いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

サッカーのアジアカップ優勝・・・真理は「期待なければ感激なし」にある。

2011年01月30日 23時44分46秒 | 日記

サッカーのアジアカップで、日本が優勝した。
 準決勝の韓国戦も、決勝のオーストラリア戦も、それ
はみごとな試合で、とくに韓国戦は、歴史に残るような
戦いだった。
 
 結婚式で聞くスピーチに
 「期待なければ絶望なしであります」
 というのがある。
 相手に期待しすぎると、失望も大きい。
 それなら、初めから期待しなければ、失望も絶望もな
いーーというわけだ。
 このスピーチを聞くと、会場から笑いが出る。
 めでたい席の半分冗談、半分本音だろう。
 
 しかし、スポーツは違う。
 スポーツは
 「期待なければ感激なし」 
 だ。

 サッカーの日本代表がオーストラリアと戦う。
 これまで、オーストラリア戦には歩が悪い。
 しかも、今大会のオーストラリアは調子がいい。
 日本は、2006年のドイツ・ワールドカップの初戦
で、オーストラリアに逆転負けを喫し、そこから日本の
サッカーの人気の低迷が始まった。

 それだけの条件が整うと、決勝のオーストラリア戦は、
どうしたって、負けそうな雰囲気だ。

 仮にもし、そう思ってテレビを見たとすれば、当然の
ことだが、感情移入しにくい。どうぜ、日本は負けるだ
ろうと思って見ると、力は入らない。
 劣勢なら、あとでニュースを聞けばいいや。
 それは、まさに、「期待なければ絶望なし」だ。

 そう思って、テレビを見なかったら、あの感激は味
わえない。

 期待すればこそ、感激が大きいのだ。
 世の中には、期待すればこそ、大きな感激がやってく
るというものがある。
 
 期待するのは、エネルギーがいる。
 そのエネルギーが、報いられるとは限らない。
 しかし、それでも、期待すればこそ、やってくる感
激は大きい。

 期待しなければ、たしかに、絶望はないかもしれない。
 しかし、期待しなければ、感激も感動もない。

 真理は「期待なければ感激なし」にある。
 
 しかし、よく勝った。