関西思い出旅日記

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観光客に写経? 苔寺part1

2010年05月27日 | 日記

西芳寺は、京都市西京区松尾にある臨済宗の寺院。一般には通称の苔寺で知られる。山号を洪隠山と称する。本尊は阿弥陀如来、開山は行基、中興開山は夢窓疎石である。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。

 

寺伝では今、西芳寺のある場所は聖徳太子の別荘であったものを、奈良時代の僧・行基が寺にしたもので、当初は「西方寺」と称し、阿弥陀如来を本尊とする法相宗の寺であったという。その後、空海、法然などが入寺したと寺伝には伝える。こうした寺伝は額面どおり受け取ることはできないが、何らかの前身寺院があったものと思われる。

 

近くにある松尾大社の宮司藤原親秀(ちかひで)は、暦応2年(1339年)当時の高僧であり作庭の名手でもあった夢窓疎石を招請して、すっかり荒れ果てていたこの寺を禅寺として再興した。もとの寺名「西方寺」は、西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来を祀る寺にふさわしい名称であるが、夢窓疎石はこれを「西芳寺」と改めた。「西芳」は「祖師西来」「五葉聯」という、禅宗の初祖達磨に関する句に由来する。

 

西芳寺は応仁の乱で焼失。江戸時代には2度にわたって洪水にも見舞われて荒廃した。元は枯山水であった荒廃した庭園が苔でおおわれるのは江戸時代末期に入ってからのようである。すぐそばに川が流れる谷間、という地理的要因が大きいとされる。

 

西芳寺はかつては誰でも参観できる観光寺院であったが、1977年7月からは一般の拝観を中止し、往復はがきによる事前申し込み制となっている。単なる観光や見学ではなく写経などの宗教行事に参加することが条件となっている。(Wikipediaより引用)



世界文化遺産であるこのお寺、拝観をするためには事前の申込みが必要である。そのためか開門時間になっても待行列が出来るようなことはない。

 

京都の観光寺院としては、庭の苔でかなり有名であるが私としては初めての拝観であった。いままで訪れなかったのには特別な理由はなく、単に事前申込みが面倒なだけであった。

 

まず驚いたのは、入口が頑丈な鉄の門扉で閉じられていたことである。事前申込みに書かれている時間になると、お寺の方が現れ申込書を確認後中へと入れてくれる。


*****総門*****
 

いままでの寺院と勝手が違い、なんとなく違和感を覚える。ところでこのお寺の檀家さんは、どこからお参りに入るのだろうと余計な事を思ってしまう。

 

苔寺の代名詞で知られる西芳寺であるが、簡単にその苔に包まれた庭を見せてはくれない。

まずは写経をはじめとする、宗教儀式を終えなければならない。

 



*****本堂への参道*****

ただこの儀式、観光客相手に本当に必要なものなのであろうか。写経はともかく坐禅和讃まで行うのはいかがなものか。罰あたりであるが、しまいには何か滑稽にみえてきてしまうのである。


*****本堂*****

 

しかしこちらは見せていただくという、なんとも弱い立場である。お寺のご慈悲の行いに逆らうわけにはいかない。


*****苔の庭へ*****
 

私が苔寺を訪れたのは5月中であるが、少々時期的に早いようである。6月から7月頃になると苔はその輝きを増し、緑の絨毯に包まれたようになるのは容易に想像できる。

 


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