福岡３．８億円強奪＞容疑者７人豪遊か １人は元組員 11/2(木)

福岡市中央区天神１の駐車場で４月、東京都の貴金属会社の会社員男性（２９）が現金３億８４００万円を奪われた事件で、
強盗傷害容疑で逮捕された容疑者７人の多くが定職を持たない不良グループで、中には元暴力団組員もいたことが２日、
捜査関係者らへの取材で分かった。一部は事件後に長期の観光旅行に出かけるなど派手な生活を送っていたことも判明。
福岡県警は奪われた現金の一部が遊興費に使われた可能性もあるとみて追及する。
捜査関係者らによると、７人は東京や大阪などを拠点に活動。多くは不良グループの一員で、過去に警察に逮捕された者もいた。
県警は個人的なネットワークでつながり、事件を通して関係性を深めたとみて調べる。
また事件後、大阪に拠点を置く平井啓太容疑者（２５）＝住所不詳＝ら３人が観光旅行やゴルフに出かけたり高級クラブで飲食した
りしていたことも分かった。このうち徳永賢司容疑者（２５）＝大阪市浪速区＝は写真共有アプリ「インスタグラム」に、
事件から約１カ月後の５月末に平井容疑者らと沖縄県の観光地を訪れた写真を投稿していた。３人は中学時代の同級生だった。
一方、東京を拠点としていた東房義昭容疑者（４４）＝東京都葛飾区＝は実業家としての一面もあった。１０年来の行きつけの
居酒屋では「不動産会社社長」として通り、年下の取り巻きを引き連れていたという。事件後の今年９月には自宅を本店に運送会社を開業。
自宅には高級車も止められており、近所の女性は「腕に入れ墨があり、若い人が好きそうな服装で派手なイメージだった」と話す。
東房容疑者は、かつて指定暴力団の３次団体幹部だった石原秀夫容疑者（５２）＝東京都台東区＝と親しかったといい、知人男性は
「石原容疑者は金に困っており、東房容疑者に仕事を融通してもらっていた」と明かした。
捜査関係者によると、容疑者７人の口座に多額の現金が入金された形跡はないという。