギターサウンドも多彩なんで、聴きやすいのだ。前述の、僕が馴染めなかったビート・バンドたちのギターの音はクリアなのが多く、やっぱり飽きてしまうんだな。

個人的には、この『ラブレス』の曲では、ラストの「スーン」が意外とダンサブルで好きだけど、他の曲も味わい深い。つい手を伸ばしてしまうアルバムかも。聞いた話だと、本作のレコーディングはかなり時間がかかったそうだが、確かに、これだけのギター・サウンドを作るとなると、納得できるまでは大変だろう、というのは想像つく。シンプルに聞こえるけど実はそうではないし、ギターの音って本当に作るのは大変というのは、僕も素人ながらミュージシャンの端くれで、仲間のギタリストたちが苦労してたのを見てるので、凄く理解出来る。

とにかくジャケットやアルバム・タイトルも含めて、不思議に魅力に溢れたアルバムだ。ハマるかどうは僕次第。今後どうなるかな。楽しみが増えた(笑)

ところで本作、最初に日本発売された時は『愛なき世界』という邦題だったらしいが、今回手に入れた中古CDは再発された時のもので、タイトルは『ラブレス』と邦題はなくなってる。つまらんな。『愛なき世界』はアルバムのイメージともピッタリな、ナイスな邦題と思うのだが。
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最近のあれこれ(令和7年7月)

2025年08月03日 18時44分39秒 | 時事・社会ネタ
暑中お見舞い申し上げます。

一体、この暑さはなんなんだ?! とにかくクソ暑い日が続きます。皆さま、どうぞご自愛下さい。

前回の記事で渋谷陽一氏の訃報をテーマにしたが、その直後、オジー・オズボーンも亡くなってしまったのには驚いた。享年76歳。ついこないだブラック・サバスとしてライブを行ったばかりだったのに...7月5日バーミンガムで行われたというライブは、正にラストライブとなってしまった。聞くところによると、オジーはパーキンソン病で歩行困難で、保険会社はステージに立つ事を認めなかったそうだが、妻シャロンが座ったままで歌える特製の玉座を用意する事で、保険会社と合意に達して、ラストライブが実現した、という経緯があったらしい。

恥ずかしながら、僕は10代の頃はブラック・サバスをほとんど聴いた事がなく、従って、オジー・オズボーンの事も全く知らなかった。サバス脱退後のソロ第一弾がベストセラーになったのは覚えているが、正直言うと、最近売れてるオジー・オズボーンって誰?状態だったのである(滝汗)  ほんと、昔の話とはいえ、穴があったら入りたいくらいだ^^; 中高生の頃よく聴いてた『ヤング・ジョッキー』をはじめとするFMの番組でも、サバスがかかった記憶はあまりなく、名前しか知らない状態で成人してしまったのである。こういうの、サバス以外にも結構多い。ジェネシスとかジェスロ・タルとか。

そういえば余談だが、中学2年くらいの時、友人が、親戚のお兄さんが譲ってくれたというLP4枚抱えてやって来た事があって、聴かなくなったLPを譲り受けるというのは、昔ならよくあるパターンだったと思うけど(笑)、思い起こすと、その4枚の中にブラック・サバスが1枚あったような気がするのだ。おそらく『サボタージュ』だったと思う。けど、その時『サボタージュ』は聴かなかった。何故だろう。あの頃、ロックであれば何でも聴きたい時期だったと思うのだが。4枚の中にグランド・ファンクもあって、そっちに興味が集中してしまったのだろうか。あの時『サボタージュ』を聴いていれば、何か変わっていたかもしれない、と思うと惜しい気もする(笑)

僕がわざわざ言う事ではないが、オジーはソロ・アーティストとして成功し、一躍ロック界のVIPとなった。驚いたのは、一時期アメリカのセレブの私生活を公開する的なテレビ番組に出でいた事で、自宅にカメラを仕掛けて、オジーと家族の生々しいプライベート・ショットをテレビで全米に流す、という悪趣味な番組に、よく出演をOKしたなぁ、というのもあるが、反面、オジー・オズボーンは、こういう番組からオファーが来るほどのセレブなのだ、というのも何故か意外な感じだった。ま、そういうのもあって、オジー・オズボーンはあまりロック界の重鎮というイメージはないが、でもその足跡というか実績は素晴らしい。サバス及びソロで商業的に成功し、独特のスタイルを確立して後進に影響を与え多くのフォロワーを生み、また大規模なメタル・フェスを成功させ(これは妻シャロンの功績という声もあるが)、メタルの普及と大衆化に大きく貢献した訳で、本当は凄い人だったのである。外見のイメージとは裏腹に、曲作りも上手く、キャッチーなメタルの名曲たちを世に送り出したのも凄い。ランディ・ローズ以下若く優秀なギタリストたちを何人も抜擢し、ギターヒーローに育て上げたのも大きな功績だ。本当は凄い人なのだ。

安らかにお眠り下さい。合掌。

全く話は変わるが、日本のプロ野球もオールスターを挟んで後半戦に突入した。ご存知の通り、セ・リーグは阪神タイガースが独走しており、8月2日現在59勝36敗2分けで、2位のベイスターズに12.5ゲーム差をつけての首位であり、ただいまマジック35が点灯中という状況。ま、優勝は決まりかな。面白いのは、セ・リーグは1強5弱状態で、勝率5割以上はタイガースだけ、他の5チームは借金生活であり、2位のベイスターズからから6位のスワローズまでゲーム差9.5、今後の展開次第では、スワローズだってCS出場のチャンスはある。我らがドラゴンズは43勝50敗2分けの4位で、ビミョーな成績であり順位であるが、CSの可能性は十分に残している。ま。とにかく夏場を乗り切って頑張って下さい^^

そのプロ野球なのだが、チーム成績の他にも、個人成績も楽しみのひとつな訳だが、気になっている事があって、セ・リーグの首位打者争いなんだけど、現時点で、打率トップはカープの小園で2割8分8厘である。この後はほぼ1厘差で順位が決まってる感じ。このままでいくと、打率3割に満たない首位打者が誕生してしまうのではないか。2リーグ制になって以降、初の事態ではなかろうか(1リーグ時代には1度あったらしい)。今年(去年もだけど)のセ・リーグは投高打低ではあるが、首位打者が3割未満というのはどうかな、と思ってしまう。たぶん、まだ規定打席には到達してないけど打率3割超え、の選手もいるだろうし、現在打者成績上位にいる人たちも、さらなる打率アップを目指して、個人タイトル争いも盛り上げて欲しいと思うのであります。

で、また話は変わるが、昨年、アオノリュウゼツランを見に行ったというのをネタにしたが、実は茅ヶ崎でも見れる、というのを聞いたので行ってきた。

 

確かに、去年の夏に日比谷公園で見たアオノリュウゼツランである。誰が植えたのだろう。私有地みたいだけど。100年に1回しか開花しないと言われているが、100年はともかく、来年以降しばらくは開花しないだろうから、やっぱ見れる時に見ておくべきだね。見れて良かったです^^

来年はまた違う場所でアオノリュウゼツランを見れるだろうか。

で、茅ヶ崎と言えば、先月「道の駅湘南ちがさき」がオープンしたのである。


道の駅なんて、もっと早く出来ていても良かったのでは、などと思ったりもするが、まぁいいか。オープン早々人気のようで何より。ま、なんというか、名前だけは有名だけど、実際には特に何もない茅ヶ崎に於いては、待望の”人が集まるスポット"であり、今まで茅ヶ崎をただ通過していた人たちが、立ち寄ってお金を落としてくれるようになってくれれば言う事なし(笑) 期待してます。人が集まってくるので、治安が心配だけどね^^; ただ個人的には、お値段がとにかく観光地価格って感じなんで、あまり行かないかも(苦笑)
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渋谷陽一を悼む

2025年07月22日 23時29分58秒 | 時事・社会ネタ
またしても訃報である。音楽評論家でありDJであり雑誌『ロッキン・オン』の創刊者でもある渋谷陽一氏が亡くなった、享年74歳。2023年に脳出血で倒れ、ずっと闘病していたというのを、今回の訃報に接して初めて知った。非常に残念というか、ぽっかりと心に穴が開いた気分。謹んでご冥福をお祈り致します。

当ブログでも何回もネタにしているが、僕は渋谷陽一に多大な影響を受けた一人である。思想的な事は正直言うとあまり理解していないが、間違いなくロックを聴き始めた頃の師匠であり、水先案内人であった。特定の世代にとっては、1970年代の半ば頃、NHK-FMで毎週日曜日の夜8時から放送されていた『ヤング・ジョッキー』は忘れがたい番組だろう。僕もご多聞に漏れず、毎週欠かさず『ヤング・ジョッキー』を聞いていた。この番組と渋谷陽一のおかげで、憂鬱なはずの日曜の夜が、どれだけ楽しく充実したひとときであったことか。時報に続いて、ジングルも何もなく、いきなり「こんばんは、渋谷陽一です」で始まるオープニングを今でも鮮明に覚えている。

『ヤング・ジョッキー』は、その時点での新譜を紹介するのがメインだったと思うが、フツーにリクエスト特集もあったし、渋谷陽一が一人で好きな事を喋り好きな音楽をかけ続ける事もあった。個人的には、この”渋谷陽一のロック夜話”というタイトルで、彼が好きな事を喋るコーナーが好きで、ほんと、色々な事を教えて貰ったものだ。ハードロックとかプログレとか、リスナーから人気投票を募り、そのランキングを紹介していく企画も良かったな。あと、夏休みとかに、『ヤング・ジョッキー』とは別枠の特別番組『渋谷陽一のロック講座』とかを放送してたのもよく聞いてた。ほんと、あの頃は楽しかった。

渋谷陽一は、評論家でもあったけど、好きでないとか面白くない、とかも正直に言う人でもあり、そこがまた良かったと思う。ま、好みの問題ではあるのだが、このバンドを評価出来ない理由というのを論理的に説明したりもしてて、それはそれで非常に勉強になった。反面、レッド・ツェッペリンのファンを公言してて、番組でもそれを隠す事はせず、一種盲信的なファンとしての一面を見せていたのも楽しい。喋りだけでなく実は選曲のセンスも良く、ツェッペリンにしてもしょっちゅう番組でかけてたけど、有名曲はあまりかけず、一般には知られていないアルバム・トラックなんかをよくかけていて、実際、「ワントン・ソング」や「夜間飛行」も『ヤング・ジョッキー』で初めて聴いた。ツェッペリンだけでなく、前述の人気バンドランキングや講座でも、有名なアーティストの知られざる曲を好んで選曲してたように思う。

音楽だけでなく、その発言にも結構影響されたりもした。後年、彼の著作も何冊か読んだが(けど、『ロッキン・オン』はあまり読んでない^^;)、実は慧眼な人である。僕なりの”渋谷陽一語録”は、当ブログのあちこちに引用してますので、良かったら探してみて下さい(笑) ま、全ての発言に共鳴した訳でもないし、反発した事もある。けど「ロックは最新のものが一番価値がある」という言葉には、今でも実は呪縛されてたりするのだ。

思い出すのは、フォリナーの1978年の『ダブル・ビジョン』のLPのライナーノーツを渋谷陽一が書いてたこと。当時としてもめちゃ意外だったけど、さすがにライナーだけに、批判的な事は書かないよな、なんて思って読んでみたら、確かに当たり障りのない文章だった。ただ、渋谷陽一らしいな、と思ったのは、「フォリナーは守備範囲が広い。どんな曲でもこなす。なのでアルバムがバラエティに富んでいる。一科目だけ満点取ってあとは落第点ばかり、というバンドが多い中、フォリナーはどの科目でも全力投球で85点以上取る。その手堅さめ真面目さがフォリナーを成功に導いたのだ」という意味の事を書いてたことで、なるほど、そういう見方もあるのか、と思ったな。その頃既に僕はフォリナーのファンだったけど、正直な所、そこまで考えてなかった^^;

後年、自分は評論家というより編集者なのかもしれない、みたいな発言もあったようだが、確かに、直感的に捉えた物を論理的に表現できる、という人だったと思う。そういえば、「産業ロック」という言葉も、僕は渋谷陽一が言ってるのを聞いたのが最初だ。秀逸な表現だよな、と今でも思う。テレンス・ドレント・ダービーがデビューした時、これはアメリカで絶対売れる、と宣言し、本当に売れてしまった、というエピソードもある。

とにかく、惜しい人を亡くしました。渋谷陽一に導かれて、ロックを聴きまくっていた10代の頃、正に僕にとって青春だっと思う。彼がいなければ、ここまでロックにのめり込んでいたかどうか。恩師だね。本当に感謝しています。

安らかにお眠り下さい。
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愛した数だけ生きてきた

2025年07月18日 23時54分58秒 | 音楽ネタ
今年も梅雨明けしたそうな。これから本格的に夏な訳だ。十分本格的だったけどね^^; その暑さのせいかどうか分からないが、僕は今週初めから体調崩して、医者に言われた事もあり、ずっと家で療養してた。ま、療養なんて大げさだが(苦笑)、ま、ずっと家にいたのである。若い頃は同じ症状でも、こんなに長引かなかったのにな、なんて思うと情けない。会社も休んだ訳だし、迷惑かけたかどうかは分からんが(笑)、なんか忸怩たる気分。引退の時は近いのかも

と、いつもながら唐突だが、最近買ったCDから。



個人的に今最も注目しているミュージシャンであるブランディ・カーライルの通算3作目。2009年発表。彼女のアルバムをアマゾン等で物色していて、まずどれを聴こうかな、とあれこれ悩んでいたのだが、この『Give Up The Ghost』に決めたのはズバリ、ジャケットがカッコいいからだ(笑) うん、ロッカーって感じだよね(笑)

ブランディはアメリカーナのミュージシャンと聞いてたし、本人も、カントリーは自分から切っても切り離せない、みたいな発言をしてるのも見た事あるし、やはりそっち系(どっち系だよ)の人だと思ってたけど、本作を聴く限り、カントリーどっぷりという感じではない。かといって、ジャケットほどロッカー然としてる訳でもない。おそらく本人が弾いてるアコギに導かれて始まる曲が大半で、アレンジもメロディもシンプルだが、フォークという感じでもなく、ロック寄りではあるものの、フォーマットとしてのロックでもない。何が言いたいのか分からなくなってきたが、アメリカーナともいわゆるロックとも違うけど、これがブランディ・カーライルのスタイルなのであろう。言ってる事が多少矛盾するけど、新しい女性による新しいロックと言えるかも(やっぱり意味不明)。

ま、とにかく、シンプルで良いです。この人の魅力は、僕は声だと思ってるので、その声で歌われると、シンプルなだけに結構響いてくるものがある。彼女なりの思想や主張が歌詞に反映されているのだろうと思うが、歌詞が分からなくてもボーカルに説得力はあるので気にならない。なかなか曲も良いしね。こういうタイプ、日本でも人気出そうだけど、あまり日本盤ないみたいだし、惜しい気もする。

ブランディはエルトン・ジョンのファンである事を公言しており、そのせいかエルトンとの共演も多い(今年、エルトンとの連名で『天使はどこに』という名作を発表したし)のだが、2009年の本作で早くもエルトンが一曲ゲスト参加している。エルトンもブランディの才能を早くから認めていたのだろう。ポール・バックマスターの名前があるのも凄い。ま、なんというか、もっと早く知っておけば良かった、と悔やんでたりする訳だ。どうしようもならんけど(笑)

続いては、



一昨年デビュー50周年を迎えた南佳孝の新作である。オリジナル・アルバムとしては通算23作目。僕の計算によれば、だけど(笑) 内容はというと、南佳孝らしいというか何というか、21世紀以降の彼の時流に流されないマイ・ペースな活動ぶりが体現されたかのような雰囲気だ。良くも悪くも南佳孝である。もちろん、良い意味で言ってるんだけど(笑)

で、オリジナル・アルバムとしては2018年の『Dear My Generation』以来7年振り。新作とはいえ、12曲中7曲が既発表曲のリメイク(そのうち2曲は内田有紀、薬師丸ひろ子への提供曲)なので、やや新鮮味に欠けるかも(笑)という気はするものの、そのリメイクの選曲がシブくて、個人的には「クレッセント・ナイト」と「Moonlight Whisper」の2曲は、マイ南佳孝ランキングだとワンツーフィニッシュでは、というくらい好きな曲でもあり、新曲とも違和感なく並んでるので、まぁいいかな。「渚にて」をリメイクしてるのも意外。もちろん新曲も良いです。

今回、松本隆作詞の曲はないものの、新曲5曲のうち、松井五郎と売野雅勇との共作が2曲づつ、そして南佳孝本人の作詞が1曲、もちろん作曲は全て南佳孝で、やはり安定したクォリティだ。50年以上この世界で生きてきた人は違うな。そういった曲たちを、近年一緒にコンサート活動している松本圭司がアレンジして、完成したのが本作という訳だ。タイトル曲は、サビの”愛した数だけ生きたような気がする”という部分が、歌詞とメロディが一緒に出来て、そのまま完成したそうな。リメイクも新曲も合わせて、今の南佳孝なんだろう。松井五郎との共作「FAMILY TREE」では娘の事(だと思う)を歌ってるが、僕の知る限り、南佳孝の曲に娘が登場するのは2回目だ(笑) フィクションかノンフィクションか知らんけど(笑)

ま、とにかく、なんのギミックもない等身大の南佳孝です。彼もこういう心境になったんだ、としみじみしてしまうのは何故?(笑)

ところで全然話は違うが、サッカーワールドカップなんだけど、また日本で招致するという話が進んでるらしい。実現するとしたら、なんと2046年開催のW杯なんだそうで、その頃まで生きてないかも(爆) 日本単独開催ではなく、韓国、中国、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムといった、アジア地域の複数国で開催、という方向で検討してるそうな。ふーん、て感じ。ま、次回(2026年、もう来年だ)の中南米大会はアメリカ、カナダ、メキシコの共催、その次(2030年)はスペイン、ポルトガル、モロッコを軸に、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイと、ヨーロッパ、アフリカ、南米に跨っての開催が決まってるようで、こんな状態だと、決勝戦をどこでやるか揉めそうだ(苦笑) それと、次回は出場国が48に増える、というのは聞いてたけど、次々回は出場国を64にする案もあるらしい。開催エリアはともかく、出場国64って多過ぎない? FIFA加盟国の半分くらいが出場出来てしまうのでは?(笑)

という訳で、ファンには楽しみが増えたってとこかな^^ もし共催とはいえ、2046年にW杯が日本で開催されれば、2002年から44年振り。丁度いいくらいなのかどうなのか。それと、もうひとつびっくりしたのだが、「JFA2005年宣言」というのがあって、その中で、日本は2050年までに自国でW杯を開催して優勝する、という目標を掲げているのだそうな。恥ずかしながら、こんな目標があったとは全く知りませんでした。申し訳ありません(誰に謝ってるのか)



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あなたの心に -In Your Mind-

2025年07月13日 11時30分02秒 | 音楽ネタ
参院選が公示されてから10日程が過ぎたが、うちの近所だけの事かもしれないが、選挙カーも走っておらず、街宣もなく、とても静かな選挙戦だ。都会ではそうでもないのかな。ま、どちらにしても、3連休の真ん中を投開票日にした、という時点で与党のセコさを感じるが、この3連休レジャーなとで家を空ける予定の皆さん、期日前投票に行きましょう。投票率を下げてはなりません。少しでも抵抗しなければ。僕も期日前投票済ませました。特に3連休の予定はないけど(笑)

ところで、今さら聞くのも恥ずかしいが(笑)、期日前投票って「きじつまえ」か「きじつぜん」か、どっちが正しい読み方なのだろう?

という訳で唐突だが(いつものことだけど)、最近買ったCDから。



ブライアン・フェリーもブリティッシュ・ロック界の重鎮であり、ロキシー・ミュージックの1stが発表されたのは1972年ということで、50年以上のキャリアを誇る立派なレジェンドなんである(ちなみに、ロキシー・ミュージックは2019年にロックの殿堂入りしている)。その間フェリーは、常に最前線にいた訳ではないものの、世間から忘れ去られる事もなく安定した活動を続け、高い評価を受けているというのは、決して大衆的とは言い切れない音楽性を考えると心底凄いと思う。素直に敬意を表したい。近影を見ても相変わらずカッコいいしね^^

そんなブライアン・フェリーだが、昨年だったかな、そのキャリアを総括したボックス・セットを発表した。これだ。興味は大いにあったが、5枚組を購入するほどでもないので^^;、1枚に編集されたベストを買おうと思ったのだが、70年代の曲が少ないのがやや不満で(笑)、以前に出ていたベスト盤を買うことにしたのである。実は、意外と思われるかもしれないが、僕はブライアン・フェリーも案外好きなのである。どうでもいいことだが。

ブライアン・フェリーといえば、僕にとってはなんといっても、1977年のソロ・アルバム『あなたの心に』と来日公演である。50年近くが過ぎた今でもその印象は強烈だ。その前年にロキシー・ミュージックを解散したフェリーは、1977年にワールド・ツアーを行い日本にもやってきた。『あなたの心に』が出たのはその頃で、来日記念という感じでFMでもよくかかっており、「明日への誘い」「あなたの心に」といった曲に僕も魅せられてしまったのだ。そこに追い打ちをかけたのが、錚々たるメンバーで構成されたバンドを従えての来日公演で、もちろん実際には行っていないが、なんと、後日NHKでスタジオ・ライブが放送されたのだ。もちろん『ヤング・ミュージック・ショー』である。コンサートを放送したのではなく、あくまでもスタジオ・ライブなのだが、わざわざ日本のファンの為に、スケジュールの合間を縫ってスタジオ入りして生演奏を収録してくれた訳で、なんという素晴らしい心意気だろう! しかも、そのスタジオ・ライブでのフェリー及びバンドの面々のカッコよさと言ったら! 筆舌に尽くしがたいとは、正にこのこと。中学生を数回昇天させてしまうには十分過ぎるパフォーマンスだった。ほんと、テレビにかじりついてたね(笑)

余談だが、ほんと『ヤング・ミュージック・ショー』って凄い番組だったと思う。ネットどころか、一般家庭ではビデオもまだ普及していなかった時代、海外のアーティストのライブを見るのは大変なことだった。そんな時、この『ヤング・ミュージック・ショー』にどれだけ世話になったことか。主に外タレのライブを放送するこの番組、語り継がれているのは1977年のキッスの初来日武道館だが、僕自身としては、ブライアン・フェリーもだが、ローリング・ストーンズやロッド・スチュワートのライブ映像が印象深い。ストーンズはたぶん1976年頃の映像で、『ブラック・アンド・ブルー』の曲をたくさんやってた。ロッドは、あのカーマイン・アピスを含むバンドを結成したばかりの頃の映像と思われ、『明日へのキック・オフ』の曲はやってなかった。どちらも記録は残ってないが、貴重な映像だった。見れて幸せ(笑) NHKもほぼ強制的に受信料取るんだから、こういう番組をもっと制作・放送して欲しいものだ。古い映像のアーカイブ化にも期待したいが、フィルムやビデオが現存していないのも多いらしい。残念だ。

という訳で、本ベスト盤である。1stソロの『愚かなり、わが恋』から2007年の『ディラネスク』までのアルバムから選曲されているようだが、もちろん、僕が知ってる曲は少ない。大切なのは、『あなたの心に』の曲が入っているかどうかで(笑)、「明日への誘い」と「東京ジョー」の2曲収録されているが、「あなたの心に」は未収録。残念。「東京ジョー」はその20年後くらいに、木村拓哉主演のドラマの主題歌になってた記憶がある。「キャント・レット・ゴー」は、学生の頃ロキシーのコピ-バンドをやってた事があって、その時コピーして演奏してたので、よく知ってる。ロキシーの『ハイ・ロード』というライブ盤で聴いてたので、ロキシーの曲と思ってたけどフェリーのソロ曲だったらしい。ちなみに、そのコピバンでは、他に「恋はドラッグ」「セイム・オールド・シーン」「マイ・オンリー・ラブ」といったところをやってた。懐かしい^^

ま、本ベスト盤を通して聴くと、ブライアン・フェリーという人の美意識というか主張というか、そういうのはデビュー以来ひたすら一貫してる、というのが分かる。つまり、ブレてないってことね(笑) ヒットを連発してた80年代の頃の音は、とてもスタイリッシュでオシャレな感じだが、この頃以外は、洗練されてはいるが、独特の、言うならばフェリー独自のサウンドでまとめられていて、流行ともやや違うけど、古臭い訳でもない、70年代の曲と2000年代の曲を続けて聴いても違和感ゼロ、という凄い内容なんである。本ベスト盤がとくかく素晴らしかったので、ふとロキシーの『サイレン』を引っ張り出して聴いてみたが、こっちも改めて聴いたらめちゃ良かった。ソロと音も似てるかな。ブライアン・フェリーって、失礼ながら冷静に見ると、決して歌上手いと思えないし、良い曲もあるが変わった曲もあるし、いちミュージシャンとしてはどうなの?なんて思う事もあったが、実は凄い人なのだ。改めて思い知りました^^;

で、ブライアン・フェリーだが、本ベスト盤の発表後も、様々な試みに挑戦しながら、独自の美意識を追求した作品をコンスタントに発表してるようだ。ツアーもやってるようで、2019年には来日公演も行われたらしい。ノーマークでした、すいません(誰に言ってんのか)。御年79歳だそうだが、まだまだダンディーでカッコいいし、いつまでも元気でいて欲しいものだ。

う~ん、でもやはり『あなたの心に』が聴きたいな。中古でも何でも手に入れなくては。
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