Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

泪橋を逆に渡れ

2010-08-05 21:05:43 | 出たもの
きっとそれは贅沢な悩みなのだと思う。

Poe-Triをスタートして以来、今までの二年間は、とにかく一局面一局面を精一杯こなすということで過ぎてきた。しかしここしばらく、私はイベントの主宰としてのあり方、そして自分自身の作品制作について、けっこうくよくよと悩んでいた。実をいうと今でも悩んでいる部分はかなりある。だが、昨夜、猫道さんと話したとき、私は悩む以前の基本的なことを改めて思い出すことができた。それは、当たり前ではあるけれど、一つの現象を見ていても、その角度や立ち位置によって見えるものは変ること、従って、自分に見えている現象は、事実ではあっても唯一の事実ではないということだ。猫道さんがそのことを思い出させてくれたおかげで、凄く気持ちが楽になった。私は幸運だ。私の周りには、言葉で「これこれこうなんだよ」と説明するのではなく、ただそこにいるだけで自然といろいろなことを気づかせてくれる人たちがいる。

8月4日、Poe-Tri Vol.26のオープニングパフォーマンスは、TASKEさんだ!


新作「詩人村の百姓」は、響いた。

続いて、大衆文藝誌『ムジカ』の創刊に向け奮闘中の、葛原りょうさん!


「漲る」という言葉が心に浮かぶ、充実のステージ。

オープンマイク。今回の参加者は10名。いつもは名前だけ挙げさせてもらうのだけれど、今回は敢えて写真とともに伝えさせていただきたい。

前出『ムジカ』で実行委員も務める、佐藤銀猫さん。


midoさん。そのモナリザはなんだ(笑)。


続いて、松たか夫さん・・・って誰かと思えば、この人!


オッケー!死紺亭柳竹さん!


こちらはポエトリーカフェ開店に向けて邁進する。五十嵐倫子さん


猫道さんは、青木研治さんの作品を猫道節で!


川島むーさんは体調不良を押して、24時間心電図の電極をつけたままご参加くださった。果たして朗読なんかしていいのか?!


あしゅりんさんはいつになくパワフル!


朗読原稿の裏はしずくろん公演の宣伝。晴居彗星さん


来月はキャストとして出演していただく、uraocbさん


このオープンマイク参加者の皆様こそが、Poe-Triの大きな財産だ。この皆様に3-triのステージで読んでいただけることを心から誇りに思う。

そして後半は、後藤理絵さんがPoe-Triに初出演!


不思議にリアルな感覚を伴った、柔らかいカラフルな世界。先々月私がカバーさせていただいた「四六時中」も、ご自身の声で聴けた。

私は新作、「24時間スーパーの恋」を朗読した。冬からずっと書き続けていてなかなか出来上がらず、この日初めてステージで朗読した。

最後は一本締めをうっかり忘れそうになり、TASKEさんの指摘で無事、締めることができた。

人間が過ごす時間には、様々な局面がある。でも、この日ここにいた人たちは、その中で自分の足を前に出すことのできる人たちだった。私もそうありたいと切に願う。

ご来場のお客様、ありがとうございました。

次回Poe-Tri Vol.27は、9月1日水曜に開催いたします。またお会いしましょう!