一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2091  夏休み自由の刑に処せられる   炎火

2019年09月06日 | 

 夏の海辺の超高級ホテルで、日がな毎日飽きずに、ボーっと景色を眺めたり、読書をしたりできる人が、本当の大金持ちや貴族である。椅子に座ってボーイを呼び、冷たいカクテルを注文する。夜は、同じ人種とパーティを開く。そんな生活に、貧乏人は退屈して我慢できないのだ。

 結局人々は、自由より束縛を望む。そうでなければ、不平不満を言いながらも、寿司詰めの満員電車に乗って毎日会社に通えるはずがない。

 俳句の五七五という定型は、明らかに束縛である。しかし、現今の俳句ブームを見れば、結局私たちは束縛の中の小さな自由に満足しているのであろう。

 

キョウチクトウ(夾竹桃)


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