朴槿恵大統領弾劾審理、午後結審か 韓国憲法裁

韓国国会が弾劾訴追した朴槿恵大統領の罷免の可否を審理する憲法裁判所の弁論が２７日午後に開かれる。
憲法裁は既に実質的な審理を終えており、２７日に結審し、３月上旬に決定を出す意向とみられる。
朴氏の代理人弁護士らは「拙速審理だ」と主張し、２７日の結審に反対している。遅延させるため、
何らかの手続きを求める可能性があり、弁護団は一斉辞任の可能性も否定していない。
弁論は１月から１６回開かれたが、朴氏は出廷していない。憲法裁が結審当日でも陳述の機会を与えると
表明したのに対し、朴氏側は２６日、本人は出廷しないと連絡した。代表の弁護士は欠席理由について「分からない」としている。
国会の弾劾訴追内容は、朴氏が親友の崔順実被告に機密文書を渡すなどして国政介入を許し、崔氏と共謀して
財界から７７４億ウォン（約７７億円）を不当に集めたなどとするもの。国民主権主義を定めた
憲法に違反し、収賄や強要などの犯罪にも当たるとして罷免を求めている。（共同）