日々の覚書

MFCオーナーのブログ

監督の影響

2009年12月13日 19時26分11秒 | スポーツ

前回に引き続いてスポーツネタで^^;

元サッカー日本代表監督のフィリップ・トルシエが、日本代表について、あれこれ語ったらしい。岡田監督が口にする「目標はベスト4」について、「可能性は十分にある」とエールを送っている。確かに、トルシエ監督時代にカメルーンに完勝したこともあるし、今の日本の攻撃的なスタイルなら、ベスト4も夢じゃない、という訳だ。ま、以前から、日本代表は嵩にかかって攻めてくる相手だと、比較的善戦するけど、引いて守ってくる相手には、攻めあぐねる傾向がある、と専門家から指摘されていて、つまり、格下より格上の方がいい試合をする、という訳で、そういう点では、ワールドカッブ南アフリカ大会の予選で同組になった国は、いずれも格上であり、日本も善戦するだろう、という見方もできる。

その反面、トルシエは2~3苦言を呈していて、「中村俊輔中心のチームにはしない方がいい」とか「経験あるベテランを使え」とか、あれこれ言っている。こればかりは、監督の考え方ひとつなんで、何とも言えないけど、トルシエがマジで日本代表を応援してるのは確かなようだ。すっかり、日本贔屓になってる(笑) リトバルスキーといい勝負かも(笑)

それにしても、なんだかんだ言っても、トルシエ時代の日本代表が一番強かったんじゃないか、という気がする。日韓大会でベスト16という結果以上に、U-23の若手を積極的に登用して、結局その時のメンバーがその後長く代表の軸になった、という点に於いても、トルシエ時代の日本代表は、安心感と共に将来性もあったのである。ジーコは、トルシエ采配に批判的だったけど、彼が監督やってた頃より、トルシエ時代のチームの方が魅力的だった、と思うのは僕だけではあるまい。

監督といえば、巨人の原監督が、国際野球連盟が選ぶ世界最優秀監督になったそうで、今年既に7冠目だそうな。WBCで優勝して、尚且つ国内リーグも制して日本一、名監督の称号を欲しいままにしている。ま、そりゃ当然。未だに世間に数多く生息している長嶋信者たちも、ようやく現実を直視する気になっただろうか(笑)

この世の春の原監督に対し、中日の落合監督への風当たりが強くなってる。約一年前、WBCへの選手参加をボイコットしたとして槍玉に上がって以来、バッシングされっ放しだ。ボイコットに関しては、ちょっと違うんじゃないか、と思うけど、今年の中日というか落合監督は、優勝しようとしまいと、叩かれる定めだったのである。厳しいスタートであった訳だ。お察しします(笑)

ただ、ちょっと落合監督の態度にも問題ありかな、という気がしなくもない。元々、無愛想な人ではあったけど、東京ドームで目の前で巨人を優勝させてしまった時、「バカにするな!」と吐き捨てたとか、CS第二ステージでこれまた巨人に負けた時、原監督の胴上げも見ずに姿を消したとか、ファン感謝デーで球場には来たものの、ファンの前には姿を見せずに帰ってしまったとか、顰蹙を買う言動が目立つ。これでは、叩かれるのも当たり前だ。ただでさえ、WBCの件で多数のプロ野球ファンの顰蹙を買っているのである。もう少し、言動に気をつけてもよかったのではないか、と思うけどね。大人なんだし。

落合監督の信念として、野球は選手がするもの、というのがあるらしい。監督は勝敗の責任は負うけど、決して選手より目立ってはいけない、という訳だ。積極的にメディアに出てこないのも、ファン感謝デーでファンの前に現れなかったのも、そういう信念があるかららしい。けれど、例のWBCボイコット騒ぎの時は、批判に対して自らが報道陣の前に現れた。一見矛盾するようだが、これは批判を自分に集中させ、選手本人が叩かれる事を避けたのだろう、と思われる。その目論見は成功し、世間の批判は中日球団及び落合監督に向かい、当の選手たちが責められることはなかった。こういう配慮の出来る人でもあるのだ。

聞く所によると、愛知県の財界人が作っているドラゴンズ後援会みたいなのがあるそうだが(もちろん、メンバーの大半は年寄りだ)、そこの会長が、落合監督に対して苦言を呈したらしい。付き合いも悪いし、挨拶にも来ない、別に資金援助とかしてる訳ではないので、監督が気を遣うことではないのだろうが、応援する側としては、せめて決起集会みたいなのに、監督が来て一言「今年も頑張ります」とでも言ってくれれば、それで満足なんだろうけど、落合監督は全くそういう気はないみたいだ。そりゃそうだ、監督の仕事は勝つことであって、そんな挨拶回りみたいなことはやる必要はない。だから、決して落合監督は間違っていない。ただ、年に一回でも顔を出してやれば、相手も喜ぶのなら、それくらいしてあげれば、なんて気にもなる。特に、愛知県(=名古屋)という土地柄が土地柄だけに。

オレ流もいいと思う。結果が全ての世界で、落合監督は就任以来、十分な実績を残している訳で、文句言われる筋合いはない、と本人も思ってるだろう。おっしゃる通りです。けど、無駄な軋轢は避けるにこした事はない、とも思うのだ。落合監督は、そこいらに気づかないのではなく、分かってるけど敢えてやらないのであろう。後援会との付き合いなんかに忙殺されるより、野球人は野球に専念すべきだ。それが正しい姿であり、落合監督はそれを身をもって示そうとしている訳だ。たとえ、顰蹙を買おうとも。しかし、今シーズンのセ・リーグで、唯一中日だけ観客動員数が昨シーズンを下回ったそうだが、これは落合監督の言動が、少なからず影響している、と思わざるを得ない。プロは勝つだけでなく、客も呼ばなくてはならない、という事を考えると、落合監督も、少しは反省してみた方がいいのではないか。

と、こういう事を思うようになった、という事は、僕もついに焼きが回ったという事か(爆)

コメント (2)
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