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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Money Changes Everything

2009年03月28日 11時07分15秒 | スポーツ

いやいやそれにしても、快挙である。野球日本代表チームWBC優勝。連覇である。あれこれ問題のある大会であり、真の国際大会と呼べる大会でもないのかもしれないが、それでも優勝したのである。世界一なんである。これはやっぱり凄い。野球発祥の国アメリカ、世界ランキング一位のキューバ、そして北京オリンピック金メダルの韓国を撃破しての、十分に価値のある優勝である。我々は、我が国の野球をもっと誇りに思うべきだ。

日本の野球はベースボールとは似て非なる物で、メジャーの野球に比べるとつまらない、とはメジャー通を自認する人はよく言う。サッカーでもそうだけど、日本より海外の方がレベルが高い、と日本のスポーツを卑下する人は多いけど、日本の野球は世界にも通用する、というのはWBC2連覇で証明された。安定した投手力を背景に、守りを固め、シングルヒットを連ねてコツコツと点を取るスタイル、これこそ日本が世界に対抗する野球である。今回だって、負けた試合でも、ピッチャーが打ち込まれたのはあまりなかったし、勝った試合では、ランナーが出たらバントで送り、きっちりと帰す、というパターンが確立していた。そりゃ、ホームランが乱れ飛ぶ打撃戦も華やかでいいけど、短期決戦では打力をあてにしてはいけない、というのは勝負の鉄則である。それで日本は優勝した。文句あるか。

という訳で、次回は3連覇の期待がかかる。かなりキツいプレッシャーだけど、4年後も頑張って下さい。

前置きが長くなった(笑)

近頃、実はホクホクしてるのである(は?)。WBCで日本が優勝したというのだけではない(笑)。こういうのを、こういう場所で書いていいのかどうか不明だが、実は近々まとまった現金を手にする事になったのだ。それでホクホクしてるのである(笑)

それは何かというと、株である。なんと、MFCオーナーもFXで儲けていたのか、と勘ぐる人もいるかもしれないが、FXではない。自社株である。僕は、社内の持ち株制度により自社株をかなり昔から購入しているのだが、この度その配当が受けられることになったのだ。ホクホク(笑)

自社株を持つようになった経緯を説明すると、かつてのバブル期に、うちの親会社は関連会社の中でも業績が良かった我が社の株を公開して、一儲けしようと考えた。その時持ち株制度を作り、社員にも株を持たせようとしたのである。フツーこういうケースでは、社員は通常より安く買えるのだが、公開前だからという理由かどうか知らんが、実際にはかなり高かった。が、公開すればすぐこの倍の価格になるから、という甘言に乗せられ、欲の皮が突っ張った社員たちは(笑)争って持ち株会に入会したのである。

しかし、バブル崩壊と前後して、我が社の株式公開計画は白紙となった。それに伴い、持ち株会も脱退する者が増えてくる。株式公開しないのなら持ってても仕方ない、というのもあるが、毎月給料から天引きされる株式購入資金が負担になった為でもある。こういう場合、脱退者には元金を返還する訳だが、あまりにも脱退者が多い為、持ち株会の資金が底をついてしまう、という事態に発展した。それまでに集めていた株式購入資金は親会社に吸い上げられ、持ち株会が自由に出来る金はほとんどなかった、という話もあった。で、ほとんど取り付け騒ぎみたいな雰囲気になってきたので、会社より持ち株会を脱退しないでくれ、とほとんど懇願される事態にもなり、仕方ないので、僕は持ち株会を辞めずに今に至った、という訳である。

そうこうしているうちに、2年前親会社は他の会社と合併し、○○ホールディングスという新会社が誕生した。で、なんと、今年になってから、グループ会社のうち何社かに、○○ホールディングスに上納金を納めろ、というお達しがあったのである。で、うちは株式の配当金という形で上納金を納める事にしたのだが、そこで株を所有する社員にも、配当金が支払われることになった。つまり、僕も配当金が受け取れるのだ。ホクホク(笑)

その配当だが、一株?円という話だ。僕は、持ち株会に登録してから約18年になり、年100株程株を購入していたので、現在保有している株は1800以上という事になる。?円×1800株、これはデカいぞ(爆)一夜にして大金持ちである(爆爆)

色々あったけど、持ち株会辞めないで良かったね、という所だが、何も考えず、何も知らず、ただ毎月少しづつ株を購入していただけであるので、決して戦略的勝利ではない(笑)。正に“棚からぼた餅”である。ま、正直者には必ず福があるものだ、ってとこでしょうかね(爆)

という訳ですので、僕にスリスリするのは今のうちですよ(爆)もちろん、この配当金の件が本当であれば、の話だけど(爆×3)

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練習、練習、そして本番

2009年03月23日 23時13分14秒 | スポーツ

200903230124000

先の週末は3連休だった。しかも、金・土・日と続く黄金の週末である(ちと意味不明)。しかし、連休の常でアッという間に終わってしまった...

それにしても、自分にとって、その黄金の3連休は何だったんだろう、なんて思ったりもする。いい連休ではあったけど...

連休1日目の金曜日。目が覚めたら10時半! そんなに疲れてるのか?>自分。それとも、単なる怠け者か。で、布団から這い出して、ネットニュースを確認すると、WBC二次ラウンド1組の決勝戦、日本vs韓国が行なわれていたので、つい最後まで見てしまった。韓国はなんとなくやる気なさそうだったけど、勝てて良かったな。これでWBCの対韓国戦は2勝2敗。

いきなり話が飛ぶが、今日WBC準決勝で、日本はアメリカを破り、2大会連続決勝進出を決めた。実に喜ばしいのだが、決勝の相手はまた韓国。これで5度目の対戦である。このルール、次回からは撤廃して欲しい。WBCどころか、これじゃ単なる日韓戦ではないか。

そして夕方になり、家を出る。夜エイプリル・フールズのスタジオ練習があるからだが、その前に美容院に寄る。カットして貰う為だ。そう、いつの間にか、僕は床屋ではなく、美容院でカットして貰うになっていたのである(笑)

しかし、美容院という場所は、やはり自分にとって異世界だな、と思う。まず、店内には客・従業員問わず女性が多い。半分以上は女性では?(至極当たり前のことだが...) 高校の吹奏楽部以来、女より男の比率の方が高い世界で生きてきた僕にとっては、女性の比率が高い世界は、やはり異世界なのである(笑)。やや緊張する(笑)。男もいるが、皆なんとなくスマートだ。女性の中にいるからか?(笑) 野球選手に例えるなら、松井秀喜よりイチローみたいな感じ。これも異世界(笑)。

受付して、「ここでお待ち下さい」というので座って待っていると、ヒマつぶしにどうぞ、というつもりなのか、雑誌を何冊か置いていく。が、ヘアーカタログやファッション誌ばかりなので、手に取って見る気にもならず、ボーッとするしかない。美容院には、決して『ゴルゴ13』は置いてないのだ(笑)

美容院を出ると、練習まで時間があるので、タワーに寄って近頃マイ・ブームのキャメルのCDを買う(こちら参照)。そして、その後軽くビールをひっかけてから(笑)、スタジオへ。

ライブも迫ったこの時期に、2時間ではやや足りない。アッという間に終わってしまった。あと一回練習がある予定だが、大丈夫か? 多分、大丈夫だろうけど(笑)。そんな訳で、エイプリル・フールズは4月4日にライブやります。詳細はこちらを。どうぞ、よろしく!

連休2日目の土曜日。この日も夜練習がある。今度は、翌日にライブを控えた大太犬だ。諸事情により、急遽ライブを決めて、新曲もいきなり4曲も増やした為、かなり詰め込み気味の練習が続いているが、それもまた楽し(笑)

この日、午前中風呂掃除をした。久々である。無精者なので、あまりマメに掃除をしてないのだ。なので、僕の部屋は汚い。どれくらい汚いか、というと、そうだねぇ~“百年の恋も冷めるくらい”と言えば、その汚さが分かって頂けるかと(爆)

夜の大太犬の練習は、やっただけの成果は残して終わった。心配なのは、自分のボーカルだけだ(笑)。しかし、翌日曜日の予報は雨だという。お客さん来てくれるか、凄く心配になりながら、眠りにつく。

いよいよ連休3日目の日曜日。大太犬ライブ本番の日だ。この日の昼食に、ゲン担ぎでカツ丼を食べたオレって、一体何?(爆)

しかし、笑えぬアクシデントが(笑)。昼食の為、とある店に入った瞬間、背中に痛みが走った。時々ある、背中の痛みがいきなり襲ってきたのである。参った。痛さと、今日ライブこなせるのか、という不安でカツ丼の味も分からん(爆)。ま、とにかく、湿布をせねば、と近くの薬局でモーラステープを買い、スタジオに着いてから、やっさんに頼んで背中に貼って貰った。一体、何やってんだか(爆)

と、湿布をしたら、気のせいか痛みも引き、大太犬の直前練習の後、BBAへ。対バンの3Pの皆さんと顔合わせして、音出しして、サウンドチェックして、いざ本番。

まぁ、なんとか、本番は無事終わりました。ご来場下さった皆さん、ありがとうございました。

今回も、やはりミスがあった。聴いてる皆さんやバンドメンバーが気づかなかったのも含めて、ミスのほとんどを、自分が歌う曲で犯してしまった。楽器をやりながら歌を歌うことの難しさをつぐつく感じる。どこか、集中力が散漫になるのだ。歌に気を遣うと、演奏でミスし、演奏に気を取られると、歌を間違う。まだまだ未熟だ。これを解消するには、結局練習するしかない。そう、大太犬はひたすらスタジオに入って練習する事を宿命づけられたバンドなのだ(なんのこっちゃ)。

あ、いちお、ここでセットリストを発表させて頂きます。

天ぷら食べるな
Finger
踊るインド人
Black Cat Moan
Let Me Out
夕暮れの消防士
De Do Do Do De Da Da Da
一触即発
Drive Me Nuts

Superstition

それぞれの曲についての解説等は、いずれこちらで(笑)

という訳で、3連休は終わったのであった。有意義だったような、そうでなかったような、ちょっと悲しくもある、不思議な3連休だったな(笑)

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キング・カズは健在なり

2009年03月01日 23時15分31秒 | スポーツ

3月である。もうすぐJリーグも開幕する。今年は、2010年南アフリカワールドカップアジア最終予選もあるし、サッカーで盛り上がる年になる事を期待したい。

Jリーグといえば、先日、横浜FCのカズこと三浦和良が42歳の誕生日を迎えたそうな。Jリーグ史上最高齢らしい。今まで、Jリーグには42歳の現役選手はいなかった、という事だ。凄いなぁ、カズ。

このカズという選手、これまで華々しいサッカー人生を送ってきたようでもあり、そうでもないようであり、という感じ。ご存知の通り、高校を中退して単身ブラジルに渡り、トップチームと契約して注目され、日本に凱旋してからは、Jリーグの顔として、日本代表のエースとして、日本サッカーを支え、また日本人初のセリエAプレイヤーとしてイタリアに渡り、日本人選手の海外進出の先鞭をつけ、その後も日本のみならず、クロアチア、オーストラリアと海外でもサッカーを続け、42歳になる今なお現役である。

しかし、その反面、数々の不幸にも見舞われる。心技体ともに絶頂にあった1993年、いわゆる「ドーハの悲劇」で、目前にしていたワールトカップ初出場の夢を断たれ、翌年移籍したセリエAでは、順調に仕上がっていたものの、開幕戦でケガをして、満足な働きが出来なかった。1998年には、フランスワールトカップの直前に代表からはずされる。その後ヴェルディを離れ、サンガ、ヴィッセル、横浜FCとチームを転々とした。決して、順調なサッカー人生だった訳でもない。

テレビのインタビューなど見てると、カズという人、本当に真面目で心底サッカーが好きなのだ、というのが分かる。精神的にも強靭なものがあるのだろう。浮き沈みはあったものの、その結果を全て受け入れ、他人を恨んだり、責任を押し付けたりする事もない。自分はただサッカーがしたいだけ、という、正に「サッカー馬鹿」なのである。身体が動く限り、どんな条件であれ契約してくれるチームがある限り、サッカーを続けたい、という言葉には、様々な試練を経てきた彼ならではの重みがある。あっさりと引退した中田英寿は、カズの爪の垢でも煎じて飲むべきだ。

そういうカズこそ、日本サッカー界の至宝と呼ぶべきだろう。Jリーグも不景気の波には勝てず、昨シーズン終了後、多くのベテランや中堅選手が引退した。いや、引退に追い込まれた。そんな中で、まだ現役を張っているカズは凄いとしか言いようがない。もちろん、彼に昔日のプレーを要求するのは無理である。90分フル出場も難しい。横浜FCだって、客寄せパンダとしてカズと契約しているのだ、という声もある。そうかもしれない。しかし、「サッカー界の至宝」がチームにいることによって、他の選手に与える影響は計り知れないものがある。客寄せパンダと言うが、カズ見たさに来る客がいる、という事自体価値がある事だ。カズがいることで、プレーだけでなく、有形無形の波及効果が周囲にもたらされる。これこそプロってものではないのか。戦力としてだけではなく、選手として何かしらの価値が自分にあるのなら、どこのチームでも行く。この姿勢は素晴らしい。

確かに、「至宝」が一選手としているのだから、監督もやりにくいだろう。しかし、カズは若い頃ならいざ知らず、今では監督を批判したりする事はない。スタメンで使って貰えなくても、出番がなくても、決して文句は言わない。「実力がない者を監督が使うはずありませんよ」と言ってるのも聞いた。彼は、使って貰えないなら、使って貰えるようにトレーニングを積み、技に磨きをかける。本当に頭が下がる。

個人的には、昔はカズの事は好きではなかった。第一に読売の選手であったのが気に入らない(爆)。スターであり代表のエースではあったけど、なんとなくチャラチャラしてるようなイメージがあった。今のように、求道者のような雰囲気はなかった。お調子者って感じかな。でも、「ドーハの悲劇」のあと、あれこれ言い訳しない姿は立派だった。ラモスとは偉い違いだ(笑)。セリエAに移籍した時、現地の記者会見で、イタリアは日本から連れてくるスポンサーに期待してる、という批判があった中、「セリエAでプレーする事は、全世界のサッカー選手の憧れです」とイタリア語で挨拶したのにも感動した。フランスワールドカップの直前で代表からはずされた時も、岡田監督に関して批判めいたことは一切言わなかった。そう、カズはほんとに“男らしい”ヤツなのだ。「キング」と呼ぶのにふさわしい。

今年も、そんなカズに注目していこうと思う。自分で納得するまで、現役を続けて欲しい。

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現実との差異

2008年12月04日 22時18分42秒 | スポーツ

今年の12月は割に暖かい。今日なんて、11月初旬の陽気だったそうな。関西だけかと思ったら、よそでも似たようなものらしい。でも、明日以降冷え込むらしいので、気をつけましょう。

冷え込むといえば、こんな記事が。

キヤノン・東芝、大分で1500人の非正社員削減
いすゞの解雇予告撤回を求めて、期間従業員が仮処分申請

あれ、キヤノンの“ヤ”って、“ャ”じゃなかったの? などという与太は放っといて(笑)、こういう記事を読むと、ほんとに日本は景気悪いのだなぁ、という思いを強くする。しかし、1500人もの非正社員つーか派遣を雇ってるというのも凄い。我が社の正社員の何倍だ?(笑) やはり大企業はスケールが違う。

所で、派遣社員というのは、昔からいるものだと思うが、僕の派遣社員に対する感覚と、現況とでは、随分かけ離れているようだ。

うちのような小さな会社でも、昔は社員以外の人がたくさんいた。要するに派遣なのだが、うちへ来ていた派遣は、大きく分けると2通りだった。ひとつは、文字通り派遣会社からやってくる期間限定の人で、ほとんどというか、全て女性だった。彼女たちは、主に事務職であり、正社員の補佐的な立場で、短い人は一ヶ月、長い人でも半年で来なくなった。そういう契約だったのだろう。会社としても、戦力というより、手が足らない職場で一時的に手伝って貰う、という感覚で雇っていたようだ。やってくる方もそんな感じで、ワープロやパソコンを扱える人が多く、手書きの書類を清書したりするのが主な仕事だったような気がする。極端な話、誰でも出来る気楽な仕事を任されていた。実際、そういう人が必要な頃もあったのだ。だから、派遣社員=お手伝い、正にそんな印象。重要書類を見せたりする事はないし、会議などに出席する事もなかった。

当時、うちに来ていた派遣の女性の大半は、色々な事情で定職に就かない、或いは就けない人たちだった。女子大生のアルバイトもいた。あの頃の派遣社員の待遇がどうだったのか知らないが、少なくとも彼女たちは、自分の意志で派遣という仕事を選び、従事していた。そして、気楽に仕事をしつつ、職場にそれとなく華やいだ雰囲気を持ち込んで、いつの間にか去っていったのだった。

もうひとつの派遣、それは設計や製造といった、いわゆる技術部門に来ていた人たちである。その人たちは、もちろん男ばかりで、社内では派遣ではなく、外注と呼ばれていた。よくは知らなかったけど、おそらく技術者を専門に派遣する会社があったのだろう。その外注さんたちは、社員と同じ作業着を着て、全く社員と変わらぬ仕事をこなしていた。数年間に渡って、うちに派遣されてきている人もたくさんいた。残業だって出張だって、社員と同じ条件でやってた。中には、そのままうちの正社員になってしまう人もいた。外注から社員になったら、給料が減った、とぼやいていた人もいたなぁ。

バブル崩壊後、その外注さんたちは、経費削減の為、全員契約を打ち切られた。彼らが来なくなった後、ミョーに工場がガランとしてしまったのを覚えている。いなくなって初めて、「田中さんって、外注だったんだ」と知った人もいた。

近頃、新聞等で話題になる派遣社員というのは、うちの会社でいう所の外注さんが該当するのだろう。うちに来てた外注さんは、手に職持って稼いでいたせいか、羽振りがよく、高級車で通勤してた。BMWに乗ってた外注さんもいた。マジで、うちの社員より待遇良かったみたい。でも、現在の派遣社員は、本当に悲惨らしい。新聞等を見て、つい昔のうちの外注さんと比べてしまい、違和感を覚えてしまう。

前述したように、かつては派遣社員は自分の意志でなるものであり、派遣を選んだ理由というものがあった。また、技術(特殊技能)だけで企業を渡り歩いている人もいて、そういう人たちは稼ぎも良かった。言い方は良くないが、単純作業に従事させる、なんて勿体ない使い方はしなかった。少なくとも、我が社では。経験の豊富な外注さんは、新人社員の教育まで任されていたくらいだ。

我が社のケースが特殊だったのかもしれない。うちに派遣や外注が来なくなって10数年過ぎ、今や派遣社員そのものが変わっているらしい。近所のスーパーの前に、夜7時前後になると、年齢は様々な男たちが集ってきて、バスに乗り込んで出かけていくが、あれはどうも派遣の人たちらしい。昔で言うところの“日雇い”ってイメージだ。いや、昔は“日雇い”って言ってたのを、今は“派遣”と呼んでいるだけの話か。言葉が変わるだけで、当事者たちの意識も変わってしまうようだ。

派遣と聞くと、バブルの頃一時的に一緒に仕事をした、お気楽な女性たちを思い出してしまう僕は、明らかに遅れている。派遣なんて、企業にしてみれば、その場しのぎみたいなもんだから、一方的にクビにされても、文句は言えないからキツいよな、なんて思ってたけど、今はそうでもないようだ。派遣の待遇改善を要求する、なんて聞くと、なんか違うだろ、って気がしてしまう。ま、昔と違って、今は派遣でしか働けない、という人も多いそうだから、仕方ないことなのか。好きで派遣やってんじゃねぇや、ってとこなんだろうね。

断っておくが、僕は派遣の人たちを下に見ているつもりはない。同じ職場で働くなら、派遣もクソもない。一蓮托生である(笑) ただ、派遣の立場のままで、社員と同様の待遇を求めるのは、どこか違うような気がするだけだ。社員になるのを拒否しておいて、それはないだろ、って感じ。うちにもいたけど(笑)

ついでに、もうひとつ。

ホンダ・長野外野手、ロッテの指名拒否へ

一応断っておきますが、“ながの”選手ではありません。“ちょうの”です(笑)

この長野選手、今年のドラフトでロッテに指名されたが、拒否する事に決めたらしい。理由はどうも、巨人に入りたいから、という事らしく、おやおやアンタもかい、ってな感じだけど、この長野選手、2年前にも日本ハムに指名されたのを断って、ホンダに入社したらしい。やはり、巨人に入りたいがためらしいけど。しかしねぇ、2年前の事情はよく知らんが、今年はロッテが指名する前に、巨人が指名しようと思えば出来たはずなんだから、要するに、巨人としては長野を必要としていないのではないか、なんて思ってしまう。もしそうなら、ひたすら巨人の指名を待ち続けて、ホンダで野球を続ける、というのは止めたほうがいい。ホンダにも失礼だし、自分も年を取っていくだけだ。来年、またどこかが指名してくれる、なんて保証はないのだし。

まぁ、巨人に憧れるのは分かるが、その巨人に必要とされてないなら、必要としてくれるチームに行った方が、自分にとっても球団にとっても、そしてプロ野球にとっても良い事だと思うけど。人間、必要とされるうちが華なのだ。

しかし、寒い話ばかりだな。景気良くならないかな(笑)

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権威なき国際大会

2008年11月29日 23時46分37秒 | スポーツ

プロ野球シーズンも終わり、いよいよストーブリーグと思っていたら、今年はFAだのトレードだのより、WBC問題の方が騒がしいようだ。

WBC、ご存知の通り、World Baseball Classicの略で、要するに野球の国際大会である。2006年に第一回が開催され、日本が栄えある初代チャンピオンに輝いたのは、記憶に新しい。そのWBC第二回大会が来年行なわれる訳で、日本はディフェンディング・チャンピオンとして、連覇を目指し一枚岩となって大会に臨まなければならないのである。

所が、ここへきて、その足並みが乱れている。そもそも、今回のWBCは混乱続きだった。まず監督を誰にするか、という問題で揉めた。北京オリンピックの野球チームの監督を務めた星野仙一がそのままWBCチーム監督に就任する、というのが規定路線だったらしいが、オリンピックでメダルも取れない4位という結果に終わったことで、星野の監督就任に批判的な意見が多くなってきた為、現巨人監督の原辰徳が就任する事になった。そして、山田久志をはじめとするコーチ陣も決定し、メンバー選考を行なった所、中日からリストアップされていたメンバー全員が参加を辞退した為、チームぐるみのボイコットだという非難の声が上がり、一週間程前に、中日の落合監督が会見を開き、ボイコットを否定した。この会見での、落合監督の発言が、また物議を醸している、というのが現状である。

落合監督は、WBC代表に選ばれた場合、行く行かないは選手個人の意志であり、球団はそれを尊重すると述べた上で、「行きたくないと選手が言っている以上、無理強いはしないのは当たり前。辞退理由をはっきり言わなかった事を批判されているようだが、そもそも辞退理由を明記するよう求められていないのだから、それも当然。故障している選手をWBCに強行出場させるのは、球団・選手双方にとってマイナスにしかならない。WBCで選手が潰れても、NPBが補償してくれる訳でもない。選手はWBCを辞退する権利がある。」という意味の発言をした。これが日本プロ野球に対して非協力的とされ、批判の対象になっている訳だ。

ちなみに、この落合発言、大半のメディアからは批判されているが(あの文春、新潮ですら、落合批判に回っている)、ネットの掲示板等を見てると、落合を擁護する声も多い。

まぁ、あれこれ意見はあると思うが、この一連の経緯を見てると、釈然としないものもある。なんといっても、根幹となるWBCの位置づけというのが、あまりにも曖昧である事だ。

前述したが、WBCとは野球の国際大会である。と言えば、サッカーやラグビーなど、他競技では当たり前開催されているワールドカップの野球版か、と思ってしまうのだが、実際にはちと違うようだ。このWBC、主催がMLBであり、他のスポーツのように、国際サッカー連盟とか国際ラグビー評議会とか、国際的組織が開催するものではない。言うなれば、MLBが開催する大会に、他国も参加するという形式のものであって、いわゆる国際大会とは異なる。

2年前の第一回大会でも明らかだったが、WBCは日程・ルール等々MLBが有利になるような仕組みになっている。それは今回も変わらない。日本のプロ野球関係者が、WBCに難色を示すのは、開催時期の問題が大きい、と言われている。キャンプ或いはオープン戦という、シーズンに向けて調整を行なう大事な時期に開催される為、選手を取られたりして、チーム作りに影響が出る、という訳だ。あまり騒がれなかったけど、前回の時も、選手を出す・出さないで結構揉めたらしい。結果として、出場してたのはパ・リーグの選手が多かったような気もしたし。

今回もMLB主催だが、日本で行なわれるアジア予選は読売新聞の主催らしい。国際大会といってるのに、民間企業が主催というのもヘンな話であって、なんとなく各チームともそれほどやる気ないような気もする。中日から選手が出ない、という事で批判されているが、他チームも本音は似たようなもんだろう。「うちだって、出したくないけど、日本プロ野球のためと思って、我慢して協力してるのに、中日は何なんだ」という気分になるのは分かる。

野球の場合、これまで“国際大会”“代表”という概念は、ほとんどなかった。サッカー少年に将来の夢を尋ねると、「代表になってワールドカップに出たい」と答えるのが多いと思うが、野球少年で「代表に入りたい」と答えるのは、ほとんどいないだろう。ワールドカップのピッチに立つのが、選手としての最終目標、と考える者が多いサッカーに於いては、代表に選ばれたら、ケガ等の理由がない限り、辞退する者はいないだろうけど、野球にはそういう土壌はない。プロとして公式戦で良い成績を残して、年俸を上げて貰うのが第一と考えてるのが大半と思う。だから、栄えある代表に選ばれても辞退する選手がいるのも当たり前だ。

しかし、これからの時代、野球の国際化は避けられない、という声をよく聞く。日本人でもメジャー球団と契約するのが珍しくない時代である。もっと世界中に野球を広めなければならない、その為にはワールドカップを開催し、野球自体を国際的にアピールしていくべきだ、という意見もある。なにせ、オリンピックの公式種目から削られるくらいだからね。ま、とにかく、野球をワールドワイドなスポーツにして、井の中の蛙から脱却しよう、とアメリカをはじめとする野球先進国は考えている訳だ。日本はともかく、自国で一番になったチームを“ワールドチャンピオン”などと称するアメリカまでもが、そういう意識を持つようになった、というのは、野球の国際化に向けての、大きな一歩であるのは間違いない。

その割には、盛り上がっていないような気もするのだ。前回だって、アメリカはメジャーリーガーの参加は少なかったはず。日本に於いても、アジア予選が行なわれたことさえ知らなかった人も多かったのではないかな。監督だって、王貞治氏にいつの間にか決まっていた(オレだけか?)。国際大会とは言ってるけど、球団も選手もファンも、それほど盛り上がっていなかった、というのが第一回の現実ではないのか。結果的に注目を集めたのは、日本チームが決勝ラウンドに進んだからだ。今回だって、前回優勝してなければ、ここまで話題にはならなかっただろう。

要するに、WBCといえ、それほど権威のあるものではない、という事だ。誰かが言ってたけど、積極的に監督をやりたがってる人がいない、というのが、そもそもおかしい。代表監督といっても、別に名誉ではない、という事なのである。悲しいかな、WBCに対する意識はその程度のものではないか。“アメリカによるアメリカの為の大会”でしかない、と。

もちろん、WBCの歴史は浅い。これから、野球の世界一を決める、真の国際大会に育てていかねばならない。野球に関わる全ての人が目標とする、権威ある大会にしていくのであれば、それなりに運営等を見直す必要があると思う。やはり、主催は野球の国際組織であるべきだし、日程なども各国のリーグ戦を考慮して、慎重に決められるべきだろう。だいたい、日本もおかしい。WBCだオリンピックだ、と騒ぐ割には、そういう大会が行なわれる時には、リーグ戦を中断するとか、そういった配慮というか協力姿勢がないのがヘンだ。それだから、肝心の選手たちも、国際大会というものに対してモチベーションが上がらないのだ。

という状況下での落合発言、中日ファンの僕でも、100%支持する訳ではない。ただ、今まで述べたように、意外と安直に開催されているWBCというものについて、もう一度考え直してみるいい機会にはなるだろう。それにしても、落合博満という人、批判を恐れず、きちんと物を言う人だ。この点は評価されるべきと思う。言いたい事があっても、軋轢を恐れて発言しない人が多いからね、日本人には。

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