それにしても、今年の夏はどうなっているのだ? 猛暑かと思えば次は大雨。随分前からではあるが、日本の気候はおかしくなってるな。この先どうなってしまうのかと思うと心配だ。お前は先が見えているのだから、未来の事など気にならないだろ、なんて言われそうだが、気になるものは気になるのだ。仕方ない。
とにもかくにも、被害に遭われた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
閑話休題。
先月惜しまれつつ亡くなったオジー・オズボーンだが、アマゾンでオジーのページを見ると、旧作がよく売れてるようで、”過去1ヶ月で100枚以上出荷されました”などとコメントされてるのが多い。やはり、追悼の意を込めて購入する人が多いのだろう。気になったんで、6月に亡くなったブライアン・ウィルソンやスライ・ストーンも見てみると、オジーと同じような状況になってて、ビーチ・ボーイズなら『ベット・サウンズ』、スライなら『フレッシュ』『暴動』といった、いわば代表作が、”過去1ヶ月で100枚以上出荷されました”となってる。ま、当然でしょうね。改めて、故人を偲びつつその業績を振り返り、残された作品の素晴らしさを再認識するのは良いことだ。いい供養にもなるし。
で、そのオジーなんだけど、当ブログのコメント欄でかがみさんが教えてくれたのだが、オジーとエルトン・ジョンが共演してる曲があるそうで、僕も全然知らなくてお恥ずかしい^^; で、その曲がまた良い曲なのである。ご存知の方も多いと思うけど、ここに紹介させて頂きます。
Ordinary Man/Ozzy Osbourne ft. Elton John
結構ジーンときます(笑)
かがみさん、ありがとうございました。
という訳で、最近買ったCDから。

以前、90年代ロックからの流れで”シューゲイザー”をネタにしたが、そのシューゲイザーの代表的名盤と言われているのが本作である。今さらながら聴いてみたいと思っていたのだが、ようやく入手した。さすが名盤の誉れ高いだけに、中古も意外と高額だったのだが、色々探した結果、リーズナブルな価格で入手する事が出来た。ま、時間かかったけど(笑)
で、聴いてみると、ある程度予想はしていたが、それ以上だったとも言える。ノイジーなギターにポップなメロディ、というのがマイ・ブラッディ・バレンタインの特徴と聞いてたけど、確かにギターありきのサウンドではあるが、決してノイジーなだけではない。歪んだトーンやクリアなトーンを自在に使い分け、これギターなの?と思ってしまうような音も組み合わせながら、一種独特の世界が構築されている。ボーカルやドラムの音が引っ込み気味なのもあり、そのギターによる音世界がより強調されている感じ。個人的には初めて接する世界のような気がする。実際、家で聴いてたら、妻に「いつも聴いてるのとかなり違う」と言われてしまった(笑)
音世界は独特だけど、音楽性はオーソドックスと思う。表現の仕方が斬新なだけ。だから、ちょっと変わってるなぁなんて思いながら、最後まで聴けてしまうのだ。僕も、90年代半ば頃、主にイギリスのビート・バンドというかギター・バンドの類をいくつか聴いてみたけど、とても観念的な感じのが多くて馴染めなかった、という経験をしてるが、マイ・ブラッディ・バレンタインについては、そういうのはない。つまり、音楽性も奇を衒ってないし、ギターサウンドも多彩なんで、聴きやすいのだ。前述の、僕が馴染めなかったビート・バンドたちのギターの音はクリアなのが多く、やっぱり飽きてしまうんだな。
個人的には、この『ラブレス』の曲では、ラストの「スーン」が意外とダンサブルで好きだけど、他の曲も味わい深い。つい手を伸ばしてしまうアルバムかも。聞いた話だと、本作のレコーディングはかなり時間がかかったそうだが、確かに、これだけのギター・サウンドを作るとなると、納得できるまでは大変だろう、というのは想像つく。シンプルに聞こえるけど実はそうではないし、ギターの音って本当に作るのは大変というのは、僕も素人ながらミュージシャンの端くれで、仲間のギタリストたちが苦労してたのを見てるので、凄く理解出来る。
とにかくジャケットやアルバム・タイトルも含めて、不思議に魅力に溢れたアルバムだ。ハマるかどうは僕次第。今後どうなるかな。楽しみが増えた(笑)
ところで本作、最初に日本発売された時は『愛なき世界』という邦題だったらしいが、今回手に入れた中古CDは再発された時のもので、タイトルは『ラブレス』と邦題はなくなってる。つまらんな。『愛なき世界』はアルバムのイメージともピッタリな、ナイスな邦題と思うのだが。