中国の五行思想によると、季節の色は「青春、朱夏、白秋、玄冬」東西南北は「青竜、朱雀、白虎、玄武」である。北原白秋は、これから名前をつけたそうだ。
だからと言って、「秋の風は白い」などと決めつけて良いだろうか。晩秋と言っても、例えば木々の葉はまだ青かったり、紅葉していたり、大体秋の自然界に白いものなどほとんどない。白と言えば、冬の代表の雪ぐらいだろう。
この句が、芭蕉の「石山の石より白し秋の風」を踏まえているだろうことは想像できるが、安易過ぎやしないだろうか。
ちなみに岩戸句会では、4冊の合同句集を出しているが、春夏秋冬になぞらえて以下のように、題名に色の名前を付けた。
第一句集(春)―萌黄
第二句集(夏)―浅葱
第三句集(秋)―茜
第四句集(冬)―玄
アカマンマ