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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



自己信頼[新訳]
ラルフ・ウォルドー・エマソン
海と月社

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

引用された一部の文章には触れたことがあるけれど、丸ごと読まれることの少ない本の紹介です。

その本は『自己信頼』(ラルフ・ウォルドー・エマソン著、伊東奈美子訳、海と月社、1,200円+税)です。

私もアメリカの思想家・詩人のラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-1882)の文章の断片に触れたことは何度かありましたが、こうして1冊の本として読んだのは初めてでした。

この本は“SELF-RELIANCE”の新訳で、たった108ページの本。
私はマーカーで線を引き引き、立ち止まりながら、時間をかけて読みました。

この本のエッセンスを一言でまとめれば、次のようです。

社会に迎合せず、自分の過去に囚われず、自己信頼に満ちた生き方を選ぼう

これがエマソンの説く「根本原理」です。


「世間に合わせるとか一貫性とかいった言葉をなくしたい」と思っていたエマソンは、最後に次の言葉をもってこの本を結びます。

あなた自身をおいて、あなたに平和をもたらすものはいない。
根本原理に従い、その光輝に身をひたすとき、あなたは初めて平和を手に入れるのだ。

社会に迎合しない生き方、自分の過去に囚われない生き方の具体的な記述は、また次に。



コメント ( 5 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
自己信頼感=信頼関係 (しんぷる)
2009-05-12 13:21:42
本のご紹介、ありがとうございます。
さっそく、読んで見ます。

「何を信じればいいのか、誰を信じればいいのか」と、自分の外にばかり依存対象を求めてきました。
また、物事が少し上手く行き出すと「自分の素質と素養」を過信して自惚れ、高慢になりました。
「依存と高慢」という、極端から極端への大幅の揺れをくり返して来ました。

「謙虚な自信と自己受容性」と「他者への想像力・理解力・受容能力」を身につけたいと思っています。

きっと、自己信頼が基軸となって他者や社会との信頼関係が育つんだと思います。

未だに、自己への信頼感が薄弱な自分です。


今月もヒューマンギルドにお邪魔させていただきます。
 
 
 
思い出した『法句経』 (岩井俊憲)
2009-05-12 15:14:03
しんぷる様

またもコメントありがとうございまいた。

私は、エマソンのこの本を読んで『法句経』第160番の「おのれこそおのれのよるべ」という文章を思い出しました。
次の句は、「おのれをおきて誰によるべぞ」と来ます。

ところでしんぷるさん。できたら、アドラー心理学ベーシック・コースのご受講をご検討願えれば幸いです。
自己信頼感が高まりますよ。
 
 
 
大人になる? (勇樹)
2009-05-12 22:43:05
岩井先生、こんばんわ。
 
>>「世間に合わせるとか一貫性とかいった言葉をなくしたい」

社会に迎合し、一貫性のある生き方を心がける、それが「大人になる」ことなんだ、そんな風に思っていました。今でもそう感じる時があります。ただのアナーキズムでは?なんて自分を戒めたくなるときも多々あります。
ただ、上の引用文と同じことを、僕自身漠然と感じていたりもするんですよね。
 
「社会に迎合せず、自分の過去に囚われず、自己信頼に満ちた生き方を選ぼう」

今の自分にはとても勇気付けられる言葉です。
読んでみようと思います。ご紹介ありがとうございました。
あともしよろしければ、初期仏教の本で何かお勧めがありましたらご紹介いただけるとうれしいです。
 
 
 
お勧めの仏教書 (岩井俊憲)
2009-05-13 09:43:51
勇樹様

コメントありがとうございました。

さて、「初期仏教の本で何かお勧めがありましたらご紹介いただけるとうれしいです」とのことですが、たった100ページほどですが、実に内容がしっかりした本があります。

講談社学術文庫から出ている『釈尊の悟り』(増谷文雄著)という本です。
もし、この本が絶版だったら、また次の本をご紹介します。
 
 
 
ありがとうございます (勇樹)
2009-05-13 10:57:59
早速のご紹介、ありがとうございます。
講談社学術文庫『釈尊の悟り』(増谷文雄著)ですね。
ネットで探してみます!
 
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