アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
『勉強は何のためにしなくちゃいけないんですか?』
これはよく、自分の子どもや生徒から問われる質問です。
このことに対して産経新聞『話の肖像画』の2回目の「今の教育は間違っている」の中でジャーナリスト・田原総一朗氏(90歳)が見事な見解を示していました。
高校生の時の【原体験】になった出来事について、何人かの先生に「勉強は何のためにしなくちゃいけないんですか?」と問うと、数人の教師は決まってこんな答えを出していました。
「受験勉強をしてイイ大学に入り、イイ会社に就職するためだろう」
納得のいかない田原少年は問い続けました。
すると、3人目か4人目の先生は、真剣に向き合って相談に乗ってくれました。
「生きるということはどういうことかを考えろ」
「一生かけてやりたいことを見つけなさい」
その話を聞いて、やがてジャーナリストの道を見つけたそうです。
田原総一朗氏は、続けます。
《20代、30代の若い時に『一生かけてやる仕事』をじっり考えて、見極めなくちゃいけません。
その考えがなくて、ただ組織<会社>にしがみついてきた人は、定年になって組織から離れたとたん、途方にくれてしまうんです。》
第1回目の「引退するつもりはサラサラない」では、こんなことも語っていました。
《(「朝まで生(なま)テレビ!」の司会を担当して40年近いことをネット上で批判されようが、〝暴言〟で炎上しようが)「老害…」のような批判があるのは当然でしょうね。(ネット上の)炎上ですか? これも、ありがたいことです。どんな反応であっても、無視されるよりは、よっぽどいいでしょ。まぁ、いろんな意見が言えるのは「言論の自由」からも健全なことだし、そうした反応が僕にとっては体力・気力の衰えに歯止めをかける〝支え〟にもなっていますから。》
ところで、田原総一朗氏は「酒も、たばこも、ギャンブルも、遊びもしない。とにかく仕事が面白いから・・・」と語っていました。
私は、田原氏に生涯現役・生涯貢献モデルを見出しています。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>10月の花(2)