一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

638  二の腕を見せぬ夏服ばかりなり  多可

2012年07月09日 | 

 袖のない服をノースリーブ(No sleeveは和製英語,正しくはSleeveless)というが、作者はその類(たぐい)の夏服を一着も持っていないという。そこで、この句を解釈すると、全然意味の違う2種類がある、

①  一度は着たかったが、着る勇気がなかったことを後悔している

②  意識的に持たなかったのであって、むしろ誇りに思っている。

それは当然後者ではないかと思う。それとも、両者入り混じった複雑な心境だろうか。

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) アヤメ科クロコスミア属


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2 コメント

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勉強になりました (issyo k)
2012-08-02 00:33:07
多可 さま

解釈に第③があったのですね。
お年のせいで・・・・・ご本人がそうおっしゃるのなら、そうなんでしょう

確かに、普通の女性なら、二の腕を出さないなんていうことは、ありえないのでしょうね。

勉強になりました。
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二の腕 (多 可)
2012-08-01 09:42:41
若いころは、二の腕をさらす事に何の抵抗もなかったのに、今や人の目が気になり、ためらいを感じる、そんな年齢になったのだなあ。

後悔でもなく、誇らしげでもなく、自然の成り行きに淡々と、客観的に自分を見つめている。

流石に男性としては、こんな解釈をしては失礼と思って下さったのでしょう。感謝!!
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