なんということか、またしても大物ミュージシャンの訃報である。それも2連発。ジョージ・マーティン(享年90才)にキース・エマーソン(享年71才)。慎んでご冥福をお祈り致します。
ジョージ・マーティンは皆さんご存知の通り、ビートルズのプロデューサーとして知られている。ビートルズを手がけるずっと前からEMIでディレクターとして働いており、ピーター・セラーズ等のコメディ・レコードも多く手がけたらしい。この時に培ったテープ編集やSE編集の技術、そしてクラシックを含む幅広い音楽的素養が、後にビートルズの作品をプロデュースする際に、多いに役立ったのでは、といわれている。確かに、ジョージ・マーティンがいなかったら、ビートルズはあり得なかったかもしれない。「ペニー・レイン」や「プリーズ・プリーズ・ミー」等での逸話が証明しているように、数多くのビートルズ作品に於いて、ジョージ・マーティンの貢献度は恐ろしく高い。ほとんど素人みたいなビートル達のアイデアを具現化し、見事なアレンジを施し、完成度の高い楽曲に仕上げた功績からしても、“5人目のビートルズ”の称号は文句なし、ってとこではあるが、ピート・ベストやスチュアート・サトクリフ或いはピリー・プレストンまでも“5人目のビートルズ”と呼ばれたりしてる訳で、レコーディングで一緒に演奏したりもしてるとはいえ、ジョージ・マーティンはビートルズのメンバーというより、もっと高いポジションの人であったように思う。育ての親というか教師というか。
プロデューサーと言っても出自は様々で、エンジニア出身もいれば元ミュージシャンもいる。宣伝マンみたいなプロデューサーもいる。元々は音楽家であったジョージ・マーティンは、良い楽曲を見定め、アレンジ等で完成度を高めていくタイプのプロデューサーだったと思う。特に楽曲にはこだわったみたいで、ビートルズが解散してから約10年、久々にポール・マッカートニーと組んだ時、ポールが10曲ほどのデモテープを渡して、後日どうだったと訊いたところ、そのまま使えるのは3曲くらいしかない、と言い放ったそうな。ま、当時のポール・マッカートニーにここまで言えたのは、ジョージ・マーティンくらいだろう。なんたって、育ての親である。
ジョージ・マーティンは、ビートルズ以外だと、ジェフ・ベックやアメリカのプロデュースを手がけている。ジェフ・ベックは考えてみると意外。アメリカは、なんとなく頷ける。デビュー曲のヒットの後、今イチ伸び悩んでいたアメリカだが、ジョージ・マーティンのプロデュースにより殻を破った感がある。あと、さらに意外な所では、リトル・リバー・バンドも手がけた事がある。これは、マーティン自身が所有するスタジオを使って貰う為の取引だった、と言う説もあるが(笑)
さて、もう一人のキース・エマーソンだが、こちらは自殺という説もあり、かなりショッキングなニュースだ。正直言うと、決してELPのファンだった訳ではないが、間違いなくロック界のスターでありカリスマでありヒーローであった。正に一時代を築いたミュージシャンであり、そういう人たちの訃報は悲しいなんて一言では済まされない。時代は変わっていくのである。
考えてみれば、僕がロックをはじめとする洋楽を本格的に聴き始めたのは、中学生の頃なので、かれこれ40年前の事になる。もちろん、当時僕は10代だった訳だが、その頃活躍していたミュージシャンたちは20~30代、現在は60~70代になる訳で、そりゃ亡くなる人も出てくるよな。こっちだって50代なんだし(笑)、みんな年取ってるのだ。病気にだってなるだろう。ミュージシャンだって人間なんだから当然のこと。これからショックな訃報はどんどん増えるだろう。大物の訃報が相次ぐ昨今、ボブ・ディランとかポール・マッカートニーとかチャーリー・ワッツとか、それなりに覚悟しといた方がいいよ(不謹慎)
閑話休題。前述したように、僕はELPはそれほど好きではなく、LPもファースト・アルバムを持ってる程度。ちゃんと聴いたのも、有名な『展覧会の絵』や『レディース&ジェントルメン』くらい(どっちもライブ盤だ)のもんだけど、2~3年前から、ちょっとELP聴きたいな、と思ってベスト盤を探したりしていた。ベスト盤と言っても、正直言うと、「タルカス」とか「悪の教典」とかの長い曲はいらなくて(笑)、もっと短めの曲、つまり「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」といった曲が1枚のCDに収まってればいい訳なのだが、そんな都合の良い編集盤はなかなか見当たらず(笑)、まだ買ってない。
キース・エマーソンは、キーボードのスタープレイヤーの元祖と言える人だが、実は結成当初のELPはエマーソンをはじめとするメンバー3人が皆イケメンで、アイドル的な人気もあったのでは、と思われる。彼がスター・プレイヤーになったのは、その華麗且つワイルドなプレイだけではなく、ルックスの良さも要因のひとつではなかろうか。人前に立つ以上、実力だけでなく、ルックスだって良い方がいい。そういう点でも、一時代を築いた人だった。もう、こういう人は出てこないだろう。
知り合いのはじめちゃんがメンバーのThe Sons Of EveというELPのコピバンがあって、ここのキーボードの人が、とにかく凄い。一度見て欲しいものだが、彼もキース・エマーソンを崇拝してただけに、今回の訃報はショックだったろうな。正に茫然自失の態ってとこだろう。お察しします。
なんと言っていいのか、とにかく、なんか、寂しいな...
ジョージ・マーティンは皆さんご存知の通り、ビートルズのプロデューサーとして知られている。ビートルズを手がけるずっと前からEMIでディレクターとして働いており、ピーター・セラーズ等のコメディ・レコードも多く手がけたらしい。この時に培ったテープ編集やSE編集の技術、そしてクラシックを含む幅広い音楽的素養が、後にビートルズの作品をプロデュースする際に、多いに役立ったのでは、といわれている。確かに、ジョージ・マーティンがいなかったら、ビートルズはあり得なかったかもしれない。「ペニー・レイン」や「プリーズ・プリーズ・ミー」等での逸話が証明しているように、数多くのビートルズ作品に於いて、ジョージ・マーティンの貢献度は恐ろしく高い。ほとんど素人みたいなビートル達のアイデアを具現化し、見事なアレンジを施し、完成度の高い楽曲に仕上げた功績からしても、“5人目のビートルズ”の称号は文句なし、ってとこではあるが、ピート・ベストやスチュアート・サトクリフ或いはピリー・プレストンまでも“5人目のビートルズ”と呼ばれたりしてる訳で、レコーディングで一緒に演奏したりもしてるとはいえ、ジョージ・マーティンはビートルズのメンバーというより、もっと高いポジションの人であったように思う。育ての親というか教師というか。
プロデューサーと言っても出自は様々で、エンジニア出身もいれば元ミュージシャンもいる。宣伝マンみたいなプロデューサーもいる。元々は音楽家であったジョージ・マーティンは、良い楽曲を見定め、アレンジ等で完成度を高めていくタイプのプロデューサーだったと思う。特に楽曲にはこだわったみたいで、ビートルズが解散してから約10年、久々にポール・マッカートニーと組んだ時、ポールが10曲ほどのデモテープを渡して、後日どうだったと訊いたところ、そのまま使えるのは3曲くらいしかない、と言い放ったそうな。ま、当時のポール・マッカートニーにここまで言えたのは、ジョージ・マーティンくらいだろう。なんたって、育ての親である。
ジョージ・マーティンは、ビートルズ以外だと、ジェフ・ベックやアメリカのプロデュースを手がけている。ジェフ・ベックは考えてみると意外。アメリカは、なんとなく頷ける。デビュー曲のヒットの後、今イチ伸び悩んでいたアメリカだが、ジョージ・マーティンのプロデュースにより殻を破った感がある。あと、さらに意外な所では、リトル・リバー・バンドも手がけた事がある。これは、マーティン自身が所有するスタジオを使って貰う為の取引だった、と言う説もあるが(笑)
さて、もう一人のキース・エマーソンだが、こちらは自殺という説もあり、かなりショッキングなニュースだ。正直言うと、決してELPのファンだった訳ではないが、間違いなくロック界のスターでありカリスマでありヒーローであった。正に一時代を築いたミュージシャンであり、そういう人たちの訃報は悲しいなんて一言では済まされない。時代は変わっていくのである。
考えてみれば、僕がロックをはじめとする洋楽を本格的に聴き始めたのは、中学生の頃なので、かれこれ40年前の事になる。もちろん、当時僕は10代だった訳だが、その頃活躍していたミュージシャンたちは20~30代、現在は60~70代になる訳で、そりゃ亡くなる人も出てくるよな。こっちだって50代なんだし(笑)、みんな年取ってるのだ。病気にだってなるだろう。ミュージシャンだって人間なんだから当然のこと。これからショックな訃報はどんどん増えるだろう。大物の訃報が相次ぐ昨今、ボブ・ディランとかポール・マッカートニーとかチャーリー・ワッツとか、それなりに覚悟しといた方がいいよ(不謹慎)
閑話休題。前述したように、僕はELPはそれほど好きではなく、LPもファースト・アルバムを持ってる程度。ちゃんと聴いたのも、有名な『展覧会の絵』や『レディース&ジェントルメン』くらい(どっちもライブ盤だ)のもんだけど、2~3年前から、ちょっとELP聴きたいな、と思ってベスト盤を探したりしていた。ベスト盤と言っても、正直言うと、「タルカス」とか「悪の教典」とかの長い曲はいらなくて(笑)、もっと短めの曲、つまり「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」といった曲が1枚のCDに収まってればいい訳なのだが、そんな都合の良い編集盤はなかなか見当たらず(笑)、まだ買ってない。
キース・エマーソンは、キーボードのスタープレイヤーの元祖と言える人だが、実は結成当初のELPはエマーソンをはじめとするメンバー3人が皆イケメンで、アイドル的な人気もあったのでは、と思われる。彼がスター・プレイヤーになったのは、その華麗且つワイルドなプレイだけではなく、ルックスの良さも要因のひとつではなかろうか。人前に立つ以上、実力だけでなく、ルックスだって良い方がいい。そういう点でも、一時代を築いた人だった。もう、こういう人は出てこないだろう。
知り合いのはじめちゃんがメンバーのThe Sons Of EveというELPのコピバンがあって、ここのキーボードの人が、とにかく凄い。一度見て欲しいものだが、彼もキース・エマーソンを崇拝してただけに、今回の訃報はショックだったろうな。正に茫然自失の態ってとこだろう。お察しします。
なんと言っていいのか、とにかく、なんか、寂しいな...