ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
今日(11月13日)は、朝早い新幹線で京都に向かう途中、月刊『致知』で「貴船神社」が目に止まり、「そうだ、ここにしよう」と貴船神社に紅葉の観賞に行くことにしました。
出町柳から叡山電鉄に乗ってほぼ30分、紅葉のトンネルを抜けて「貴船口」で下車。
ギュウギュウ詰めのバスで揺られて7-8分、貴船神社の近くに降りました。
貴船神社は、もともと京都に流れる水を供給する水源の神様を祀っています。
縁結びの神様としても有名です。そのせいかカップル(熟年夫婦も含めて)で一杯。
もちろん紅葉も見ごろでした。
こんな写真も撮ってきました。なかなか味わいがあっていいでしょ。
もう1つ貴船神社は、絵馬の発祥の地としても有名。
こんないわれがあります。
古来より雨乞の社として名高い当社には、畏くも歴代天皇様より日照りには黒馬、長雨には白馬又は赤馬をその都度献げて御祈願される例になっていました。
しかし、度重なる御祈願のため、時には生き馬に換えて馬形の板に色をつけた「板立馬」を奉納したと平安時代の文献である「類聚符宣抄」は伝えています。この「板立馬」こそは今日の絵馬の原形と言われています。
ついでに歩いて奥宮に向かいました。
途中に「天に磐船」。船のかたちをした大きな岩です。
貴船神社には、和泉式部(いずみしきぶ) もお詣りし、願いが叶い、不和となった夫と復縁した話はよく知られています。
下の写真は、相生の杉。御神木で、樹齢千年になるのだそうです。
下の写真は、連理の杉。これも御神木。
左が杉、右が楓(かえで)で一体になっています。まさに夫婦和合のシンボル。
奥の院には、うちのカミさんが喜びそうな着物がかけられていました。
奥宮は、なんていうことのない建物でした。
帰り際に昼食。おでんと雑煮をいただきました。
雑煮だけ後から出てきたので、写真に撮りました。
白味噌仕立てで、小さな煮たもちが3つ入っていました。
そこのおばさんに鞍馬寺に行くことを尋ねたら、「けっこう歩いたという気がします」と言われ、チャレンジ。
鞍馬は牛若丸(源義経)が修行をした地として著名です。
宗派はもと天台宗に属していましたが、1949年以降独立して鞍馬弘教総本山となっています。
100メーターほどの急な坂道を歩いたところで、「やっぱりやめておけばよかった」と思ったものの、引き返すのも情けなく、アップアップしながら登りました。
40分ほど歩いてこちら鞍馬寺の奥の院。観音経と般若心経を唱えている夫婦らしき人がいました。
奥の院が頂上かと思ったらまだ坂道。木の根が浮き出た「木の根道」の上も歩く歩く。
私の体験では、ここ30年間最高の傾斜の山道です。
汗を拭き拭き、紅葉も観賞。
霊宝殿の3階の仏像奉安室では、国宝の毘沙門天とご対面。誰もいなかったので、軽い瞑想状態で向かい合い。
室外の紅葉がこんなにきれいでした。
やっとたどり着いた本殿金堂。
遠くに比叡山が見えます(うっすらとした山)。
帰り道の由岐神社では、珍しいアングルで御神木を撮影。
イヤー、歩いた、歩いた。
鞍馬駅から叡山電鉄で出町柳に戻り、近くの下鴨神社に。
祝詞を上げている神主さんがいて、絶妙のタイミングでシャッター。
いつもならタクシーを使ってしまうことが多いのですが、電車とバスで移動し、歩きまくった京都の1日の旅でした。
疲れたけれど、充実していました。