今回は、紅葉時期の外れた日程であったためか、紅葉について観光案内の方々に訊ねると皆さん異口同音に、下鴨神社との答えが返ってきた。
確かに下鴨神社は、12月上旬までは旬である。
そこで北区の蓮花寺について訊ねると、あまり確かな答えが返ってこない。
もともと紅葉見物の上洛ではないので、この時期に紅葉狩りをしようと考えるには少し無理があるのだが・・・
しからばと、あまりメジャーではないが、とても素敵な参道を持つ寺院が嵯峨にあるので、その寺院へと向かった。
京都には優れた参道を構え、訪れる人の心を一瞬で捉えこんでしまう寺院が数多くある。
大徳寺塔頭の高桐院や鷹峯にある光悦寺、宇治 興正寺の琴坂等々あげれば切りがないほどである。
訪れた寺院は鹿王院である。
ここの参道は、少し日陰になる部分が多いため、紅葉も遅いのではないかと踏んだのだが、
そのとおりであった。
夏場の青もみじの参道風景も素晴らしいが、色のついた参道の風景も見事である。
面白い事に、観光客の殆どが鹿王院には寄らずに、嵐山まで行ってしまうようである。
お蔭様で、素晴らしい参道風情をゆっくりと楽しめるのだが、今回は気にかかることがひとつ。
地元のカメラクラブというグループが参道を乗っ取ってしまっているのである。
たまたま訪れる観光客からすれば、この参道風景を記念に撮っておきたいものである。
しかし、このグループまったく避けてくれるような気配を見せないどころか、参道の庭でやりたい放題なのである。
参道に張られた縄を超え、苔の庭に入り込み、足跡をのこすわ、靴底で苔を削るわである。
しまいには参道に寝転んで撮影に練習であった。
皆さん60代から70代の年配者で、それなりに社会常識は持ち合わせているはずなのだが・・・・