絞殺した男性の局部を切断後持ち歩いた、という,昭和11年の「阿部貞事件」は、2月の二、二六事件の後の鬱屈した日本社会を興奮させた猟奇事件と言われている。
戦後、この事件を題材にした小説や映画が多く発表されたが、特に、先日亡くなった大島渚監督の「愛のコリーダ」が有名。この映画も性描写がわいせつと裁判にまでなっている。
さて、阿部サダの住んだ色町とはどこのことなのか、私にはさっぱり分からないが、そんな面影を残した場所が今でもあり、どうやら未だに世の噂になっているらしい。
この句は、大島渚監督の死が、引き金になって作られたような気もする。
キンカン(金柑) ミカン科キンカン属