アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(10月8日)の午後は、ヒューマン・ギルドの研修室で某中小企業の6人限定の研修を行っていました。
4人が会場参加、2人がオンライン参加で次世代の経営者の資質を10カ月にわたって育成するものです。
中小企業の経営幹部育成を実現したいという、その会社の社長のご意志を受けて、私のミッションに沿った研修で、今後の展開が楽しみです。
この会社の研修は、今までに2回ほど担当していますが、30時間という長丁場をご一緒するのは初めてです。
この研修開始前は、スタッフの2人がレイアウト作りなどを手伝ってくれました。
研修を終えて席に戻ると、私宛に紙袋が届いていました。
中には、なんとお手紙を添えてホワイトボードマーカー(ノック式)と滑り止めシートが入っていました。
私が研修中に不便さを感じているのを察した作業療法士のTさんからのプレゼントでした。
とても有難いことでした。
リハビリを続けているとはいえ、失った指先は戻りません(でも、機能の一部は回復しつつあります)。
そんな状況下、こんなご厚意がいただけるのです。
日曜日に終わったアドラー・カウンセラー養成講座では、みんなが協力して後片付けを手伝ってくれていました。
以前は、受講者を見送った後、一人で片づけていました。
昨日は、ランチに鳥のもも肉をいただきましたが、ナイフで切ることができないので、ソムリエのKさんに事情を話して、あらかじめカットしてもらうよう頼むことで、ナイフを使わずに食事ができました。
コンビニでも袋詰めがもどかしいので、「左手が不自由なので、この袋に詰めていただけますか?」と頼むと、ほぼ100%笑顔で対応してくれます。
「自分は貢献ができなくなった」と考えると情けなさを覚えるけれど、開き直って「自分は貢献を引き出す貢献ができているのだ」と捉えると、【人の情けの有難さ】が感じられ、障害者であることもまんざら捨てたもんじゃないな、と自負心を保っていられます。
「障害者になったことは、不運であるけれども不幸ではない」
「障害者として生活することは、不便ではあるが不幸ではない」
上の2つの言葉をモットーに、「老いて障害者になっても、アドラー心理学をもとに独特のスタイルを生み出そう」と改めて決意と覚悟を新たにしたTさんからのプレゼントでした。
Tさん、本当に有難うございました。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>10月の花(9)