おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日(1月21日)は、郷里の栃木県鹿沼市で親戚の告別式に参列するため会社を休みます。
その代わり昨日(1月20日)出勤して研修の企画書を完成させました。
ヒューマン・ギルドの研修室では 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 集中コースの2日目が行われていました。
とても質問熱心な人たちがいて、私も講座が終わってから数人の方々と質疑応答を行いました。
◆アドラー心理学の技法編の「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 と理論編の アドラー心理学ベーシック・コース を併せ学ぶと、ELM勇気づけトレーナー養成講座、SMILEリーダー養成講座、アドラー・カウンセラー養成講座 の3つの養成講座 の3つの養成講座に進むことができます。
さて、「優しさについて」シリーズの10回目です。
前回は、優しさのトレーニングについて5つの具体的な対応の
1.自分が陥りがちな自分の私的論理の癖を知る。
2.相手の関心に基づき物語を再構築してみる。
3.モデルとする人なら同じ状況でどうするかを知る。
4.建設的だと思われる代替案を検討する。
5.相手に確認した上で代替案を実行に移す。
のうち1.について書きました。
今回は、2.の「相手の関心に基づき物語を再構築してみる」について。
シリーズ 1回目 (1月6日)の新聞の人生相談のケースでは、夫は、妻の意向を尊重して自分なりに優しくしてきたつもりでも、妻から出てきた言葉は「寂しかった」の一言でした。
自分の関心で妻の意向を尊重して優しくしてきた「つもり」です。しかし、独善的な優しさでした。
以前にも書いたとおり、優しさには相手の関心に関心を持つ共感の目と耳と心が備わっていなければなりません。
言い換えれば、夫婦の物語について自分の立場ではなく相手の立場に立って物語展開してみなければなりません。
妻の立場に立てば、夫は自分のことをかまわず夫の関心事や仕事に没頭し、時に何かを買ってくれたりお金を出したりすることで自分のために優しくしていたつもりでも、それは自分のニーズに沿っていないのです。
妻が求めてきたものはきっと、相談したいときに話を聞いてほしかったり、夫の親の介護に大変だった時に「本当に助かるよ」と、ねぎらいの一言を言ってほしかっただけかもしれません。
もし、妻に「この時何を求めているのか?」がわからなければ、こんな言葉で確かめてもいいのです。
「今の大変な君の状況で僕は君に何ができるのだろう?」と。
状況を先回りして察して、相手の求めていないものを提供するのは自分本位の対応かもしれません。
◆夫(男)と妻(女)の物語の受け止め方の違いは、次の過去ブログがとても参考になります。
2008年4月5日付けブログ 私の好きな言葉(2)「聴いてください」
◆今までの優しさについてのシリーズは、以下のとおりです。
1回目 (1月6日)
2回目 (1月8日)
3回目 (1月9日)
4回目 (1月10日)
5回目 (1月11日)
6回目 (1月16日)
7回目 (1月17日)
8回目 (1月18日)
9回目 (1月20日)
<お目休めコーナー> 残雪と椿

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