日々の覚書

MFCオーナーのブログ

なぜ鰻は高価なのか

2006年07月23日 17時32分50秒 | 与太話

以前にも言ったけど、僕は鰻が大好物である。

今日は土用の丑の日である。何故、この日に鰻を食べるのか、よく分からないが、やはり夏の暑い時だから、夏バテ防止の為に鰻を食べようという事なのだろう。人によっては「鰻業界の陰謀に違いない」なんて言うかもしれないが、そういうのはどうでもよろしい(笑)

2~3日前知り合いと食事をすることになって、土用も近いし鰻を食べたいなぁ、とネットで検索してみたのだが、適当な店が見つからなくて断念した。ま、あるにはあったのだが、平均予算10000円(もちろん一人当たり)と言われては、情けないが手が出ない(笑) ま、店にもよるが、かように鰻は高価な食べ物なのだ。おいそれと庶民の口に入るものではない、というのが小さい頃から僕が持っていたイメージであった。鰻と寿司は、高価な食べ物の2大巨頭であり、誰かの誕生日とか何かのお祝いとか特別なお客様とか、そういう状況でなければ食べる事は出来ないものだったのだ。これは別に、僕が貧しい家庭に育ったとかそういう事ではなく、こういう印象を持ってる人は多いと思う。特に昭和生まれは(笑)

でも、最近は鰻でも寿司でも安く食べられる店が増えてきている。寿司は回転寿司の普及によって、すっかり庶民の食べ物となった。もっとも寿司というのは、もともと市場の魚は料亭に持っていかれて、きれっぱしくらいしか庶民の口には入らなかったので、安く魚を食べられるようにと考案されたものらしい。握った寿司飯の上にちょこっと乗せて食べるのは、材料も少ないし値段を抑える為には少しづつ食べるしかなかったからだ、と聞いた事がある。つまり、寿司はもともと庶民の食べ物だったのだ。が、いつの間にか高価なものとなってしまった。それこそ、寿司業界の陰謀に違いない(笑)

鰻も安い店を見かけるようになった。ただ、ほとんどが外食チェーンとかであって、フツーの鰻屋はやはり高価だ。で、回転寿司と違って、安い鰻はそこそこ食べられるけど、やはり専門店にはかなわない。スーパーで売ってる鰻もまたしかり。この違いは何なのだ? ネタの鮮度か? 焼きのテクニックか? 炭火を使ってないとダメなのか?

聞いた話だと、美味しい鰻屋の見分け方というのがあって、すなわち、

1.うなぎ1本で、店を構えているところ。(それなりの味と自信がなければできないから)
2.新鮮なうなぎを捌いていること。
3.水にこだわっていること。
  (うなぎには、うろこがないため使用する水の影響を他の魚よりも受けやすいため)
4.炭火で焼いていること。

1以外は、入ってみないと分からない。でも、2と4はポイント高そうだ。それにしても、いかにも高価になりそうな条件ばかりだなぁ(笑)

ついでに、鰻の調理法も関東と関西では違う、というのはよく知られている。関東では、背中から裂いて蒸してからつけ焼きにする。関西では、腹から裂いて蒸さずに直火で焼く。どっちが美味いかは好みの問題だろうけど、関西の方が素材勝負みたいな感じがある。蒸してやわらかくしてからタレをつけて焼けば、少々鮮度の落ちる鰻でもごまかせそうだしね。背中から裂くか腹から裂くかの違いは、関東(江戸)は武士の町なので、腹から裂くのは「切腹」を連想させて嫌がられたらしいけど、関西(大阪)は商人の町なので、腹から裂くのは「腹を割る」という意味もあり、特に抵抗はなかったらしい。ただ、「自腹を切る」を連想するので嫌がる人もいるとか。こういったとこにも、関東と関西の気質の違いが出ていて面白い。

ま、そんな訳で今日は土用なんだけど、別に鰻を食べる予定はない(爆) 実はちょっと前に、近所での新装開店した定食屋で、鰻丼100円引きサービスをやっているので食べてみたのだ。悪くはなかったけど、随分脂が多いな、という感じがした。脂がのっているというのはいい事だけど、近頃は寿司でも何でも脂にこだわり過ぎではないか。脂が多くて身がトロトロになってて、肉の旨味とかが感じられないことがある。これでいいのか?

やはり、鰻は土用とかは関係なく、年中食べたいものだ(と、今回も何が言いたいのかは不明)

コメント (18)
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