有料道路がちと高い 比叡山延暦寺

2010年03月09日 | 日記

延暦寺は、滋賀県大津市坂本本町にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。平安京の北にあったので北嶺とも称された。平安時代初期の僧侶最澄により開かれた日本天台宗の本山寺院である。

最澄の開創以来、高野山金剛峯寺とならんで平安仏教の中心であった。特に密教による加持祈祷は平安貴族の支持を集め、真言宗の東寺の密教(東密)に対して延暦寺の密教は「台密」と呼ばれ覇を競った。

「延暦寺」とは比叡山の山上から東麓にかけた境内に点在する東塔、西塔、横川など、三塔十六谷の堂塔の総称である。延暦7年(788年)に最澄が一乗止観院という草庵を建てたのが始まりである。

延暦寺は数々の名僧を輩出、円仁、円珍、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の祖日蓮など、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されている。ユネスコの世界文化遺産にも登録されている。(Wikipediaより引用)

 

京都の寺院ではないが、みてある記のなかでどうしても外せないのが延暦寺である。冒頭にあるように、延暦寺は滋賀の寺院である。南都(奈良の寺院)に対しては北嶺、延暦寺の歴史上で円仁派と円珍派に分かれて対立した時に、円珍派が立てこもった園城寺(三井寺)に対しては山門と呼ばれる。

京都からの距離は府境までは12Km程度であるが、どうしても遠いという感じが払拭できず延暦寺へは数年に一度程度の拝観である。この時は山科から比叡山へ向ったため、三井寺の近くを通る山門へのルートである。

延暦寺への道となる有料道路は、延暦寺の私有地であるため通行料金は少し高めの設定になっているようである。天候の具合もまずまずとあって、途中、途中の展望台に道草をしながらの行脚である。

すっきりと晴れると、眼下にはみごとな景観の琵琶湖が見られるのだが、琵琶湖大橋、近江富士まで見えるとなると贅沢はいえない。この景観は、やはり延暦寺拝観時のもう一つの楽しみでもある。シーズンともなると、この展望台は車で混雑するであろうが、シーズンオフでもあり私どもの車のみであった。

以前南禅寺の冬景色の記事で、琵琶湖疏水の水路である水路閣に触れた事がある。琵琶湖疏水は大津三保ケ崎から京都蹴上まで水を引いている。大規模な土木工事であるが、なぜ琵琶湖疏水であったのかが目で見て分かる展望台が途中にある。

・・・・・・こちらは琵琶湖・・・・・・

・・・・・・・・こちらが京都、右奥に霞んで見える緑が御所である・・・・・・・
・・・・・・・・両方を比較すると高低差がはっきりと    ・・・・・・・

・・・・・案内板がある・・・・・

惜しくも前景の写真はないが、琵琶湖側と京都側を比較すると、地理的に京都側がかなり低い事が分かる。このため琵琶湖の水は京都に引き易かったのであろう。このような観察をしながら拝観に向う観光客もあまりいないではあろうが、単に物好きなのである。

延暦寺駐車場にある土産物屋で一息であるが、シーズンオフともなると客足は少なく閑散とした感じである。

ここで腹ごしらえをし拝観へと向うのであるが、さすがに日本仏教の母山であるため、そのほんの一部分を三回程度に分けてアップする。
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