学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

英語のUD研究会ー第7回定例勉強会

2016年07月17日 | 講演会・勉強会

今日は英語授業のUD研究会、第7回勉強会でした。

チェン先生の音韻意識ワークショップは、盛りだくさんでした!


先生ご自身が小学校で長年実践されている経験に基づいていることから、

日本の子どもたちにとってもわかりやすく楽しい指導法を具体的にご紹介頂きました。


グループごとに分かれて活動することで、子どもたちの楽しさも実際に体験できました。

素晴らしい内容でした。

 

その後、大阪市立大学の井狩先生の、

心理言語学、神経言語額からの観点から見た音韻意識についてや、子どもの言語発達についてミニレクチャー。
 

最後には、今回初めて実施した「事例検討会」で、

学習障害が疑われる小学6年生への英語指導についてのN先生の事例について話し合いました。

N先生は非常に研究熱心でいらっしゃいますので、ビジョントレーニングにも取り組み、

アセスメントテストも英語だけではなく、心理や国語も実施し、そのデータを共有して下さいました。

 

本研究会の特色として、参加者の方々のバラエティの豊かさがあげられると思います。

 

通常学校の教員のほかにも、特別支援学校、学級の先生、言語聴覚士、心理士、教育委員会関係者、民間の学習支援関係施設、LD児の保護者、大学教員と幅広く、

それぞれの視点から1人の子どもを見たときに気付く点や支援のアドバイスが異なり、

多角的かつ専門的で楽しいのです!

 

今回のケースでは、

「その子のワーキングメモリの状態をもう少し詳しく把握するために、こういうテストをしてみてはどうか?」

というアドバイスに対して、

「そのテストは時間がかかりすぎるから、こういうやり方はどうか?」

のようなやりとりがあったり、

「中学校でも継続して支援を受けるためにどうしたらよいのか」

というN先生の問いかけに対して、

「合理的配慮は診断がなくても大丈夫。ただし、支援をしてきたという実績が必要。」

「自分の子どもの場合もこういう風に実績を積んで、次に引き継いでいる」

「大学のセンター試験で合理的配慮を受けるためには、医療機関での診察が必要」

「今はそうだけど、変わるのではないか」

といった知識や情報が惜しみなく共有されました。

 

事例検討会になれておられる先生も、

「今回の検討会は会場の質問は発言がすごく活発でびっくりした」と感想を言って下さるほど。

本当に私も聞いていて勉強になりました!

 

それにしても、

今回の勉強会の準備をして下さった方々に本当に心から感謝です!
(私は今回ほぼ何もできず・・・ありがたかったです)

 

こういう勉強ができる場所をこれからも大切にして、続けていきたいな・・・

 

やはり、手作りの会なので、

一緒にして下さる方がいてこそ続けられます。

ありがたい。ありがたい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿