梅雨末期の豪雨が西日本を中心に大きな被害をもたらし、梅雨が明けたようである。一気に気温があがり体温に迫る猛暑のようでもある。
この時期は苔がとてもきれいになる。苔というと苔寺であるが、夏の苔寺へ足を運んだ事がないため、最も印象が強い龍安寺を回顧する。
ご存知かと思うが、龍安寺の開基は細川勝元、開山は義天玄承で、釈迦如来を本尊とする臨済宗のお寺で世界文化遺産である。
衣笠山の麓にあり、通称観光道路からすぐのところにある。この観光道路は金閣寺やわら天神から嵐山へ抜ける道であり、結構利用するのだが、その度につい龍安寺へ寄り道をしてしまうのが常である。
龍安寺は、細川勝元が応仁の乱の一当事者であったため焼失してしまうが、その後、勝元の息子政元により特芳禅傑を招き再興している。この事から龍安寺では、特芳禅傑を中興開山としているようである。
現在は、十五個の石を配した枯山水の石庭で有名であるが、もともとは鏡容池を中心とし現在の京福電車の龍安寺駅近くまでの寺領で、21もの塔頭を持つ大伽藍であったようである。
さすれば、現在有名な枯山水も往時としては、ほんの遊び心のゆえの作庭であったかも知れない。ゆえに作庭者不明というのも頷けるところである。
さて、肝心の苔であるが、この石庭の西側に小振りな庭がある。この西庭の苔が夏場には見事な輝きを放っている。何故かこの苔模様にいまも強く惹かれる。
外国からの観光客が、この西庭に向かいながら方丈の廊下に座り込んでいる姿をよく目にする。この位置からは石庭と苔庭の両方を眺める事もできるのである。
龍安寺の石庭は、しばしば外国人の感性にマッチしているのかと取り上げられるが、実はこの位置の近くにはシークレットビユーポイントがある。
虎の子渡しといわれる枯山水であるが、外国の方は本能的にこのビューポイントを感じ取ってしまうのであろうか。
ここまで書くと、感の良い方はこのビューポイントが何かに気づかれると思う。
こんど挑戦してみてください、。完璧になれるかも(笑
曲がる手前です。
ちなみに私はその場所、見つけられませんでした