一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2191  列島をゆさぶりながら春一番    炎火

2021年03月10日 | 

    日本列島は、最大幅300キロ、長さ3500キロに及ぶ。中新世(2300万年前 – 530万年前)にユーラシア大陸と分離して日本海が形成され、50万年前に伊豆半島が列島に衝突した。更新世の終わり頃の2万年前に、現在の日本列島が完成した、という。

 又、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの2つの大陸プレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つの海洋プレートが沈み込む運動によって日本列島が形成されたという。プレートの移動は年8~10センチだから、ざっと一万年では一キロメートル、百万年では百キロメートル、という途方もない距離になる。

 死者行方不明者18000人余の東日本大震災から10年経った。三陸では、明治29年の明治三陸地震、昭和8年の昭和三陸地震、昭和35年のチリ地震による津波など、多くの大津波の被害があったにもかかわらず、被害の歴史が役に立たなかった。

 私達に身近な伊豆半島でも、272名の死者を出した昭和5年の北伊豆地震があり、丹奈断層では上下に2.4メートルずれ、北へ2.7メートルも移動した。

 実際、日本列島を揺さぶっているのは、太古から地震である。東京直下地震、東海地震、南海地震が、いつ連動して起きても不思議ではない、と言われているが皆さん意外と無頓着である。

 さてこの句、春一番を目の当たりにしながら作者は、近々起こるかもしれない地震のことを気にしてはいないだろうか。

ホトケノザ(仏の座)

 

 


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