一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

529  気に入らぬ茶碗売れけり菜種梅雨

2012年03月19日 | 

(きにいらぬ ちゃわんうれけり なたねつゆ)

  一窯で数百個焼けば、ヒビが入ったりして売り物にならないものも当然出る。また、傷はなくとも気に入らないものもある。

 ところが、そういう茶碗でお茶を出したら、どうしても欲しいと懇願されることがあるから、世の中面白い。喜ぶべきか悲しむべきか、この人は、「ひとめぼれ」と「あばたもえくぼ」が重なってしまったのだ。

  あとで返品されるのではないか、と心配になるが、今のところそういう例はない。つまりそれは、私が気に入らないだけのことなのだ。何事も好みは十人十色。

自分の好みや価値観ほど当てにならないものはない。

ジンチョウゲ(沈丁花)

 

 


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