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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2254  第305回 岩戸句会 1月

2022年02月05日 | 岩戸句会

寒林や生きとしもののある気配   稱子

湯たんぽを赤児のように抱いて寝る

 

遠火事や放火魂疼く夜       鯨児 

寒月や道行く人を石に変え

 

玄関の乱れし靴や去年今年     豊春 

仄赤き雲の広がる寒の空

  

精悍な風貌となり成人日      さくら

駅なかにピアノ響くや寒に入る

 

雪の夜は踏切の音高くして     イヨ

初雪やただ深々と夕の闇

 

冬花火果てたる闇に孤りをり    凛

雪の日の三千院が好きと君

 

冬の海月光の道佇まふ       黄玉

満月臘梅寄り添って漣

 

夫婦にも雑煮の味は郷の色     裕

福寿草箱根七里を駆け抜けて

 

初泣きは親と娘の卒業式      沙会 

書初めは行雲流水と決めにけり

 

初詣最強守り一つ買う       鞠

早春や古希の祝いの昼の茶事

 

福寿草ぷいとよそ向く犬の鼻    薪 

チーズフォンデュ泡立ちねばる女正月 

 

初雪や紅茶に一匙ナポレオン    洋子

女正月男交じえずいと楽し 

 

スマートフォン操る子の香筆はじめ 炎火

大発会オミクロン株大暴騰

 

おでん食べ身も心も通い合う    余白

雪だるま汚れ欠けてもおかしけり

 

猛襲のコロナ六波や小正月     光子

どんど焼き灰かき分けて柚子参上

 

大寒や野鳥の皿に湯を満たす    雲水

空腹を水で満たすや寒の犬

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