シンクロの鬼コーチ 井村雅代さん

9月に入り、リオデジャネイロ・オリンピックで活躍した日本人のことも忘れそうです。唯一鮮烈な印象が残るのが、シンクロの鬼コーチ　井村雅代さんです。発言のひとつひとつに信念の裏付けを感じさせ、棘のある表現でもあり、厳しい指導ぶりが分かります。

「結果がすべて」と言い切ります。井村雅代さんは入賞請負人でもあります。指導した中国代表は、北京とロンドンのオリンピックで銅メダルを獲得。リオデジャネイロ・オリンピックでは、日本代表が銅メダル2個を獲得。

最新の著作「結果を出す力」の発売前に、「あなたが変わるまで、わたしはあきらめない」を読みました。内容は、示唆に満ちています。

努力できる能力のことを「心の才能」と言っています。理論に裏打ちされた「ど根性論」で、厳しいです。女性選手を罵倒する女性コーチですでの、迫力があります。

・人に限界はない。
・あなたができんのは、努力が足りんからや。
・あなたは絶対できる。
・自分では努力しているはずやと言うけれど、本当に努力していたら、もっとうまくなるはずや。
・できんのは努力が足りんからや。だからもっと努力しなさい。

井村雅代さんは「教育者として、心の才能を伸ばす」と言っています。

指導者としてもプライドも高いです。コーチの使命にも触れています。

・コーチは選手を目的地まで連れて行く人。
・コーチは駄馬でも名馬にする。
・子どもを変えていくのが指導者の仕事。

「敵は妥協する己にあり」井村雅代さの座右の銘です。