Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

無駄には過ごしていなかった

2013-10-01 15:34:27 | 出たもの
川島むーさんとは、2007年の詩のボクシング・神奈川大会で出会ったから、もう6年の付き合いになる。以来、ちょっと数えきれないほど共演してきたが、朗読以外での関りは一切ない。一緒に食事をしたのも、「詩のボクシング」の打ち上げを別にすれば、千葉詩亭にゲストで出て頂いた時、関係者・スタッフ一同で飲んだことがあるだけだ。

だから友達かというと全然友達でも何でもないのだが、長いこと同じステージに立ってきて、そのパフォーマンス内容、そしてそれを提示してくる彼女の人間性、常に一定以上のレベルをキープしてくる、ステージに上がる以前でのなにがしかの裏打ちなのかベクトルなのか努力なのか、そういったものに対するある種の信頼はすごくある。

Poe-Triが休止して以来、10ヶ月が経つ。その間、゛私は一度も「人前に立つむーさん」を見ていなかった。が、9月30日、「東京ポエトリー倶楽部3rd」において東京倶楽部・千駄ヶ谷店のマイクの前に立った彼女は、満員のお客さんの期待を裏切ることがなかった。



朗読的体力とよく練られたテキスト構成に支えられた、バラエティに富んだ全9篇。コース料理のような40分。

私は新作の40分もの、「龍神様の塚」1篇を朗読した。

しばらく時間を置いてある人のパフォーマンスを目にした時、「昔はもっと・・・」と思ってしまう瞬間は悲しいものだ。だがその逆は嬉しいものだ。久々に同じステージに立ち、自分も共演者も無駄に時間を過ごしてはいなかったのだということを確信できることはとても幸せだ。

ご来場の皆様、お心にかけて頂いた皆様、まことにありがとうございました。

東京倶楽部でのツーマンライヴのシリーズ「東京ポエトリー倶楽部」は、今後も隔月ペースで継続していきます。どうぞよろしくお願いいたします。