○報徳学園(兵庫)4―2中央学院(千葉)●
三つ目のアウトを取ると、マウンドから叫び声を上げながらベンチへ駆け下りてくる。報徳学園の背番号「1」の間木歩は「ちょっとでも流れを呼べるように」。主将として、エースとして。勝利への思いが人一倍ある。
【中央学院-報徳学園】一回表を三者凡退で切り抜けベンチに戻る報徳学園の先発・間木=阪神甲子園球場で2024年3月30日、三浦研吾撮影
走者を背負っても、内外角のコースぎりぎりを突く制球力は揺るがない。中央学院で警戒したのは1番・青木勝吾。試合前の時点で打率6割をマークしている右の好打者を、五回2死一塁で打席に迎えた。4球目の暴投で二塁進塁を許したが、外角に直球、スライダーを配して意識させ、6球目は内角直球。詰まらせて力のない一飛に打ち取った。