寄り道 百済寺

2014年07月19日 | 日記

百済寺
その名から渡来系の匂いを強く伺わせる寺である。
百済と書いて、「ひゃくさい」と読ませている。
縁起はやはり天平にまで遡る様であるから、渡来と判断して良いようである。

正面の参道である石垣は、寺というよりは山城を連想させる。
その昔、参道脇には僧坊が並んでいたとされるが、よくよく注意して見ないとその痕跡は見逃してしまうほどである。

本尊様は十一面観音菩薩立像で、円空仏を彷彿とさせる面立ちである。
よくいえば、親しみの湧く本尊様である。
際立つのは、本尊様の脇持となっている如意輪観音像二体である。
この二体は、なかなか魅力のある仏像である。


参拝の参道は本坊の天下遠望庭園側からの石段を案内される。
その経緯は分からないが赤門からの正面参道は、現在戻りの参道として使われている。

登りの途中に近江平野を見渡せる展望所がある。
一説には、信長がここで安土城の構築位置を練ったとか??

参道の石段がきつい方には、なだら坂いわゆる女坂の様な緩やかな参道がある。
周り木立を眺めながらゆるりと登るのもいいものである。

なだら坂の途中で、餌取りであろうか二匹の野猿を目にした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都タワー | トップ | 比叡山 横川中堂 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事