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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

角松敏生 presents MILAD1 THE DANCE OF LIFE~The Beginning~

2022年09月25日 11時54分01秒 | ライブレポート

久々に角松敏生を見てきた。以前にも書いたけど、妻が好きなので、過去2回程角松敏生のコンサートを見に行った事がある。これとかこれとか^^; が、チケット買った時には気づかなかったが、今回はいわゆるコンサートとは違うパフォーマンスのようだ。

↑の写真をご覧頂いての通り、「脚本・演出・音楽 角松敏生」とある。つまり、音楽と演劇を融合させた舞台なのかな、と思う訳だ。で、実際見てみたら、正にその通りの舞台だった。

場所は神奈川芸術劇場。初めて行ったが、なかなか広々とした空間が心地良い所である。

 

↑3番目の写真はホールの外壁に描かれていた壁画というか何というか^^; 「人間は忘れる生き物」というのが何とも...(笑)上演物のタイトルかな?

今回は開演時刻を間違える事なく(爆)会場に到着。席はホールの3階席でステージほぼ正面。よく見えるのはいいが、3階席それも結構傾斜があり、しかも客席は縦長長方形に作られているので、ちょっと怖い(笑) ま、立ち上がったりしなければ大丈夫でしょう、という感じ(笑)

開演前は緞帳が下りていたので、ステージの詳細は分からなかったが、パフォーマンスがスタートすると、全容が見えてきた。ステージの後ろ半分が高くなっていて、そこに角松敏生と演奏者たちがいる。バンドは角松(Vo,G,Per)はじめG、Bs、Key、Dsが一人づつ、加えてホーン・セクション4人、コーラス5人、それとビオラとチェロが一人づつ、の総勢16人。そして、ステージ前半分に、演技者たちが踊ったり芝居したりするスペースがある。角松敏生プロデュースによる「THE DANCE OF LIFE」は、バンドによる演奏に合わせてステージ前方でダンスをする、というパフォーマンスからスタートした。

この「THE DANCE OF LIFE」だが、音楽と演劇を融合させた舞台パフォーマンスなのでは、と前述したけど、始まってみるとやや違うような間違ってないような^^; 基本的に音楽つまりバンド演奏は、ダンスの伴奏という形で、セリフを喋る時はバンド演奏は基本的になし。ミュージカルではないのだ。芝居の登場人物の大半はダンサーなので、ダンスシーンも当然ながら多く、ダンスするには音楽が必要だからバンド演奏も違和感ゼロ。セリフが歌になるミュージカルとは明らかに違う。正直言うと、たまにミュージカルの不自然さが気になる事があるのだが、この「THE DANCE OF LIFE」では全くそういうのは感じなかった。これは盲点(ん?)と思う。角松さすが^^

一応ストーリーはあるのだが、言っちゃ悪いがとても陳腐なので^^;ここでは触れません。すいません^^; 

角松率いるバンドが演奏した曲は、この舞台の為のオリジナルなのか、それとも既発表曲をアレンジしたものなのか、は不明。角松敏生をそれほど聴いている訳ではないので、申し訳ない^^; とはいえ、知ってる曲も1~2曲はあったので、既発表曲も結構あったのではないか、と思われる。終演後、会場を出る時観客(もろん知らない人)同士で「あれはサビだけだったねぇ」とか会話してたし。けど、どの曲もハマってました。ま、基本的に演奏は全てダンスのBGMなんで、当然といえば当然。演奏自体もタイトで良かったです。個人的には、女4男1という構成のコーラス隊がファンキーで良かったな、と思った。

この企画、角松の念願だったそうで、生演奏のダンスを軸に舞台が進行する、というスタイルは今まであるようでなかったような気がする。実に素晴らしかった。バンド演奏も良かったけど、パフォーマー(全員がダンスも芝居も両方するので、負担は大きかっただろう)も熱演で、良い舞台だったと思う。場面によっては、登場人物たちの感情や心理を、ダンスとバンド演奏だけで表現しているようなのもあり、陳腐なセリフを聞かされるよりも説得力があったような気がする。特に最後、カーテンコール前の物語を締めくくるダンスと演奏(それも2曲続けて)は圧巻だった。カーテンコールももちろん生演奏で、こちらも感動的だった。この舞台を見る限り、言葉より音楽の方がずっと響いてきたように思う。

いやいや、最初は???状態で見に行ったけど、実に素晴らしい舞台だったです。既に、来年続編の上演が決まってるらしいけど、どういうストーリーになるのか? ネタバレだけど、主人公は最後に死んでしまったように思えたので、どうなるんだろう? 来年も見に行くかどうか、はまだ決めてないけど(笑)

でも良かったです。ほんと、音楽って素晴らしい^^

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南佳孝、松本隆を歌う

2022年09月11日 22時44分47秒 | ライブレポート

唐突だが、久々にコンサートに行ってきた。こちらです。

知ってる人は知ってるけど、あの超有名な作詞家の松本隆と南佳孝は、実は深い関係にあり、南佳孝のデビュー・アルバム『摩天楼のヒロイン』も松本隆全面プロデュースで制作されている。その後も二人の関係は続き、松本隆作詞・南佳孝作曲のコンビで「スローなブギにしてくれ」「スタンダード・ナンバー」「Paradiso」といった名曲を世に送り出した。一説では、松本隆は南佳孝に80曲もの歌詞を提供した、と言われている。

で、前置きが長くなったが^^,、今回の『南佳孝、松本隆を歌う』というコンサートは、文字通り、松本隆作詞の曲のみでセットリストを構成する、という企画であり、しかもそれだけにとどまらず、松本隆がゲスト出演する、というアナウンスがされた時点で、奇跡のようなコンサートになってしまったのである(笑)

という訳で、チケットを購入した。妻の分も合わせて2枚購入したのだが、妻の方は、はっきり言って、南佳孝はどうでもよく、ひたすら松本隆目当てであった(笑)

ま、それぞれの思惑はともかく(笑)、コンサートの日がやってきたのだが、ここで僕は大失態を犯してしまう。↑のチラシにもあるように、開演は16時なのだが、僕は18時と勘違いしていた。初めての会場だし、早めに到着して、場所を確認しておこう、という訳で、17時頃に会場に着いたはいいが、実は16時開演なもんで、当然ながら、既にコンサートは始まっていた。それに気づいた時は、さすがに死にたくなったです(爆)

ま、それでも、後半は見れたので、まだ良かったかも。確かに、松本隆作詞の曲ばかりで、それも、普段はコンサートで歌う事はないのではないか、という曲が大半で(「波止場」「天文台」「二人のスロー・ダンス」「PEACE」等々)、個人的には大満足。南佳孝自身も70才は超えているはずだが、とてもしゃんとしていて、声も出ていたし、まだまだ大丈夫という感じのパフォーマンスだった。実に素晴らしい^^

ここで気になるのは松本隆なのだが、こっちは途中から入場してるので、もしかして松本隆の出番は終わってしまったのかも、と半ば諦めていたが、アンコールで出てきたので驚くと同時にホッとした。生の松本隆は初体験だが、予想していたより大柄で声も野太くて、僕としては華奢な文学青年みたいなのを想像してたもんで、そういう意味ではやや拍子抜け。でも、なかなか貴重なエピソードも披露してくれて、良かったです。願わくば、この二人のトーク・コーナーをもっと長く取って欲しいな^^;

松本隆とのトークの後、「Simple Song」「冒険王」そして「スローなブギにしてくれ」と定番曲で締めて、コンサートは終了した。素晴らしかった。最初から見たかった。開演時間を間違えるなんて、ほんと死んだ方がいいな、と思いました(爆)

ロビーでグッズを販売していたが、TシャツかCDを買うと、本人がサインしてくれるらしい。迷ったけど、Tシャツ買って、サイン町の列に並んでサインして貰った^^

サイン街の列。この先に南佳孝がいたのである。

Tシャツとサインはこちら。

 

ちなみに、この絵は南佳孝の自筆だそうです。ロビーには、コンサートで披露した曲のイメージに合わせた、本人自筆の絵が数点展示されていた。撮影OKだったので、公表してもいいのだろうけど、なんか気が引けるので^^;、一枚だけ紹介させて頂く。

「夜の翼」この日も歌ってました。

で、今回のチケット代は記念品付きで、それは何かというと、

なんと、スペシャル・ライブCDなのであった。なんと有り難い。コスパ最強(笑)

とにかく大失態のせいで、半分しか見れなかったけど、素晴らしかったです。南佳孝自身の歌もだけど、やはり歌詞が素晴らしい事を再認識。素晴らしい詞の世界、素晴らしいメロディ、そして歌唱。ほんとベテランの味というかオトナの時間だった、という感じ。南佳孝も松本隆も凄い人です。

この企画、さすがにゲスト・松本隆という事で好評だったようで、追加公演が12月に決定した。サイン貰う時に、南佳孝に「12月も来ます」と言ってしまったけど、よくよく見ると、公演日は平日で、開演はやはり16時、これは行くの難しいかも^^; 結果として嘘ついた事になってしまうかもしれないので、今のうちに謝っておきます。申し訳ありません(爆)

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スピンオフ四人囃子

2021年03月06日 22時13分25秒 | ライブレポート

去る3月3日、スピンオフ四人囃子のライブ配信を見た。

確か3~4年前、岡井大二と坂下秀実に、根本要と西山毅と山崎弘を加えたメンバーで、スピンオフ四人囃子のライブが開催された。オリジナル・メンバー2人がいるとはいえ、本物ではないのでスピンオフな訳だが、本家が活動していない事もあり、自分的には意外な顔ぶれにも興味をそそられてたりもして、これは見たいとずっと思っていた。そんな中、去年の4月、六本木でスピンオフ四人囃子のライブがあると聞いて、勇んでチケットを入手したのはいいが、コロナ騒ぎでライブは延期となってしまった。非常に残念だったが、仕方ないと言えば仕方ない。

と、紆余曲折を経て、先日、スピンオフ四人囃子のライブは開催されたのだが、僕は諸事情によりチケットを払い戻していたので、延期になったライブ日程を知らなかった。気づいたのは実は妻で、たまたまぴあから来たメールを見て、スピンオフ四人囃子のライブ開催及び配信があることを知り、僕に知らせてくれたのだ。もちろん、ライブは既にソールドアウトで行けないのだが、配信のチケットは間に合うタイミングだったので、すかさず申し込んで貰った。そして、有り難い事に、ついに念願だったスピンオフ四人囃子を見る事が出来たのである。

という訳で、スピンオフ四人囃子のライブなのである。まずメンバーはというと、

岡井大二(Dr)
根本要(G、Vo)
西山毅(G)
山崎洋(Bs)
三国義貴(Key)

当初、坂下秀実(Key)が参加すると聞いていたが、昨年末の不慮の事故(岡井がMCでそう言ってた)により、今回は不参加で、三国義貴が代役を務めた。この人、僕は不勉強にも知らない人だったのだが、札幌出身でなんと、四人囃子の2代目ギタリストの佐藤満とバンドやってたらしい。三国が大学入学で上京した頃に、佐藤が四人囃子に加入し、その縁で、岡井をはじめとする四人囃子のメンバーとは知り合いなんだそうな。驚き。

根本要は、ご存知の通り、スターダスト・レビューのあの人だ。その根本が、四人囃子に参加するなんて、意外中の意外であったが、やはり当日のMCによると、1974年のワン・ステップ・フェスティバルで四人囃子を見て以来のファンらしい。ワン・ステップ・フェスティバルに行ったのは、別のバンド目当てだったそうだが(笑) その時こっそり録音したテープを元に、四人囃子の曲をコピーしてバンドで演奏してた、というから筋金入りだ。その当時、自分で録音した音源とは別に、どういうコネクションが分からんが、PA卓で録音されたテープも所有しており、それが後年、ワン・ステップ・フェスティバルがCD化される際に根本から提供されたそうな。なんというか、凄い関わり方をしてる人なのだ。

西山毅は、元ハウンド・ドッグだそうで、申し訳ないけど、全然知らない人だった。実に上手い人ではあるが。彼は、高校生の時、アマチュア・バンドこのコンテストに出て、予選で落とされたそうだが、その時の審査員が岡井大二だったらしい。これも凄い縁だな。ちなみに余談だが、僕の大学の先輩がプロを目指してコンテストに出場して見事に玉砕したが、その時の審査員も岡井大二だったらしい。かなり厳しい事を言われたそうな。

ま、そんな濃いつながりを持つメンバーによるスピンオフ四人囃子、オリジナル・メンバーは岡井大二しかおらず、要するにプロによるコピバンみたいなものだ。もちろん、そこいらのアマバンとは比較にならない演奏を聴かせる訳だが。とは言っても、皆さん嬉しそうな顔して四人囃子の名曲の数々を演奏してるので、やはり根っこは変わらないのだなぁ、と感じた(なんのこっちゃ)。そんな、ちょっとアマチュア感も漂う素晴らしいライブだった。

とここで、セットリスト。

眠たそうな朝には
Chaos
おまつり
昼下がりの熱い日
カーニバルがやってくるぞ
ハレソラ
空と雲
Nameless
機械じかけのRAM
al-sala-di SCENE
なすのちゃわんやき
一触即発
(アンコール)
泳ぐなネッシー
空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ

選曲は岡井大二らしい。四人囃子の全オリジナル・アルバムから満遍なく選曲されていて、定番と言えば定番のセットリストだが、どうせなら、もっと自分の曲を入れても良かったのでは、なんて思ったりして(笑) 「気まぐれの目かくし」とかね。

曲数の割には長いライブだったが、それはMCが長かったからで、演奏する前に必ずその曲について色々と裏話等が披露される訳だが、根本要が完全なファン目線で喋っててなかなかよろしい(笑) 岡井自身による、当時のエピソードも披露され、非常に興味深いものがあった。ファンとしては言うことなし(笑)

アンコールの「泳ぐなネッシー」は、根本のギター弾き語りだったが、これがまた良い感じだった。今回不参加の坂下秀実に捧げた、というところかな。

正直言うと、森園勝敏や佐藤満と岡井・坂本組が仲違いかなんかして、一緒に出来ないので、代わりのギタリストを入れてスピンオフとしてライブ活動やってるのかな、なんて思っていたけど、実際には、10年くらい前から森園も佐藤も病気でステージに立てる状態ではないらしい。徐々に快方に向かってるので、いずれ昔の顔ぶれで何かやりますよ、とMCで岡井は言ってた。その事は知らなかったけど、現在の四人囃子では、演奏活動の出来るメンバーは岡井しかいない、という事になる訳で、歴代のベーシスト2人(中村真一、佐久間正英)と茂木由多加は故人だし、ほんと呪われたバンドみたいになってしまっている。本当に、復活を祈願してます。

という訳で、スピンオフ四人囃子の配信ライブで、久々に興奮していたのであった。しかし、配信ライブというのは凄いな。昨年からのコロナ禍で、仕方なく広まったという感もあるが、新たな商売として成立してるのではなかろうか。そりゃ、ライブなんてものは現場で体感するものではあるが、遠方とかだと移動の問題もあるし、人気のあるアーティストだとチケット手に入らなかったりするし、その点、配信だと、ライブの時だけ時間を取れればいいし、見に行くより代金は安いし、自宅等で飲食も含めて気楽に見れるし、言うことなしである。アーティスト側も、席数だけチケット売るより、配信でキャパの数倍の人が見てくれた方が儲かるのでは(笑) ライブ配信、今後は主流となりそうな予感。

という訳で、スピンオフだろうと何だろうと、四人囃子最高!!

ところで、↑のチラシの下の方にも、3月3日に豪華3枚組CD BOX発売決定、とあるが、これは『Printed Jelly』『包』『NEO-N』の3枚にボーナストラックを加えて、セットにしたものだ。ファンとしては素通りは出来ないが(笑)、中味をよくよく見ると、『Printed Jelly』『包』のボートラは既発表みたいなんで、それなら個人的には『NEO-N』のみ買いそびれて今に至るので、『NEO-N』だけでいいな、ボートラで「拳法混乱」も入ってるしな、これが一番貴重だな、なのでセットじゃなくてバラ売りしてくれないかな、なんて思ってしまった(笑)

いつの日か、あの四人囃子が復活しますように。

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QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-

2019年05月12日 00時28分36秒 | ライブレポート
ご存知の方も多いと思うが、この度の『ボヘミアン・ラプソディ』公開&大ヒットを発端とする、第3次クイーン・ブームを受けての事かどうかは不明ではあるが、来年の1月、クイーン+アダム・ランバートとしての来日公演が決定した。2014年、2016年に続き3回目。ま、正直言うと、ブライアン&ロジャー体制のクイーンには、あまり興味ないので、2014年はスルーしてたし、2016年は改心(?)してチケット申し込みはしたものの抽選で外れたりして、まだクイーン+アダム・ランバートは生で見た事ない。今回も、躊躇はしたものの、最後かもしれない、なんて思うと、やはり見ておかねば、という気になったりして(笑)

という訳で、先日、チケット申し込みをしたのである。今回も抽選だそうな。気になる公演回数は埼玉スーパーアリーナで2回、大阪ドーム、名古屋ドームで1回づつ、の計4回となっており、日本武道館で3回しかやらなかった前回(2016年9月)と比べると、キャパは推定3倍以上、もちろん倍率も下がって抽選に当たりやすくなる、と予想され、僕のように3日間全て抽選に外れたなんて不幸な人は少なくなるはず(笑) と、なんとなく期待してるのであるが、さて当たるかどうか。確かに、前述したように、キャパは前回より増えたが、なにしろ第3次クイーン・ブームである。応募者も前回より遙かに多いに違いない。となると、倍率は前回と変わらず、いや、もっと上がる可能性もある。ま、今回も外れたら、僕はとことんクイーンから、いやアダム・ランバートから見放されている、という訳だ(爆)

と、日本中がクイーン来日公演のチケット申し込み受け付け開始で混乱する中、こんなコンサートに行ってきた。



Queen Symphonicである。だいたい想像はつくと思うが、クイーンの曲をオーケストラ付で楽しもう、というものだ。オーケストラによる、とは書かずに、オーケストラ付、と書いたのは、歌担当つまりシンガーがいるからである。要は、以前に上演されたミュージカル『We Will Rock You』に出演していたシンガーとバンドがオーケストラと共演して、クイーン・ナンバーを演奏するコンサートなのだ。

オーケストラがクイーンの曲をカバーしたアルバムは、過去に何種類か出ているので、それを生でやろう、という企画だろうと最初は思っていたが違ってた。言うならば、オーケストラを従えたトリビュート・バンドみたいなもんか。近頃では、海外のクイーン・トリビュート・バンドがわざわざ来日してコンサートを行ったりもして、トリビュート・バンドの需要は高い(とりわけクイーンは)。時代は変わったものだ^^;

という訳で、Queen Symphonic行ってきたのである。場所は東京国際フォーラムのホールA。場内に入ると、いきなり目についたのがこれ。



何故か、ボックスのアンプが並んでいる。実際に、ステージに立つギタリストが使っているのかもしれないが、ここで並べていても、反応するマニアックなファンは、今回は少ないと思われる(笑)



若かりし頃のメンバーの等身大写真(おそらく)。しかし、ほんと若い。さすがに、ここには人が群がっていた(笑)

開演前のステージはもこんな感じ。



ステージ両サイドにモニターがあり、演者のアップや歌詞が映し出される。開演してから気づいたのだが(笑)

開演直前の感じでは、ほぼ満席。客層は決して若くはないが(笑)、普段、クイーン関連のイベントやライブ等で見かける人たちとは、なんとなく雰囲気が違うような気がした。もちろん、知り合いには遭遇しなかった。

そうこうしてるうちに開演。一応、うろ覚えセットリスト。

Flash
Love Of My Life
Orge Battle

Seven Seas Of Rhye
I Want To Break Free
Play The Game
Under Pressure
Love Of My Life
These Are The Days Of Our Lives
Killer Queen
Radio Ga Ga
Bicycle Race
Fat Bottomed Girls
I Want It All
One Vision

(休憩)
Death On Two Legs
Another One Bites The Dust
I Want It All

Innuendo
Who Wants To Live Forever
Hammer To Fall
A Kind Of Magic
I Was Born To Love You
The Show Must Go On
Crazy Little Thing Called Love
Don't Stop Me Now
Another One Bites The Dust
Somebody To Love
Bohemian Rhapsody

(アンコール)
Teo Torriatte
We Will Rock You
We Are The Champions


20分間の休憩を挟んで2部構成。抜けてる曲があったらゴメンナサイ^^;

最初にオーケストラが登場し、そしてバンドが登場する。編成は、ギター2、キーボード1、ベース1、ドラム1、だったかな(笑) そして、シンガーは男女2人づつの4人。基本的に、ほぼ全曲歌入りであるが、一部と二部のオープニングに、オーケストラとバンドだけでメドレーのような形で3曲ほど演奏された(赤字の曲がオーケストラのみ)。個人的には、オーケストラのみの曲がもっと多かったらな、と思った。

シンガーの4人はさすがに皆実力派だ。そのおかけで、どの曲も素晴らしい出来映えだった。個人的ベストは「Seven Seas Of Rhye」。あのイントロをストリングスが奏でて曲が始まった時は、マジ鳥肌もんでしたよ。「Innuendo」も良かったなぁ。『クイーンⅡ』と『イニュエンドゥ』の曲は、オーケストラとの相性が良いようだ。合わせて4曲しか演らなかったけど^;

前述したけどギターは2人。遠目で分かりにくかったけど、1人はレッド・スペシャルは持たずにずっとストラト弾いてて、もう一人は時々レッド・スペシャル弾いてた。ま、ストラトでも、結構それらしい音は出るもんだね(笑)

お馴染みの曲が次々と演奏されるので、聴いてる方も次第にテンションが上がってくる訳で、これがトリビュート・バンドのライブなら、すぐさま大合唱になるのだが(笑)、オーケストラという事で、観客も少し遠慮してるのか、なかなかそこまではならなかった。じっくり聴いてる感じ。第二部の「Don't Stop Me Now」でシンガーが客を煽って、そこで皆立ち上がって、ようやく歌い始めたってなとこかな。ここから最後まで、皆さん総立ちでした。

いやいや、良かったです^^ 予想以上に良かった。オーケストラもさることながら、やはり、シンガーたちが実力派だからだろう。クラシックのコンサートみたいな感じゆではなく、前述したけど、オーケストラ付のトリビュート・バンドといった趣なのも良かったと思う。堅苦しくなくクイーンの曲を楽しむ事が出来た。一緒に行った嫁も大満足だった。

クイーンの曲は、クイーン以外の人が歌うことで、その曲の魅力が浮き彫りになる。今回のQueen Symphonicでも、改めてクイーンの曲の素晴らしさを実感した。誰が歌っても、クイーンは素晴らしい。だけど、いつも思うんだけど、「We Are The Champions」だけはフレディじゃないとダメなんだよな。

来年1月の来日公演の予行演習にも最適だったんじゃないか、なんて気もしたQueen Symphonicだった。東京公演だけ、なんて実に勿体ない。
コメント (2)
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エルトン・ジョン・コンサート・レポート~やつらの演奏は最高

2015年11月22日 02時00分21秒 | ライブレポート
いささか古い話だが、去る11月18日、あいにくの雨の中、横浜アリーナにエルトン・ジョンを見に行ってきた。エルトン自身は2007年以来8年ぶりの来日公演、僕個人はエルトンのコンサートを見るのは14年ぶり。そうか、もう、あれから14年も経ってしまったのか。あの時は武道館だったけど、今回は横浜アリーナなんだよなぁ、チケットも14年前のほぼ倍になっちまったしなぁ、などと、どうでもいい感傷に浸りつつ(笑)、開演時間ちょうどくらいに横浜アリーナに着いてみたら、既に入口前は長蛇の列だった。

関係ないけど、近頃では横浜アリーナの事を「ヨコアリ」なんて呼んだりするらしい。「ヨコアリくん」という名のゆるキャラまでいるそうな。知らなかった。何でも略しゃいいってもんじゃないんだけどね。ちなみに「ヨコアリくん」はこんな人です。



ま、仕方ないので、列の最後尾に並び、10分程経過してから、ようやく会場に入れた。とにかく人多くて、自分の席を探すのも大変。今回の僕の席はアリーナ席となっているが、横浜アリーナの場合、東京ドームではアリーナ席と呼ばれている場所が、センター席という名前となり、アリーナ席は東京ドームで言う所の2階となる。ややこしいのだが、要するに僕の席は2階席やや前より、残念ながらステージ正面ではなく、やや左にずれた場所だった。まぁまぁかな(笑)

ま、とにかく、くどいようだが、人多かった。グッズ買うのも食べ物や飲み物買うのもトイレ行くのも、とにかく長い行列に並ばねばならない。それだけ沢山の人がエルトンを見る為に横浜アリーナに集まっているという事なのか、それとも単に横浜アリーナが狭いだけなのか。14年前の武道館では、人多いとは思ったけど、こんなに行列はなかったような気がするんだけど....ま、とにかく、人多かった(しつこい)

客層を見ると、やはり年配の人が多い。若い人もいるけど、せいぜい30代じゃないかな。一人で見に来ている人が多いような気がした。実際、僕の両隣も年配の男の人で、一人だったし。アベックもいない事はないのだが、一人で見に来ているオジサン、が目立ったような...

そうこうしてる間に、定刻となり、場内が暗くなって、あのお馴染みの音が....そう、オープニングは、ほとんど定番の「葬送」。実は14年前に見た時のオープニングも「葬送」だったので、個人的には、今回のオープニングは違う曲であって欲しい、と密かに思っていたのだが、やっぱり「葬送」かぁ....と少々落胆したものの、続く「血まみれの恋はおしまい」のイントロをエルトンが弾き出すと、つい涙が出てきてしまった。やっぱりエルトンは素晴らしい。

と、ここでセットリスト。

1.葬送~血まみれの恋はおしまい
2.ベニーとジェッツ
3.キャンドル・イン・ザ・ウィンド
4.女の子、みんなアリスに首ったけ
5.リーヴォン
6.可愛いダンサー
7.ビリーブ
8.ダニエル
9.フィラデルフィア・フリーダム
10.グッドバイ・イエロー・ブリック・ロード
11.ロケット・マン
12.ヘイ・エイハブ
13.ブルースはお好き?
14.ザ・ワン
15.ユア・ソング
16.布教本部を焼き落とせ
17.サッド・ソングス
18.悲しみのバラード
19.僕の瞳に小さな太陽
20.ビッチ・イズ・バック
21.アイム・スティル・スタンディング
22.ツイストは踊れない
23.土曜の夜は僕の生きがい
24.クロコダイル・ロック

やはり、お馴染みの曲が多い。14年前と被ってるのが15曲もある。それと、その時はその時点での新作からも7曲演奏されたけど、今回は最近の曲はなし。かろうじて、レオン・ラッセルとの共演アルバムから1曲演奏しただけ。ま、そこいらがちょっと不満でもある。エルトンが目の前で歌ってるんだから、不満もくそもねぇーだろ、と言われればその通りなんだけど(笑)

ステージのやや下手側にグランドピアノが置かれ、エルトンはそこでピアノを弾き歌う。バンドは、意外と少なくて、ギター・ベース・キーボード・ドラム・パーカッションの5人。もちろん、ギターはデイビー・ジョンストン、ドラムはナイジェル・オルソンだ。本当に、この二人、エルトンとの付き合いは長い。レコーディングでは名前見かけなくなってるけど、相変わらずライブでは欠かせないんだね。ちなみに、14年前にも、この二人来てた(笑)

ステージの両脇にディスプレイが配置され、そこにエルトンやメンバーたちのアップが映る。現在68才のエルトンは、サングラスかけて、パッと見、太ったタモリみたいだけど(失礼。爆)、元気そうで何より。声にもあまり変化はないけど、ややキーが低くなったかな、という感じ。それはまぁ仕方ないか。ま、でも、素晴らしい歌いっぷりだった。セットリストを見て貰えれば分かると思うが、バラード系の曲が意外と少ないのも、自分はまだ現役ロッカーなのだ、とアピールしてるんじゃないか、と思えたくらい。それくらい、エネルギッシュな歌を聞かせていたのだ。正直な所、エルトンを見れるのは今回が最後では、と思ってたけど、そのパフォーマンスを見ていたら、そんな杞憂は吹き飛んだ。エルトンはまだまだ現役だ。これからもずっと、素晴らしい曲を作り、エネルギッシュなステージを見せてくれるに違いない。来年2月には新譜を出すみたいだし。

という訳で、素晴らしいコンサートだった。エルトンは歌はもちろん、ピアノも弾きまくりで、フェイドアウトしていく曲だと、エンディングに向かってひたすらソロを弾きまくってて、他のメンバーたちも、それに刺激されたのか、最後まで見事なサポートぶりだった。デイビーは曲毎にギターを代えてたなぁ。

で、今回の収穫。





断るまでもないが、上が表で下が裏である(笑) エルトンは、日本公演の後は、東南アジアを回るらしい。年齢が年齢だけに心配だけど、まだまだ元気だから大丈夫かな。年取ると飛行機の移動は身体にこたえると聞いた事があるので、エルトンも気をつけて欲しいものだ。ま、僕だけでなく、世界中のファンが思ってるのだろうけどね(笑)

てな訳で、エルトン万歳!

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