一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

779  抱きしめて血を確かむる七五三   佳津

2012年11月30日 | 

 

 七五三は、五代将軍、徳川綱吉の長男、徳松の健康を願って行われた催しが始まりのようである。ところが、皮肉なことに徳松は五才で夭折している。

 旧暦の11月15日は、鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、何をするにも吉の日とされていたそうである。

 さてこの句、たぶん孫であろう、着飾った子をぎゅっと抱きしめて、「ああ、この子は私の血を引いているんだ」と確認する。子孫を作り、役目を果たした喜びと安心感、そして一抹の淋しさに浸ったのであろう。

マユミ(檀、真弓、檀弓)  ニシキギ科ニシキギ属


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2 コメント

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マユミは赤 サワフタギは青 (サブ)
2012-12-01 02:24:53
山深い標高1500m近い渓谷で、
真っ赤なマユミに、赤、と、紅、どちらか、と悩んだことがあった。
そのとき、同じ大きさの真っ青な実があった。

新潟県の豪雪地、秘境の奥只見で。
渓谷からひとひろほど離れたとこにマユミ。
件の青い実は、渓谷を覆い被さるようになった枝にあった。
青とも瑠璃色とも、見える。
取材でお世話になった杣人から
あれはサワフタギだ、と教えられる。
説明の余地もない。
沢にフタ、沢をトンネルのようにかぶさる、ふさぐ、
ということだ。

色の表現、世界中で日本語ほど繊細で心情が入った、

その表現方法は稀だそうだ。

たとえば、はなだいろ。ぐんじょういろ。藍、茜、海老、羊羹、
エトセトラ…

山に入れば、天然のパレットに出会えるわけだ。
てぶらで。

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 (issyo k)
2012-12-01 05:42:46
さぶさま

日本全国を駆け回る、いいお仕事のようですね。

以前も、熊の手には驚きました。
写真で見ただけですが・・・・・

私達の句集は、色の名前から採っています。
萌黄、浅葱、茜、玄・・・・・・・
次号は「縹」かも?
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