おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月25日)から アドラー心理学ベーシック・コース の平日コースが始まりました。
11人の申込者(初日は急に2名欠席)で、何と5名が再受講です。
さて、今日とあと数回は、「意見の効果的な伝え方 ― フィードバックの仕方」をテーマにします。
最初は、拙著『勇気づけのリーダーシップ心理学』(学事出版、1,600円+税)から引用してみましょう。
******以下引用*******
フィードバックについて『オックスフォード現代英英辞典』を引いてみたら、日本語訳すると次のような表現が用いられていました。
「誰か、何かの仕事が良いか、役に立つかについての助言、批判、情報」
私は、あえてフィードバックを次のように定義したいと思います。
フィードバックとは、共に育ち合おうとする仲間が、お互いのさらなる成長を願って行う建設的な意見の表明
フィードバックの3要素は、(1)信頼感、(2)率直さ、(3)即時性です。
育ち合おうとする仲間の間に信頼感がないと、お互いが傷つき合うだけになります。心底お互いの成長を願うという目標があって、その時・その場での友情溢れる率直さに満ちたフィードバックであれば、そこに否定的な内容が含まれているとしても、ありがたい思いでそのフィードバックを受け止めることができますが、実態はその反対です。
******引用終わり*******
「信頼感がないと、お互いが傷つき合うだけになります」という部分にご注目ください。
相手を傷つける意見の伝え方の3条件は、次のとおりです。
1.ネガティブなことしか言わない
2.決めつける表現を用いる
3.人格を否定する
詳しくは次の機会に。
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