マーケティング研究 他社事例 646 「イオンのスポーツ用品ECへの参入」 ~特定層を狙うノウハウを得る~
協賛企業のロゴを入れたオリジナルユニフォームを作成して購入できるECサイト「アウトフィッター」が6月1日にオープンしました。
手掛けるのはイオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッドです。
イオンがシグナ・スポーツ・ユナイテッド(ドイツ)と折半出資で1月に創業した企業で、イオン創業家の岡田元也会長の長男、岡田直也氏が社長に就きました。
アウトフィッターの特徴は、プーマやアディダスなどのスポーツブランドのユニフォームに、イオンや日清食品の企業ロゴなどを入れられる事です。
さらにそのロゴについては、ロゴの位置や個数に応じて価格を10~50%割り引くシグナの仕組みを取り入れたのでした。
割引の原資は協賛企業が拠出します。
スポンサーは今後増やす方針で、将来は地方企業の参加を通じて「地元のチームを応援する新しいプラットフォームを目指す」と言います。
イオン・シグナの売上などの計画数値は非公表で、8兆円を超えるイオングループの売上高からすれば、ごく一部にとどまる見通しです。
それでも創業家の岡田氏にかじ取りを任せるのは、イオンにないノウハウを吸収する絶好の機会だからです。
岡田氏は2019年にオーガニック専門スーパーを手掛けるビオセボン(フランス)との合弁会社の社長に就任したのに続き2社目となります。
シグナはスポーツ用品に特化したECサイトの欧州大手で、2019年9月期の売上高は5億3100万ユーロ(約640億円)で、テニスや自転車、アウトドアなどの分野ごとに、専門性が高い商品を集めたECサイトを約80個運営しています。
スポーツ用品分野では2019年秋にナイキ(アメリカ)がアマゾン・ドット・コム(アメリカ)のサイトでの販売をやめるなど、メーカーが自社ECサイトにはナイキを含む複数メーカーの製品が集まります。
「見比べたいという上級者の需要が根強く、メーカーも価値を感じている」
さらにシグナには、スマホアプリなどを通じてスポーツファンと接点を持つノウハウがあります。
欧州ではテニス愛好家に向けてコート予約や関連ニュース閲覧ができるアプリを提供しており、日本でもイオン・シグナが7月上旬から公開する予定です。
岡田氏は「デジタル技術を活用して、スポーツが好きな人たちの生活をさらに便利にする」と意気込みます。
GMS(総合スーパー)を中心に、幅広い品ぞろえで多くの人にリーチすることを基本にしてきたのがイオンです。
デジタル技術を使って特定層にアプローチするシグナの手法とは対照的といえます。
それを受けて岡田氏は「グループ内のデジタル人材育成や知見獲得に貢献できる」とイオン・シグナの役割を説明します。
多くの小売業がアプリなどを通じてあの手この手で来店や自社ECでの購入を促す中、イオングループはデジタル戦略で後れを取って来ました。
2019年11月に業務提携したネットスーパー大手、オカド(イギリス)との事業開始もこれからです。
先行する企業のノウハウを採り入れ、イオンならではの小売業の新しい姿を打ち出せるか?
創業家の岡田氏が担う課題は重いと言えます。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
協賛企業のロゴを入れたオリジナルユニフォームを作成して購入できるECサイト「アウトフィッター」が6月1日にオープンしました。
手掛けるのはイオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッドです。
イオンがシグナ・スポーツ・ユナイテッド(ドイツ)と折半出資で1月に創業した企業で、イオン創業家の岡田元也会長の長男、岡田直也氏が社長に就きました。
アウトフィッターの特徴は、プーマやアディダスなどのスポーツブランドのユニフォームに、イオンや日清食品の企業ロゴなどを入れられる事です。
さらにそのロゴについては、ロゴの位置や個数に応じて価格を10~50%割り引くシグナの仕組みを取り入れたのでした。
割引の原資は協賛企業が拠出します。
スポンサーは今後増やす方針で、将来は地方企業の参加を通じて「地元のチームを応援する新しいプラットフォームを目指す」と言います。
イオン・シグナの売上などの計画数値は非公表で、8兆円を超えるイオングループの売上高からすれば、ごく一部にとどまる見通しです。
それでも創業家の岡田氏にかじ取りを任せるのは、イオンにないノウハウを吸収する絶好の機会だからです。
岡田氏は2019年にオーガニック専門スーパーを手掛けるビオセボン(フランス)との合弁会社の社長に就任したのに続き2社目となります。
シグナはスポーツ用品に特化したECサイトの欧州大手で、2019年9月期の売上高は5億3100万ユーロ(約640億円)で、テニスや自転車、アウトドアなどの分野ごとに、専門性が高い商品を集めたECサイトを約80個運営しています。
スポーツ用品分野では2019年秋にナイキ(アメリカ)がアマゾン・ドット・コム(アメリカ)のサイトでの販売をやめるなど、メーカーが自社ECサイトにはナイキを含む複数メーカーの製品が集まります。
「見比べたいという上級者の需要が根強く、メーカーも価値を感じている」
さらにシグナには、スマホアプリなどを通じてスポーツファンと接点を持つノウハウがあります。
欧州ではテニス愛好家に向けてコート予約や関連ニュース閲覧ができるアプリを提供しており、日本でもイオン・シグナが7月上旬から公開する予定です。
岡田氏は「デジタル技術を活用して、スポーツが好きな人たちの生活をさらに便利にする」と意気込みます。
GMS(総合スーパー)を中心に、幅広い品ぞろえで多くの人にリーチすることを基本にしてきたのがイオンです。
デジタル技術を使って特定層にアプローチするシグナの手法とは対照的といえます。
それを受けて岡田氏は「グループ内のデジタル人材育成や知見獲得に貢献できる」とイオン・シグナの役割を説明します。
多くの小売業がアプリなどを通じてあの手この手で来店や自社ECでの購入を促す中、イオングループはデジタル戦略で後れを取って来ました。
2019年11月に業務提携したネットスーパー大手、オカド(イギリス)との事業開始もこれからです。
先行する企業のノウハウを採り入れ、イオンならではの小売業の新しい姿を打ち出せるか?
創業家の岡田氏が担う課題は重いと言えます。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣