晩秋 金蔵寺

2011年01月09日 | 日記

のんびりしていた訳ではないが、所要に忙殺されていたら年が明けてしまった。

時期的にはかなり遅いが、これから少々昨年の紅葉の模様。

 

かなり険しい山道を行くと金蔵寺がある。最寄りのバス停からも徒歩で1時間ほどかかるという。

後に知ったが、金蔵寺は小塩山の中腹に位置しているらしい。

当方には徒歩で登るほどの体力は持ち合わせていないため、いつものようにタクシーで登る。

タクシーの中には、ここ金蔵寺は道が険しいため断る方もいるらしい。

 

金蔵寺は天正天皇の勅命で、隆豊の創建とされるが、後に聖武天皇より金蔵寺の勅額を賜り寺名となったようである。

だが一般的には、桓武天皇が王城鎮護のため四方に祀った岩座のひとつの方が通りがよいのではなかろうか。

 

それにしても、この金蔵寺まで詣でるのは、かなりマニアックな方が多いのかと思うと、修学旅行生が来ていたりするから驚きである。

 

11月の末ともなると、ほとんどの紅葉は散り、わずかに秋の名残をとどめるのみなのだが、これがまた散り際の異彩を放っていた。

 

 

仁王門から境内に入って行くのだが、お寺の方は誰もいず、なんとおおらかな、志納料を納める箱が置かれているだけである。

 

 

仁王門から本堂まで続く石段では、散りもみじが晩秋の風情を醸し出してくれる。

 

現在の伽藍は、桂昌院(春日局)の再建とされる。しかし、場所が場所だけにかなりの荒れはいなめないが、これもまた金蔵寺の魅力のひとつとなっている感じがする。

 

本堂横の山道を行くと、そこは展望台になっており、京都市内が一望できる。小塩山の中腹といえど、かなりの標高である。

 

 

                           ***正面は比叡山***

 

じき冬枯れを迎えるであろう金蔵寺を眺めていたら、この伽藍を包み込む緑はどのような顔をみせるのだろうか。夏場にもう一度来て見たいとの気持ちが湧いてきた。