学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

親子のための読み書きセミナー ~「舞台裏の会話」

2014年08月15日 | 日記

最近英語の話しが少なくてすみません。

管理人のつぶやきです。

 

9月13日の「親子のための読み書きセミナー」、
ほぼ満席になりましたので、これは宣伝ではありません。 

ですが、今回ご一緒に企画させていただいている
松谷さんとのFBのメッセンジャーで相談しているメッセージのやりとりが結構楽しいので
みなさんにも、貴重な(?)舞台の裏側をシェア。

わたしの「日記」としてお読み下さい。

 

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松谷 真由美松谷真由美
 
計算が苦手ってお子さんなんかもいらっしゃるので,
 
当日はいくつかの教材と、
読みや書きをサポートするアプリなんかも紹介できたらと思ってます。

ところで、認知テストってどんなものなんですか?

すごく気になります^ ^

 
 

読み書きアプリの紹介たのしみですー♪

 

認知テストは、他の先生に紹介してもらったもので、

数字の復誦を指を使ったり体を使ったりしながら、

視覚・聴覚などどこの経路だと記憶に残りやすいか簡単に見ます。

 

あとは、ホワイトボードの小さいのを使って、

図形の再生テスト。

これは視覚記憶と空間認知のチェックで、漢字の構成力を見ることができます。

そのとき、

一緒にエピソードをつける、色に名前をつける、など工夫して、

暗記につながりやすい方法も考えます。

試してみると、みんな違うので楽しいです。

 

松谷 真由美

楽しそうです(≧∇≦)

アプリの紹介はちょこっとだけ、必要最低限でiPadの基本アプリをどう工夫して使うか

…みたいなアイデアを入れようかと思ってます。 

アプリってなかなかそのお子さんにピッタリのものってないんですよ。

だからウチの子どもたちもアナログと一緒に合わせたり、

アプリとアプリを合わせたり

…とにかく楽しんでやってみて欲しいんですよね。

 
 

 

村上 加代子
 
そういう経験に基づいた話しがすごく大切だと思います!

「アプリがあれば勉強をまかせちゃっても大丈夫」

なんて誤解されると困るし・・・

 
 
松谷 真由美

そうなんですよね…
 
アプリがあればできるようになると思う人は多いけど、そんなことないんですよね。
 
でも、逆に、
単純な知育アプリで目的を持って使うことで子どものためになることもあります。

それからタブレットの凄いところは、

子どもの使い方を見て初めてその子が何に困っていたかが分かることです。

 

例えばフォントを変えたり、

読み上げを使ったり、

拡大したりしてる姿を見ると、その子がどこに躓いてたかわかりますよね^ ^

 

自分でも、「拡大したら読める」と分かると、

先生に「拡大コピーしてください」と言えるようになるかも知れませんよね。

 
 
村上 加代子

その視点、ユーザーの自立につながっていて すごく新しいと思います。

いろいろできるアプリだからこそ、
子どもがどう使ってるかがわかるわけですしね。

うちも、チャレンジ教室では天神を使っていますが、

ビデオの音声を4段階選べるのです。

 

それで、ある生徒が 一番遅いスピードでも首をかしげて

「もっと遅くならないかな」といってるのを見て、

「この子は、聴覚情報処理が、弱かったんだ!」改めて気づくだけじゃなくて、

どのくらいのスピードまで落とせばいいのかわかりました。

 

彼は普段はすごく早口で話すので、

そのくらいのスピードで相手もしゃべってしまいがちです。

ですが、聴覚で情報を受け取る場合、
非常にゆっくり話してあげないと、
理解がついていけなかったんですね。

これも、本人が 環境設定のレベル を操作できるからこそ、

周囲が気づくことができたのですね。

 

この周囲の理解とのギャップはもっと色んな人に知ってもらいたい・・・

 
たとえば、その子の適正な文字の大きさ、適正な聞き処理スピードなんかが、
参加者にわかってもらえるような、テストみたいなのできませんか?
 
 
松谷 真由美

デイジー(DAISY)なんかは読みの速度をかなり変える事ができますよね。
 
あと、フォントなんかは意外と手軽に帰れますよね
…iBooksなんかだと。
 

文字の大きさなんかはpagesで簡単にかえられますね。

でも、初めは同じ文章をフォントを変えたものと、

文字の大きさと行間を変えたもの、

縦書きと横書きなんかを紙で用意してみてもいかもしれませんね。

 
 
村上 加代子

「あ、なんだウチの子はこれくらいの文字の大きさ(フォント、スピード)が読みやすかったんだ!」
 
とかいうのがわかると、
 
参加者に大きなお土産になりそうですね・・・。

 

 
松谷 真由美

お子さんに「どっちがいい?」の形式できいてみてもいいかもしれませんね。
 
そしたら知的障害があるお子さんでも選べると思います。
 
 
村上 加代子
松谷 真由美

それで、大体の当たりをつけてアプリを選ぶと失敗しにくいと思います。
 
 
村上 加代子

なるほどなるほど。
 
 
松谷 真由美
pagesなんてヨコ書きですから、タテ書きが読みやすい子には辛いです。
 
 
村上 加代子
 
松谷 真由美

そこまで知識が私にあるか…^^;

でも、アナログと合わせたりしたら可能かも^ ^
 
あとは、アプリ探しのポイントを教えて、親子で選んでみる!とか^ ^
 
 
 
村上 加代子
 
いいですね!
じゃあ、
 
① 村上担当の認知チェックテストでは、聴覚・視覚記憶の弱さと、
簡単な視覚記憶(位置)の強弱の把握
これで、その子に合った情報インプットの入り口がわかる。
 
② 松谷担当で「どっちがいい?」形式で、読み書きでその子が
「いい」と思える大きさ・フォント・聞きスピードがわかりますね。
 
③ 最後に、
読み書きの「こういうことをするときには」みたいな課題を与えて、
お母さんと子どもに考えてもらう。
その子は(自分は)、
この課題をするのにどういう支援ツールがあれば(あるいは配慮があれば)楽にできるのか

または、それが難しければ、

③’で、親子でアプリを探す

こんな流れだと、無理ないのでは。

 

松谷 真由美 

ちょっと具体的にイメージしてみますね!

 

 

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今回のセミナーの副題は「自分の子どものプロになる」です。 


学校の先生は、クラスの子全員が対象ですからとても大変です。

ですが親なら、認知傾向、そして得意不得意、不得意を補うためのツールや方法を、

自分の子の分だけ知っていればいいんです。

 

絶対、先生よりもラクですよ!

 

 

1クラス30人とか40人とか抱えている担任に

わが子に本当に合わせた支援の理解や期待を求めるのには、

まだまだ時代が追いついていません・・・

先生や学校だけの責任ではなくて、今は日本の特別支援も成長途上なのです。

 

だからといって支援をあきらめるんじゃなくて、

学習支援でできることを、親もしていこう、と。

 

私も松谷さんも、学びに支援が必要な子の親としての共通点があります。

たくさん、失敗もしてきています。
 

学校の先生は、「失敗した」と思っていても、
面と向かってそんなこと保護者や子どもに言えないですが、

わが子だからこそ、

うなだれている姿を見て「うーん、失敗した・・・」と反省し、

「ごめん」(涙)と謝り、

子どもの惜しみない親への愛情と信頼を支えに
(↑子どもが親を無条件に信頼してくれるのはありがたいことです)

「今度はこれやってみよう」と次の希望に向かうことができます。
 

親子だからこそ、ネバーギブアップの精神で試せるのです。

すごくがんばらなくても、マイペースでも、

やり方がわかっているのと、いないのでは違いますね。

 


ですから今回は、

特に保護者だからこそ、知っていて役に立つようなこと。。。と、考えています。

 

といっても、やりとりをご覧になっていてわかるように

わたしたちもかなり試行錯誤していますので、

これでいこう!と思っていても、

結局は何が良かったのか、悪かったのか、

当日の参加者の声を聞きながら改善していくことになると思います・・・

 

松谷さんはご夫婦ともに、とにかく勉強熱心です!

FBでいつも「すごー」と思いながら近況を拝見。

 

しかも実践型のご家庭なので、

お子さんのLD支援は、間違いなく、今の日本の最先端を走っています。

そして効果ははっきりと子どもさんの才能を引き出すという形で見えてきているのがすごいのです。

どこまで支援ができるのか、どんな支援ができるのか。

お話しが聞きたくてたまりません。

 

 

 

 


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