学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

音から文字へ~音韻意識の指導

2015年06月29日 | 講演会・勉強会

6月27日(土)は和歌山大学で、中部地区英語教育学会でした。

 

わたしは大教大の柏木先生、宇都宮大学の山野先生、大阪市高津中学の伊藤先生と一緒に

「こころと言葉の発達から見る小学校英語ー文のしくみへの気づき・音声から文字へ・CLIL」

というテーマで問題別討論として発表。

これは3年間のプロジェクトですので、今年がその1回目、「提案」となります。

柏木先生は、「文のパターンに気づきやすい音声からのディクトグロスと小6-中1の文法性判断(VO)の結果」について、

伊藤先生は「ストーリーと中1の文のパターンについて文法性判断(形態素)の分析と中1の授業を連携」で、

山野先生は「CLILの理論と実際の日本での授業」について発表。

わたしは読み書きにつなげる音韻意識の発達についてでした。

私自身が他の先生の発表を聞いて学ぶことがとても多くて楽しかった!

(でも発表の前の日は緊張でご飯も食べれず、発表が終わったら胃が痛かった・・(>_<))

 

リーダーの柏木先生の言葉をお借りすると、

「これらは全部、繋がっているので、3年間で、統合し実際にいかしてもらえる授業を創っていきたい。

共通キーワードは「耳をすまして」「全体から部分へ」「科学的にデータもしっかり収集」」

 

ということで、これから実践的なデータが伴ってくれば

来年はさらに面白い内容の討論ができると手応えを感じました。

 

(私の発表のPPT資料へのリンクはこちらです。ご自由にご覧下さい)

 

音韻認識は、フォニックス以前の下地になりますので、

いきなり読ませたり書かせたりという乱暴な指導ではなく、

子どもの読み書きの準備を、認知的な側面から整えていくために大切なことかと思います。

説明がないとわかりづらい部分もあるかと思いますが、流れは「大から小へ」です。

日本の英語教育ではほとんど見向きもされていない部分ですが、

英語圏では当然のように保育園から取り組んでいる活動です。

これを今後は日本の子どもたちに、どの段階で、どのように指導していくか、ということが私の課題の1つです。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿