春の代表「桜」が咲くまでに、数多くの草花が咲く。その中で白い花と言えば木蓮や辛夷など大型の花もあるが、雪柳はいかにも小木であり小花である。
華奢な枝に小花をびっしり付け、八方に枝垂れる様は可憐であるが、春一番でも吹けば、雪柳は枝ごと大揺れに揺れ、その様はまさに狂乱の舞である。
これは私の個人的な経験であるが、雪柳が幽霊のように、又は狂乱のように見える時がある。これは、精神状態が不安定な時に多いような気がする。酔っているとか、眠気がさしているとか、高熱を発しているとかノイローゼ気味とか・・・・いずれにしても特異な感覚である。
面白いユーモアのある句ですね。
ポチの狂ったような食い意地、そしてこの可愛い表情、狂乱の雪柳に託した句は見事。