イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

一悪の砂

2008年10月20日 23時53分50秒 | 翻訳について
毎日を適当に、無為に、馬鹿なことばかりして過ごしていると思われがちな私ですが、ところがどっこい、そうはイカの問屋が金曜日までおろさない、自分でいうのもなんですが、根は体育会系で、真面目で、熱い人間なのです。実際、体温も人よりちょっと熱いらしいです。

こんなこと自慢することではありませんし、フリーランスは基本的に誰でもそうだと思うのですが、会社を辞める前も今も、朝から晩まで起きている間はずっと仕事モードです。もちろん、好きでそれをやっているので、まったく苦ではありませんし、フリーになりたての自分にとってはもうそんなの当たり前田のニールキックなことで、むしろ、いくらやってもやっても時間が足りず、一日がすぐ終わってしまって不満だらけの水泳大会です。

しかし、そんな風に頑張っているつもりでいても、ところがどっこいイカそうめんということで、思うように作業がすすまない日もあります。考えてみるに、日中3時間もジョギングしていたり、Youtubeで昔のプロレス名勝負を延々と芋づる式に見ていたり、そういった行動を取っていることも多く、さすがにそんなときは自業自得で諦めがつくのですが、しかし、ところがそうは問屋がジッパーをおろしませんのでイカが出てきません、これはイカがなものでしょうか、となんだかわかりませんが、一生懸命やっているつもりなのに、なかなか作業がはかどらないときが本当にあるのです。

やっぱり、自分の作業量やパフォーマンスをしっかりと把握するためには、単なる根性主義、ガンバリズムだけではいけないのです。というわけで、1週間ほど前から、以下のように作業の定量化を行っているのでした。前々から思いついたようにやってはいたことなのですが、本格的に細かく計測するようにしました。

・一時間あたりの翻訳量(あるいは見直しなど他作業の量)
・一日あたりの作業時間
・時間帯によるパフォーマンスの違い
・一日の処理量

一時間当たりのワード数を記録しながら作業すると、ゲーム感覚で仕事を楽しめるようになりました。よい記録を出そうと、普段よりも集中力を発揮することができているのを感じます。当然これは作業の進捗度合いを測るバロメーターにもなります。客観的に自分の作業量を把握できるし、モチベーションも高まります。調子のよしあしがわかるので、よいパフォーマンスを出すための日常生活の過ごし方にについても考えるようになりました。つまり、いろいろとよい影響がでてきました。こういう風に、かなり真面目なところもわたしにはあるのです。思いがけずのこのモンコウイカのない展開に、小さな喜びを禁じえません。

で、時間を計測する道具なのですが、実はずっと前から砂時計が欲しいと思っていました。小さいときから、あのサラサラと流れる砂を見ているのが好きだったのです。しかし、いろいろと探してみて気づいたのですが、そうは桑名の問屋が焼き蛤ということで、砂時計ってあんまり長い時間を計測できるものがないのでした。だいたい3分くらいのが多いのです。さすがに3分おきに砂時計ひっくり返していたら、定量化どころじゃございません。そこで、何かいいのがないかとまた探してみたのですが、びっくり下谷の広徳寺、見事1時間かっきりと計測できる、こんな巨大な砂時計もあったのですが、さすがにこれを使うのは、いやじゃ有馬の水天宮ということであきらめ、某先輩同業者のいつもながらのありがたいアドバイスによって、キッチンタイマーを使うことにしました。

で、さっそくこの前ヨーカドーで購入したもので時間を計測しているのですが、これが本当に驚き桃の木松木安太郎でございまして、かなり仕事時間ならびに生活時間にリズムが生まれてきました。この調子で頑張ってみたいと思いつつ、それでもやっぱりあちこちの問屋がちっとも肝心なものを卸してくれないようで、遅々として作業が進まないときも多く、それはたとえばこんな駄文を書いているときだったりするのでした。


たはむれにウェブを覗いてそのあまり面ろきに堕して三行訳せず