僕は、昨日から年末休暇に入っている。ゆっくりと休みたい所だが、実はする事多くてあれこれと忙しい。何故なら、MFC10周年感謝月間の真っ只中だからである(意味不明)。
2009年も残す所、あと4日であり、ぼちぼち今年を振り返る、もしくは総括しなければならない。なので、個人的な3大ニュースを挙げてみたい。
1.転勤、引っ越し、それに関わる諸々のこと
2.MFC10周年
3.A型インフルエンザ感染
ま、なんと言っても、転勤でしょうね。2009年は、これに尽きるかもしれない。全ての始まりも終わりも、結局はここに集約されてしまうような気がする(笑)
その他だと、フォリナー・セッションをやってしまったとか、ショックな訃報が多かったとか、ルー・グラムとフォリナーの新作が揃って出たとか、あと政権交代とか(笑)、色々あった。環境の激変を除けば、平穏な一年だったような気もする。不景気なんで、来年以降の見通しは暗いけど(笑)
という訳で、ここで今年一年で読んだ(買った)本を発表したい(は?)。前に、今年前半読んだ本を発表したが、その続きである(笑)。であるが、一年を振り返る意味もあり、1月からの分も再度掲載させて頂く。
あと4日あるのに、今年読んだ本をもう発表していいのか?、というご意見もあると思うが、年内にさらに本を買う予定はないので(笑)、心配御無用なのである(どうでもいいって)
1月
犯罪小説家/雫井脩介(双葉社)
日出処の天子(三)(四)/山岸涼子(白泉社文庫)
ピンク・フロイドの狂気/マーク・ブレイク 中谷ななみ訳(Pヴァイン・ブックス)
2月
日出処の天子(五)(六)(七)/山岸涼子(白泉社文庫)
聖なる黒夜(下)/柴田よしき(角川文庫)
3月
アンボス・ムンドス/桐野夏生(文春文庫)
4月
私立探偵・麻生龍太郎/柴田よしき(角川書店)
心にナイフをしのばせて/奥野修司(文春文庫)
バスジャック/三崎亜記(集英社文庫)
5月
名探偵はもういない/霧舎巧(講談社文庫)
6ステイン/福井晴敏(講談社文庫)
届かぬ想い/蘇部健一(講談社文庫)
貧困の光景/曽野綾子(新潮社)
6月
風の墓碑銘(上)(下)/乃南アサ(新潮文庫)
おれは非情勤/東野圭吾(集英社文庫)
激流(上)(下)/柴田よしき(徳間文庫)
7月
龍神の雨/道尾秀介(新潮社)
ペルソナ探偵/黒田研二(講談社文庫)
日本を貶めた10人の売国政治家/小林よしのり編(幻冬舎新書)
聖域/篠田節子(集英社文庫)
8月
戦争の法/佐藤亜紀(文春文庫)
血税空港/森功(幻冬舎新書)
結党!老人党/三枝玄樹(毎日新聞社)
9月
プリズン・トリック/遠藤武文(講談社)
赤い指/東野圭吾(講談社文庫)
10月
審判/深谷忠記(徳間文庫)
まだ生きている 我が老後6/佐藤愛子(文春文庫)
蹴りたい田中/田中啓文(ハヤカワ文庫)
霧の塔の殺人/大村友貴美(角川書店)
11月
ジャーナリズム崩壊/上杉隆(幻冬舎新書)
デパートへ行こう/真保裕一(講談社)
12月
となり町戦争/三崎亜記(集英社文庫)
君が悪い/新堂冬樹(光文社)
街道をゆく40 台湾紀行/司馬遼太郎(朝日文庫)
トータル39冊。上巻下巻に分かれてるものは、2冊としてカウントしてます(笑)。あと、『日出処の天子』はマンガなので、対象にならないのでは、という抗議を頂いたが、コミックも文庫に限り“読んだ本”の中に入れる事にします(笑)
と、姑息な手を使っても39冊である。年間50冊読むのを目標にしてる人もいるけど、遠く及ばない。来年は、もっと頑張りたい(爆)
39冊も読めば、面白いのもあるし、つまらないのもある。どっちにしても、その本を選んだ僕の責任なので、あーだこーだ言う気はない。面白ければ、HPで紹介したりもするが、つまらなければ何も言わない。しかし、今回は、久々にひどい本に当たってしまった。面白いかどうかは個人の好みの問題だが、この本はそれ以前にひどい。こんなもので印税収入を得ていると思うと、怒りが込み上げてくるくらいだ。あまりにもひどいので、禁を破って、ここにそのつまらなかった本を紹介させて頂く。それは...
結党!老人党/三枝玄樹
これはひどいです。買ってはいけません。本屋で見かけて、「そういえばMFCオーナーのブログに載ってたなぁ。買ってみるか」なんて気を起こしてはなりません(いねーよ)。とにかくひどいんです。高校生の同人誌やタレント本の方がずっとレベル高いんじゃないか、と思えるくらい、文章も構成もストーリー展開も無茶苦茶。類型的且つ没個性的な人物造形、ご都合主義且つ行き当たりばったりな展開、一人称と三人称が同じ章の中でごちゃごちゃになってるし、曲がりなりにもプロの書く物とは到底思えない。著者は構成作家らしいが、よくこの程度の小説を出版できたなぁ、と感心する。良いのは、プロットだけ。
この小説、去年だか今年だか、WOWOWでドラマ化され、結構評判だったらしい。アマゾンの書評でも、ドラマ見たら面白かった、という声が多かった。そりゃそうだろう。プロットは良いのだから、きちんとした映像作家の手にかかれば、面白いものになるに違いない。ただ、著者がそのプロットをまともな小説に出来なかっただけである。
繰り返す。『結党!老人党』を買ってはいけない。
という訳で、2009年回顧、次回をお楽しみに(続くんかいっ!)