Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

リスペクトするということ

2011-11-03 21:28:55 | 出たもの
私は大体においてあまり思想的な人間ではないので、「自分の主宰イベントはかくあるべし!」というような高邁な理想はそれほどない。ただ、現場レベルで、それぞれのバックボーンと隠されたサイドストーリーを持つひとりひとりのパフォーマーが、日ごろそれぞれの日常の中で自分自身としっかり向き合ってきた結果を、気持ちよく持ち寄れる場を作ることができたらいいとはわりと強く思っている。

また、これは思想ではなく私の経験則の中で、日ごろ自分自身としっかり向き合っている人間は、通常そのようにしている他者をリスペクトできるものだということは知っている。その上で焦ったりジェラシーを感じたりすることはあるにせよ、それは相手を認めた上に発生するものである。

であるからして無論、リスペクトの念を持ち合うということは、元来「馴れ合い」や「舐め合い」とは何の関係もない。全く関係がない。馴れ合いや舐め合いというのは、自分自身を高めようとする努力の上に他者と築くコミュニケーションではなく、単に「今この瞬間の自分が否定されたくない」という感情を相互に交換しているに過ぎない。それはコミュニケーションではなく、本質的にはおままごとのような一人遊びの延長にしか過ぎないものである。

ただ、いずれにせよこれだけは言える。昨夜のVol.41、そして現在までの全てのPoe-Triを通じて、私はそうしたリスペクトが、その時空間に居合わせた誰かと誰かの間に自然発生的に生まれるシーンに何度も立ち会うことができた。それは私にとってとても幸福なことだった。

Vol.41のオープニングを飾ったのはたちばなまことさん


テキストの力をじわじわと伝える、ストレートなリーディングが胸に迫る。

Open Mic/wonder-wordsの三人の主催者の一人、しえろ文威さんが二番手に登場。


自分の声と自分の作り出す音、そしてキャラクターを生かし切った、カラフルなパフォーマンス。

SSWS等で活躍する灯汰さんが後半に登場。


「レベル・ミュージックだった」と評した人もいた。声、言葉、そして一つ一つの動きに、「向き合う姿勢」が溢れていた。

私は「ヤツメウナギを探す」を朗読した。

オープンマイク参加者は12名。登場順に、

rabbitfighterさん。


midoさん


死紺亭柳竹さん


渡ひろこさん


The Stand River Tokyoさん


あしゅりんさん


uraocbさん


川島むーさん


あおばさん


モリマサ公さん


モッコ大佐さん


コボリウシロユビさん


次回のPoe-Tri Vol.42は、12月7日(月)の開催である。

また新しい出演者とともに、ひと月分の何かを持って皆様に会えれば、そんなに嬉しいことはない。