アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨晩(9月13日)、ヒューマン・ギルドで中小企業診断士の勉強会「マネジメント・カウンセリング研究会」で刺激的な議論を終えて、カミさんに録画しておいてもらったNHKクローズアップ現代『しかるか? ほめるか? 悩める上司の秘策』を観ました。

大変良質な報道だったと思います。

まず、パワハラや部下のうつ病を恐れ、従来の「年功序列型」から、成果主義の導入を機に年上や専門性を持つ人たちや契約社員を部下に持つ「プレーヤー型」の上司が、部下をしかれなくなったケースが取り上げられます。

最初のケースの登場人物は、人材派遣会社の営業所長。
自分に自信がなく、「部下との関係が悪くなったらどうしよう」と思って、部下と直面することができず、管理職研修でのロールプレイでは、「しかりの達人」の講師から「部下を手放した感じ」とコメントされます。

次のケースは、最近、部下の退職が相次ぎ、退職する人から「しかられてばかりで、泣いて帰っていたのを知っていますか?」と言われた自動車教習所の管理者。
この人は大阪でほめ方講習会を受講し、「私ははめるところを発見できていない」と宣言します。

その後、立命館大学の准教授の山浦一保氏(組織心理学者)や多摩大学教授の田坂広志教授(経営学者)がコメントするのですが、2人とも極めてアドラー心理学と近いことがうれしかったです。

2人に共通するのは、部下との「信頼関係」の大切さ。
特に田坂教授は、ほめる・しかるについても、上司に問われていることは、今までの「操作主義」で行くのか、それとも一人ひとりの部下の成長を願う」のかが分かれ道で、

「いったい誰を大切に見ているのか」

「何を大切に見つめているのか」

「どうやって信頼に足る人になるか」

を問いながら「部下を上司の鏡」として、「何を話すか、どうしかるか」ではなく、後姿を見せて教えることの大切さと、人間としての総合力が問われる時代に、上司が内省する大切さを説いていました。

ブルーレイに録画しているので、再度観たくなったNHKクローズアップ現代『しかるか? ほめるか? 悩める上司の秘策』でした。

 


ヒューマン・ギルドでは、「ほめ方・しかり方」の研修を「注意の与え方・勇気づけ方」としてかなり行っています。典型的なケースは下記です。

 

2011年11月17日付けブログ 「持田製薬工場株式会社 『ほめ方・叱り方』研修」

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