いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

コロナ対策の体制・・・ひとことで言えば、てんでばらばらです。こんなバラバラで、対応できるのでしょうか?

2020年12月23日 22時26分19秒 | 日記

当ブログは、しばらくお休みしていましたが、復活させたいと思います。
復活第一回は、コロナの話です。コロナをめぐる記者会見の話から書きたいと思います。

 きょうは2020年12月23日(水)です。
 このところ、様々な組織が、入り乱れて会見や緊急会見をしています。
 きのう、きょうは、東京都医師会が会見をし、会長が、
 「医療は本当に崩壊の瀬戸際です」
 「仕事が終わったら、すぐ家に帰ってください」
 と訴えていました。
そしてまた、「勝負の3週間が終わりましたが、感染者は増えています。
だから、これから年末、年始が、真剣勝負の3週間です」 
 とも話していました。

もともと「勝負の3週間」を言っていた小池都知事も、きのう、きょうは、
 「お正月は、家で静かにお過ごしください。いずれ、あの静かなお正月
が役に立ったといえるときが来ます」
 と話しています。

 コロナ対策大臣の西村経済再生相も、連日のように会見し、
 「医療崩壊を防がなければなりません」
 と訴えています。

 田村厚労相は、本来なら、コロナ対策大臣であるべきなのですが、安
倍首相のときに西村氏がコロナ対策に指名されたため、厚労相は、少し
影が薄くなってしまいました。
 それでも、極力会見し、
 「医療崩壊を防がなければなりません」
 と、厚労相らしく、訴えています。

 ほかにも、政府の専門家会議の尾身氏も、しばしば会見し、危機を訴
えています。

 医師会は、東京都医師会が一番危機感を持っているようですが、ほか
にも、日本医師会の会長が会見します。

 さて、こうやって、ここ数日の会見をざっと並べただけでも、大臣や、医
師会、知事、専門家が、それぞれに、会見をしています。
 
 これは、いったい、どういうことでしょう。
 医師会の会見で「仕事が終わったらすぐ帰宅してください」と呼びかけ
たのには、驚きました。
 これは、大臣や知事の言うべきことでしょう。というのも、それは、行政
の仕事にほかなりません。サラリーマンが仕事の後すぐに帰宅すれば、
街の居酒屋さんや食堂は、困ってしまいます。お店の収入が減ったら、
当然、収入の補填という話になりますが、そんなこと、医師会には不可能
でしょう。それは、行政の仕事です。
 
 いや、そんなことは分かっている。それでも、医師会として、言わなけ
ればならないんだ、ということなのかもしれません。

 だとすれば、行政は、何をしているのか。
 西村コロナ担当大臣や小池都知事は、何をしているのか、ということに
なります。

 医師会とは別に、専門家会合の尾身氏が危機を訴えるのも、当然とし
えば当然です。しかし、同じ医師という立場で、それぞれ、別々に会見す
るというのも、違和感を覚えます。

  これは、いったい、どういう状態なのでしょう。
 ひとことで言えば、てんでばらばら、です。

 田村厚労相は、20日の日曜日の朝、民放の番組に出て、橋下徹氏と
対談をしていました。
でも、コロナ担当は、西村氏なのです。
 
 肝心の菅首相は、14日に、ソフトバンクの王会長や杉良太郎氏、みの
もんた氏らと8人で会食をし、批判を浴びました。

 コロナ特措法の改正も、感染が広がって、いまようやく、話が始まりそう
ですが、これは、自民党の政務調査会が担当するようです。

 これは、いくらなんでも、ちょっと、ばらばらすぎませんか。
 せめて、菅首相、西村コロナ担当相、田村厚労相がしっかり話し合い、
政府の体制を、もう一度、しっかりと立て直す必要があると思います。
 そのうえで、小池都知事、東京都医師会、専門家会合の尾身氏を加
えた拡大会議を開き、ちゃんとすりあわせをする。
そんなこと、感染が落ち着いていた9月、10月にやっていればと思うの
ですが、それは後講釈かもしれません。

 いずれにしても、こんなてんでばらばらな体制で、どうやって対応して
いくというのでしょう。
 政府は、しっかりせよ。
 とりわけ、菅首相、西村大臣、田村大臣はしっかりしないといけません。