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マーケティング研究 他社事例 579 「ヘンな事をする事2」 ~異端研究は資金調達が不利!?~

2020-06-13 08:40:21 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 579 「ヘンな事をする事2」 ~異端研究は資金調達が不利!?~


もっとも、「変なことしてはいけない」という空気が広がるのは、企業の研究現場だけではありません。

経営陣の戦略会議でも、大胆な事業アイデアやユニークは商品提案が白い目で見られるようになってかなり時間が経ちます。

そして、それ以上に深刻なのが企業の外、教育現場です。

もともと多くの日本人は、他国に比べ画一的といわれる教育環境の下、「人と変わったことをなるべくしないように」と言われて育ちます。

特に、戦後、生産現場で活用する人材育成を第一に教育が構成されて来た為に、組織にいかに染まれるかが重要であり、人と違わない事、すなわち正解をどれだけ示す事が出来るか?

これが大きな教育の一丁目になりました。

さらに真面目な国民性に加え、学校内の同調圧力も強く、とりわけ小中学校時代は、他人と違う発想や振る舞いをしていてはいじめの標的になりかねません。

そんな環境にめげず独特の感性を持ったまま大学に進学し、研究者の卵となる人材も当然います。

しかし、彼らが他にはない斬新な研究テーマを選びたくても、「それを指導してくれる人はなかなか見つからない」と理化学研究所(理研)に所属する若手研究者、山岸氏は話します。

山岸氏は慶應義塾大学理工学部で数学を学んだ後、フランスの大学院で修士号を取得し、現在は理研に籍をおきつつ、博士課程への進学準備をしている最中です。

数学理論を生物の細胞内の化学反応の分析に応用するなど、分野を横断する独自性の高いテーマを掲げており、日本数学会が開いた若手研究者のイベントではベストポスター賞を獲得しています。

将来有望な研究者の卵ですら、日本で「変わった研究テーマ」を設定するのは簡単ではないと言います。

新しいアイデアや常識にとらわれない研究資金の獲得で不利になる傾向があるからです。

「学振の審査では、全く新しい研究テーマを志す学生ではなく、確実に一定の結果が出る研究に取り組む学生が採用されることが多い」とも山岸氏は指摘します。

学振とは、日本学術振興会特別研究員制度の略称です。

大学院博士課程の在籍者や修了者の中で特に優れた若手研究者に月額20万~40万円の研究奨励金を与える制度で、大学や企業に職を得る前の研究者にとってほぼ唯一、公的に頼ることのできる給付型の援助です。

学振の審査を通る事は学者としてのキャリアの登竜門ともされています。

ただし、博士課程在籍者の採用率は2割弱という狭き門です。

このため、審査する側にとって分かりやすい実績があるかどうかなど、わずかな違いが明暗を分けることになります。

その結果、若手の将来を案じる良心的な教員ほど安定的で確実な研究テーマを与えようとします。

「研究室によっては、学振採用を第一に考えて研究計画を立て、手厚く面倒を見るところもある。当然、新しく不確実な研究テーマは推奨されない」

とウイルス研究で大学院に進学予定の学生は言います。

「こんな状況では、学問の世界から多様性が失われ、似た考えの人ばかりになる」と山岸氏は指摘します。

世界で初めてサイエンス誌にAI関連の論文が掲載された実績を持つ慶應義塾大学環境情報学部の武藤教授も同意見です。

「ほとんどの研究室は学生の将来の芽を潰してしまっているのではないか。新しい分野を切り開く研究が生まれにくいのは、学生が自分自身の考えで研究に取り組めていないからだ」と強調します。

日本の学術研究全体にこうした「同質化」が広がりつつある背景には経済的な事情もあります。

多くの若手研究者には、世界を驚かす大胆な研究などを構想する余裕がそもそもありません。

(続く)


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