「一韶の俳句ブログ」記事一覧
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41 ほどほどに咲くこと知らず金木犀 章子
(2010年10月21日 | 秋)
金木犀の花は目立たない小花だが、たと... -
42 遅れ来しひとりが月の座を満たす
(2010年10月22日 | 秋)
旧暦の8月15日が仲秋の名月(十五夜、芋名月)。 一と月遅れの9月13日が、十... -
43 俳句一服 月暦と太陽暦
(2010年10月23日 | つぶやき)
江戸時代まで1,000年以上にわたり、日本の暦は、月の運行に基づいた「月暦」を... -
44 麦わら帽かぶりて夫は少年に 徳子
(2010年10月24日 | 秋)
(むぎわらぼう かぶりてつまは しょうねんに) ... -
45 火焚鳥窯詰め急かす嘴の音
(2010年10月25日 | 秋)
火焚鳥(ひたきどり)とは、ジョウビタキのこと。小鳥の中で、一番可愛いのではないか... -
46 腰骨を伸ばして消すや夜なべの灯
(2010年10月26日 | 秋)
一日轆轤(ろくろ)の前に前かがみで座り、茶碗を作る。今日は、仕事がはかどった分、... -
47 引き出しをぶちまけてみる秋の夜
(2010年10月27日 | 秋)
年をとると、夜中に目が覚めて眠れなくなる。そんな時、手探りで枕元のラジオのスイッ... -
48 茶漬飯台風圏に入りしかな 多留男
(2010年10月28日 | 秋)
29日から窯焚きの予定だったが、大型台風が通過しそうなので、延期することにした。... -
49 九十歳吾に驚く十三夜 登美
(2010年10月29日 | 秋)
九十歳!それもお元気でボケずに俳句をやってらっしゃる。 ... -
50 長き夜や男に乳首ある不思議
(2010年10月30日 | 秋)
50 ある時、鏡を見てふと思った。どうして男に乳首があるのだろうか。 何十... -
51 秋晴れのどこかに杖を忘れけり 松本たかし
(2010年10月31日 | 秋)
今年は、台風が少ないと思っていたら、来た来た。14号だ。上陸しないで沖をかすめる... -
52 餌台に貴賎強弱小鳥来る
(2010年11月01日 | 秋)
日本の鳥で一番嫌われているのは、たぶんヒヨドリであろう。字が「鵯」で卑しいという... -
53 声のして姿の見えぬ大花野 章子
(2010年11月02日 | 秋)
声とは、人の声?鳥の声?虫の声、それとも汽車の音?河の音? 「秋の声」という... -
54 火の恋し写経の筆を洗いけり 正太
(2010年11月03日 | 秋)
古来、本は書き写すことが普通だった。源氏物語なども写本によって1千年の時を経て、... -
55 祓はるる新車百台神の留守 直文
(2010年11月04日 | 秋)
陰暦十月を神無月(かんなづき)という(今年の新暦では11月6日から)日本の神様が... -
56 秋の暮貧の一葉新札に
(2010年11月05日 | 秋)
2004年11月、5000円札になんと樋口一葉が登場した。 ... -
57 賞め上手喜び上手の焼く秋刀魚
(2010年11月06日 | 秋)
今年のサンマ漁は、海水温が高く低調だったが,ようやく水温が下がり、平年並みにな... -
58 菊の香や月夜ながらに冬に入る 子規
(2010年11月07日 | 冬)
2010年11月7日、いよいよ今日は、立冬である。 暦の上では、今日から冬であ... -
59 日向ぼこ大根干柿婆一人 風月
(2010年11月08日 | 冬)
前回の子規の句と同様、この句、季語が三つもある。... -
60 小春日や手持ち無沙汰の女郎蜘蛛 豊春
(2010年11月09日 | 冬)
立冬も過ぎ、春のような日和を「小春・小春日」という。 冬なのに、わざわざ「春...