(あこのごと めではぐくみて きくのはれ)
昨日、小田原城址公園の菊花展を見てきました。菊には、大菊、厚物、管物、古典菊(嵯峨菊、伊勢菊、江戸菊、美濃菊、丁字菊)スプレー菊などがあって、それはそれは見事でした。
各所の小屋の柱に、俳句の短冊が掛けてあったので、9句ほど書き留めてきました。
菊花展父の涙を見てしまう れい子
やぁやほっほ今年の臙脂小菊かな 雄二
菊花展人は匂いを持ち帰る 昌夫
旧姓は菊川来世お菊蟲 和子
かたわらに母の歩める菊日和 照子
咲き誇る黄菊白菊だるま菊 和彦
城を背に歴女となりし野菊かな 典代
高々と城をかかげて菊花展 忠山
〇臙脂(えんじ)は、中国の紅花の産地である「燕支山」にちなみ名付けられ、本来は紅花染めの色。
〇お菊蟲は、皿屋敷伝説などで有名なお菊が蟲になったとされる妖怪。
〇歴女(れきじょ)は、歴史好きあるいは歴史通の女性を指す造語
尚、小田原城菊花展は、11月16日まで開催されています。